徳丸無明のブログ

雑文、マンガ、イラスト、その他

アサヒ飲料 ぐんぐんグルト

2024-03-22 23:41:24 | 
今日は伸びる乳製品です。




ぐんぐんグルトと言えば、「ウチぐんぐんグルト飲めないヤツ無理なんじゃ」というセリフが印象的な、蛙亭のコントを思い出しますね。
あと、ギニュー特戦隊は、グルドだけなんの食べ物から名前を取ってるのかわからなかったんですけど、ヨーグルトだったんですね。乳酸菌でお腹を整えましょう。
ささやかだけど、怖い話をします。人々の無関心が集まると、とんでもないことになるという話。
ちょいちょい通ってる近所の某ファミレスの駐輪場には、いつも同じ自転車が停めてありました。立地の都合上、駐輪場はあまり広くないのですが、そのこじんまりとした駐輪場のはじっこに、いつも必ず停めてある自転車があったのです。
サドルに黄緑色のガムテープが貼ってあり、その上にサインペンで名前が書いてありました。実名出しちゃうと問題あるかもしれないので、仮に佐藤さんの自転車としておきましょう。ガムテープにカタカナで「サトウ」と書いてあったのです。
たぶんサドルがやぶれたので、補修ついでに名前を書いておくことにしたのでしょう。いつ来店しても必ず停まっていたので、勤勉なベテランの店員さんがいるのだと思っていました。
去年の夏ごろ、そこの駐輪場の中央に2台の自転車が停めてあり、ハンドルとハンドルの間に、クモの巣がかかっていました。この2台は、サトウさんのとは別の自転車です。
クモの巣がかかっているということは、長期間停めっぱなしだということです。乗り捨てた自転車か、もしくは盗難だと思われました。
先に言いました通り、そこの駐輪場はあまり広くありません。6台くらいでいっぱいになってしまう。停めっぱなしの2台は、かなり邪魔になっていました。
店側もそれを感じたのでしょう。次に来店したときには、「無断駐輪はやめてください」という貼り紙がしてありました。
しかし、驚くべきことに、貼り紙がしてあったのは、クモの巣が張った2台だけではありませんでした。サトウさんの自転車にも同じ貼り紙がしてあったのです。
なんということでしょう。サトウさんは、ベテランの店員さんではなかったのです。
おそらくは、盗難自転車だったはずです。いらなくなった自転車を適当なところに放置する、ということをする人もいますけど、もしそうするなら、名前の書かれたテープは剥がすはずです。自転車を放置したのが自分だとバレないようにするはずですから。
名前の書かれたテープがそのままになっていたということは、サトウさんの自転車は、盗難されていたということです。誰かがサトウさんの自転車を盗み、ファミレスの駐輪場に乗り捨てていたのです。
問題は、なぜ今まで自転車がそのままにされてきたのか、ということです。僕は20年近くそのファミレスに通っています。たぶん、通い始めたときにはすでに、サトウさんの自転車はあった。
だから、少なくとも20年、ヘタしたらそれ以上の長きにわたって、サトウさんの自転車は、そのファミレスの駐輪場に停めっぱなしになっていたのです。
僕もウカツではありました。仮に長年勤務している店員さんがいるとして、いつ行ってもその人が出勤しているなんてこと、あるはずがないのですから。20年間もそんな偶然が続くはずがない。
これ、冷静に考えて、とんでもないことではないでしょうか。
だって、お店の人は、その自転車が自分たちのものではないことを知っていたはずですから。知っていながら対処せず、長年ほったらかしにしていたのです。
通常こういう場合、警察に届けるはずです。防犯登録をしていたら持ち主が照会できますし、それができないにしても、撤去するのは警察の仕事です。
しかしそのファミレスは、警察に届けださなかった。これって、盗難自転車であるかもしれないとわかっていながら放置していたってことですよね。とんでもないことじゃないですか?
去年になってようやく対処したのは、新たに2台の放置自転車が表れたからです。6台くらいしか停められない駐輪場が、3台ぶんふさがれていると、3台しか停められなくなってしまう。それだと駐輪場として機能しない。だからやむを得ず対応に動き出した。もし、新たな2台の放置自転車が表れなければ、サトウさんの自転車は、ほったらかしにされたままだったでしょう。
ファミレス側にも何かしらの事情があったのかもしれません。でも、それにしても、20年間まったく何もしないというのは、やっぱりおかしいのではないでしょうか。
自転車の貼り紙には、「8月31日までにご移動お願いします。9月になりましたら撤去させていただきます」という警告文もありました。しかしあきれたことに、9月を過ぎても3台の自転車は、そのまま停め置かれていたのです。店長は実にズボラと言わねばなりません。11月ごろにはさすがに撤去されていましたが。

個人経営のお店ならまずあり得ないんでしょうけど、チェーン店って、こういうことが起こりやすいんじゃないんでしょうか。なぜなら、店長であっても、権限の限られた、いち従業員に過ぎないからです。
権限が限られていれば、そのぶん責任感も限られてきます。「しょせんこの店は本社のものだし」という意識が店長に働く。
それゆえ、長年放置されてる自転車があっても、「店長だけど、それに対処するのはオレの仕事じゃない」と考えてしまう。
店長の下で働く従業員たちも同じことです。「店長なんとかしろよ」と思いつつ、「でも知ったこっちゃねーや」と、見て見ぬフリを決め込む。
その結果、盗難かもしれないと思いつつも、従業員が誰も対処せず、20年ほったらかしにするという、とんでもない事態が起きてしまったのです。盗難という事件の内容だけ見たら、それほど重いことではないのかもしれませんが、長年放置されていたという点は、やはり異常と言わねばなりません。
もし、店側が放置自転車に気づいた時点で、すぐに警察に届けていたらどうだったでしょう。盗難であれば、サトウさんは盗難届を出していたはずですから、比較的早く手元に自転車が戻っていたでしょう。
しかし、20年か、それ以上経っています。サトウさんは、「今更返ってきても」とか、「なぜ今まで見つからなかったんだ」と思うはずです。
20年間雨風に晒され続けた自転車です。「もういらない」って思うんじゃないでしょうか。
仮に、ファミレスの人たちが、盗難かもしれないと思いつつ長年ほったらかしにしてきたと知ったら、どうでしょう。サトウさんは、どう思うでしょうか。

ほんと、こういうことって、けっこう起きているのかもしれません。権限が限られた従業員しかいないお店で、問題があると知りつつも、みんな「自分が対処することじゃない」ってほったらかしにしているという事例。
僕が話したのは、盗難自転車という、犯罪としては比較的軽微なものですけど、もっと重い事件に関して、このようなほったらかしが起きたらどうでしょうか。軽視してはならない、重要な案件ではないでしょうか。
このように、問題があると知りつつも誰も対処しない状況が発生するのはどうしてなのか。
先に言いました通り、自転車のほったらかしは、ファミレスのチェーン店で起きました。チェーン店は、店長であっても権限が限られています。それゆえ、上(店長)から下(バイト)まで無責任になりやすい。
権限が限られているのは、そのほうが幅広く店舗を展開できるからです。利益優先・効率優先の結果です。
つまりは資本主義が大本の原因としてあり、お金儲けと利便性を追求してきた僕ら日本人の・・・。ああ、話が大きくなりすぎました。
等身大レベルの視点に引き下げて言えば、何か問題を見つけたときに、「自分の責任じゃねーし」ってしらんぷりするんじゃなくて、困ってる人のこと考えて積極的に動きましょう、ってことです。うん、簡単に言えばね。