Go! Go! 後藤光雄

鈴鹿市議会議員 後藤光雄。鈴鹿に生まれて鈴鹿に住んで鈴鹿にやってきて「本当に良かった」といえる、まちづくりをともに!

あるテレビ番組について思ったこと

2010-10-25 19:07:15 | 議員日記
 ある民放の番組をみて、いろいろ思いました・・・

 番組制作のためにスポンサーを見つけ、コマーシャルを入れなければならないのは、民間放送局の宿命です。また、観ている側はコマーシャルで企業情報を得てもいます。

 かつては、サッカーのテレビ放映は試合中でもかまわずコマーシャルが入った時代がありました。そして、画面の下に帯でコマーシャルが入った時代を経て、ハーフタイム、終了後にしっかりコマーシャルを入れるスタイルになってくれました。

 最近、幼少のころのやけどで顔の皮膚が胸についてしまっていた女性が、皮膚を切り離す手術を受けたという内容を含む、世界の驚きの事実を伝える番組を見ていました。
番組の最初から、今日のメインはこの話題であるかのように番組の内容を予告する画面を流してコマーシャルに入っていました。

 コマーシャルの後、番組に戻った時、あまりにコマーシャル前を繰り返しすぎだと思いませんか!?

 不幸な女性に対する興味ではなくて、くっついたままの生活を40年以上してきた女性の顔が整復された瞬間見たさだけでもなく、家族の喜ぶ様子やら・・・
ともかく番組に乗せられて1時間つきあってしまいました。ところが、この女性の話題は次週をお楽しみに!!!という終わり方でした。絶句!でした。

 なんか、番組製作者や、局の考え方に対して嫌悪感を抱きました。

 多くの子どもたちがテレビの前に座っている状況を考えると、許し得ない思いに駆られました。
もちろん、観なければいいんです。
しかし、世の中が子どもたちを育てているという、もう少し倫理観を持った番組制作ができないものでしょうか。

 
 子どもたちに、落語を観、聞かせることが、文章を書く上で大変参考になるという話を聞いたことがあります。
 目に見えない物が、さもそこにあるように話し方や身振りで状況を作り上げていき、聞き手の想像力がいっぱいに膨らんだところで、落ちを入れるという非常に高度な話術を何度も耳にしていれば、きっと面白い起承転結な文章表現ができるようになってくれる気がします。

 
 便利であるはずの、役に立つはずのテレビによって、日本語が、日本人が壊されていってしまう。そんな危惧を抱かされた出来事でした。

鈴鹿市議会議員 後藤光雄

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