ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第136巻-3 原子養殖

2009-05-17 21:00:55 | 第136巻~第140巻

■原子養殖(第451話) 発表1999年12月

評価   ★★

依頼人 核保有5カ国

ターゲット サウスパシフィック共和国外務院副院長 ロネッタ・ベリー

報酬 不明

今回弾丸発射数       1/ 通算弾丸発射数 2,405

今回殺害人数      1/ 通算殺害人数   4,694

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   112

<ストーリー>
フランスの核実験場に隣接する「サウスパシフィック共和国」が核保有を目論む。第三世界と常任理事国の核保有を巡る意向のズレは・・・・

<この一言>
あの間仕切りカーテンの向こう側に居る連中が、なんのために居るのか、答えてもらおう・・・

<もう一言>
この時期に人種の違う五人が揃っての依頼となれば・・・依頼内容の想像はつく・・・

<解説>
核拡散問題に取り組むジャーナリスト『ハルク・ジャクソン』は、核拡散反対に取り組むロビイスト『アレンシス』と、『サウスパシフィック共和国外務院副院長 ロネッタ・ベリー』の密会現場を捉える。サウスパシフィック共和国は、フランスの核実験場ムルロア環礁に隣接しており核兵器へのアレルギーが強いと考えられていた。

しかし、ジャクソンは両者に別の思惑があるのではないかとの疑念を抱く。両者は核拡散に反対という立場ではあるが、核を持つことが可能な国と許されない国が存在するという不平等を、核保有という行動に出ることでアピールしようとしているのではないかと考えたのである。ジャクソンの推理通り、サウスパシフィック共和国は、海中のウランを回収し核兵器保有を目論んでいるのであった。

核保有国の常任理事5カ国は、サウスパシフィック共和国の動きを止めるべくゴルゴに接触、『ロネッタ・ベリー』の殺害を依頼する。ゴルゴは難なくトネッタ・ベリーの狙撃に成功する。

核不拡散をテーマにした作品。ゴルゴを軸として本作を読むと、何ら見所のない短編である。核保有国として名乗りを上げた国で一番注目すべきは北朝鮮であるが、ゴルゴシリーズでは、韓国・北朝鮮はタブーとなっており、今まで一度も朝鮮半島が舞台となった作品はない。が、『北朝鮮』という単語が一度だけ登場したことがある。第55巻-1『黒い瞳 EBONY EYES』の”北朝鮮の殺し屋キム”がそれである。ゴルゴが朝鮮半島に足を踏み入れる日は、いつか訪れるのだろうか?

ゴルゴ13 (136) 巻掲載
ゴルゴ13 (152) 巻(最新刊)
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