極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

赤いバラとシルクロード

2009年12月03日 | 日々草々



明日の日を 楽しみにして きみと見る 冬の小雨の 赤き冬薔薇




  寿長生の郷

Sagawa art museum01s3200.jpg    佐川美術館

ことしの春先に「叶匠寿庵」に彼女と食事に行った帰
りに、守山の佐川美術館の『平山郁夫展』に立ち寄り
作品の鑑賞とひととなりの経歴を知ることとなりまた
作品の奥行きと重さを考えさせられ帰ってきた。今日
彼の訃報に接することに改めて巨星落つの感慨を刻む。
組み込み式の本棚にはミニチュアのイーゼルに彼の作
品のレプリカを置いて、壁掛けのセザンヌと同様に毎
日、観賞しているわけだ。そんな、彼の生き様を知る
とき→旧制広島修道中学(現修道中学校・高等学校)
3年在学中、勤労動員されていた広島市内陸軍兵器補
給廠で広島市への原子爆弾投下により被災。この被爆
経験が後の「文化財赤十字」活動などの原点になって
いるというが、その時、226名もの同級生らが即死
している。



東京芸術大学で助手を務めていた1959年ごろ、原爆後
遺症で一時は死も覚悟したなか玄奘三をテーマとする
『仏教伝来』を描きあげ院展に入選する。以降、郁夫
の作品には仏教をテーマとしたものが多いというとこ
ろを見ると「人間の業」が彼を突き動かしたと。やが
て、その思いは古代インドの仏教をアジアの果ての島
国にまで伝えた文化の西と東を結んだシルクロードへ
の憧憬につながったとされる。

 Silk Road



先日は興福寺の「阿修羅展」(『金木犀とセットアッ
パーな四天王
』)に出かけたが、薬師寺の玄奘塔に立
ち寄れば良かったねと、来春でも行こうかということ
になった。こんなことで絵を描きたくなったと彼女は
ふざけるよう尋ねたが、その気はいまはないねと返事
した。無念ではあるが、守山は近いしまた美術館に行
こうと心が動いた。

                                    合掌




  ビリーバンバン


朝露が招く 光を浴びて
はじめてのように ふれる頬 

てのひらに伝う 君の寝息に
過ぎてきた時が 報われる

いつか風が 散らした花も
季節巡り 色をつけるよ   

また君に恋してる いままでよりも深く
まだ君を好きになれる 心から 


若かっただけで 許された罪 
残った傷にも 陽が潜む

幸せの意味に 戸惑うときも
ふたりは気持ちを つないでた 
     
いつか雨に 失くした空も
涙ふけば 虹も架かるよ  

また君に恋してる いままでよりも深く
まだ君を好きになれる 心から

また君に恋してる いままでよりも深く
まだ君を好きになれる 心から


                                             『また君に恋している』
      松井五郎 作詞/森正明 作曲/若草恵 編曲


Take the light that morning dew causes
Like the first cheeks to touch


For your breathing of a sleeping
person to stream down in a palm
Time that passed is rewarded

As for the flower which wind scattered sometime
I acquire circulation color in a season

From a heart to be able to still come to like you
deeply than before that is in love with you again  

The crime that was forgiven just to have been young
A positive hides behind in a left wound

When I am puzzled over a meaning of the happiness
The two joined a feeling together  

In the sky which I lost in the rain sometime
If tears boil over, the rainbow appears   

From a heart to be able to still come to like you
deeply than before that is in love with you again

From a heart to be able to still come to like you
deeply than before that is in love with you again


            “ In addition, I am in love with you 

こう聴いてみると、坂本冬美も良いがビリーバンバン
も良いねと付和雷同している自分がいる。こんなこと
を書いていると財津和夫の『会いたい』を聴きたくな
った。センチメンタルな夜に。
                   

 財津和夫

ビルが見える教室で
ふたりは机 並べて
同じ月日を過ごした
少しの英語と
バスケット そして
私はあなたと恋を覚えた

ビルが見える教室で
ふたりは机 並べて
同じ月日を過ごした
少しの英語と
バスケット そして
私はあなたと恋を覚えた

低い雲を広げた 冬の夜
あなた 夢のように
死んでしまったの

今年も海へ行くって
いっぱい 映画も観るって
約束したじやない
あなた 約束したじやない
会いたい...

                『会いたい』
              沢ちひろ 作詞/財津和夫 作曲 

 沢田知可子

In the classroom where a building is seen
The two display desks and
I spent the same time
With little English
A basket and 
I learned love with you

Night of the winter when I opened a low cloud
Like you dream
You have died

To go to the sea this year
To watch much movie
You promised to me
I want to meet... 
 
                        “ I want to meet

 




なんか、やぁ~んになった。明日は、京都の直指庵だ
し。サッサと切り上げ寝よっと。薔薇とは、バラ科バ
ラ属の種の総称。バラ属の植物は、灌木、低木、また
は木本性のつる植物。葉や茎に棘があるものが多い。
北半球の温帯域に広く自生しているが、チベット周辺、
中国の雲南省からミャンマーにかけてが主産地でここ
から中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカ
へと伝播した。南半球にはバラは自生していない。約
120種もの「ばら」の名は和語で、「いばら」の転訛し
たもの。漢語「薔薇」の字をあてるのが通常だが、こ
の語はまた音読みで「そうび」「しょうび」とも読む。
漢語には「玫瑰」(まいかい)の異称もある。



近くにある公共のバラ園(庄堺公園)は冬空でもくっ
きりと赤い花を咲かせ楽しませてくれる。殺風景な心
象に溢れる娑婆に負けずに咲いているフユソウビは健
気でいて力溢れていると重ねて詠う。6月の誕生花で
ある。季語は夏(「冬薔薇」ふゆそうび」となると冬
の季語になる)。花木の女王、赤い「バラ」。花言葉
は「愛」「恋愛」。


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