![鈴鹿市議会議員 後藤光雄](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/af/6eda727f0e764d181e93790ee2f8d226.jpg)
阪神神戸の大震災から13年が経った昨日、鈴鹿では鈴鹿回生病院が災害時に病院で使用するために造った地下水を飲用化するプラントで造る水の自治会への供給協定が、鈴鹿回生病院と鈴鹿市、国府町北一色自治会の3者の間で結ばれました。
プラントは、11月に完成。日量305トン飲用化できるそうですが、そのうち病院が必要なのは最大230トンだそうです。余剰分を地域住民の方々に提供するということで、自治会側は給水活動をボランティアとして協力するというものだそうです。
2007年4月15日の三重中部地震の際震度5弱を被災した鈴鹿市では、幸い大きな被害がでませんでしたが濁り水が出て飲料水の供給に随分時間がかかったということがありました。もちろん鈴鹿市は対策済みだとは思いますが、大きな地震に見舞われたときにもっとも必要な水の確保の一助になるというこの協定に感謝したいと思います。
私が育った信州木曽の奈良井宿には中仙道沿いにいくつもの井戸水場がありました。飲用だけでなく洗い物にも使われていました。
歩いて旅した昔には本当に重宝したと想像します。
鈴鹿市の防災安全課の方と井戸水場を市内各地に造ったらと提案したことがあります。
回答は、飲料に適した水が確保される保証がない。2次的な災害を引き起こしたくない。
地震で水脈が変わることがあり、水の確保が保障されない。ということで、市内各地への井戸水場の設置の話は消えました。
しかし、鈴鹿市の小学校30校には井戸が設置されています。モーターによるくみ上げ式ですから停電になった場合発電機が必要になります。お近くの小学校の井戸の場所を確認しておいてください。スコップの置き場所の確認とあわせて・・・
必要量が230トンなのに、305トンの飲料化ができるプラントを造っていただいた所に病院側の考えが伺えて、ありがたいことだと思います。
鈴鹿中央病院にも同じようなプラントがあるのでしょうか。被災した状況を思うと知りたくなりました。
30年以内に大きな地震に見舞われる確率が30%だ!70%だ!とか言われています。来てほしくない東海・南海・東南海地震ですが、神戸から新潟にかけてひずみ続けている日本列島の状況からすると、昨年のような直下型の地震が起こる可能性もあって一日も早く、鈴鹿市に大きな地震が起きたときを想定して被災被害を少なくするための対策のシュミレーションを描くプロジェクトを組んで欲しいとお願いをしておりますが、その動きはありません。
夕方のNHKのニュースに笑顔で「おいしい水・水です」と答えてみえた市の職員の方から災害対策の意識を変えてくださったら・・・と期待をしております。
市長が「市は15団体と災害時の協定を結んでいるが、給水協定は初めて」と言う言葉をどう感じますか。どんな協定が結ばれているかご存知でしょうか。ぜひご自分の家の周りのライフラインの確保について、勤務先のライフラインの状況などにも気を配ってみてください。