Go! Go! 後藤光雄

鈴鹿市議会議員 後藤光雄。鈴鹿に生まれて鈴鹿に住んで鈴鹿にやってきて「本当に良かった」といえる、まちづくりをともに!

視察報告

2009-10-26 03:11:21 | 会派活動
 東京都千代田区立図書館に視察に出かけました。
区役所の9階10階が図書館になっています。
「あなたのセカンドオフィスに」「もう一つの書斎に」というコンセプトで運営されており、夜の10時まで開館しています。

 館長は、新谷さん。神奈川で図書館司書を30年間務めた経験の持ち主。
「図書館は、千代田区の玄関でもあるのです」というように、図書館コンシェルジュが、本の紹介ばかりでなくおいしい食事のできるお店の紹介から種々の区内の情報も提供してくださっていました。

 大きな特色を打ち出せている基は2007年から指定管理者制度を導入したことにあるようです。
館長との話の中に「公立図書館では、本の貸し出しカウンターに所得1000万円級が複数並んで対応していたこともある」とありました。図書館に限らずお役所ではあり得る話ですよね。これが、民間活力の利用となると、育児等で退職した人等の再就職の場や、パートタイムの労働の場の提供となり、出費を抑えてサービスを向上する、利用者の為の図書館づくりがスタートできているようです。

 鈴鹿市の平成20年度の決算の一部を思い出しました。
市内公立幼稚園教諭46人の人件費の合計が、3億1561万1221円。
平均すると686万円強。

 幼稚園教諭として採用したために、教師の高齢化が・・・という話は聞いたことがありますが、私立幼稚園を知る私だからよくわかりますが、平均686万円の給与は私立幼稚園では考えられない数字です。

 「千代田区には出版社や古本屋さんが多いので、出版文化を守るためにベストセラー本でも基本的に1冊しかいれません」という姿勢は、区民の為の図書館の在り方としてよく考えられたひとつの結果なのだろうと感じました。

 訪れてみると、図書館に対するイメージが変わるかも知れません。
利用者を拡大する意味でも、利便性でも。

 議員としてとてもいい視察をさせていただきました。



鈴鹿市議会議員 後藤光雄

旭山動物園視察

2007-08-25 21:21:39 | 会派活動
旭山動物園を視察しました。

旭川市の旭山動物園を訪れました。
動物の人権(?)を尊重した飼育。動物が見学者を見て楽しんでいるといわれる旭山動物園は、うわさのとおり生き生きした姿で私たちを迎えてくれました。

 全国的に有名となった施設であるが、敷地の広さは東山動物園と比較してかなり手狭であり、また、丘陵地であることから展示についての制約が多い。

 大きな特色は、それらの要素の上に、入場者を増やすための案を職員(特に飼育係り)から募り、実現していることにある。

 8/11~15は221:00まで「夜の動物園」と称して普段見られない動物たちの姿を見ていただく機会を創ったり、ペンギンの散歩で有名な「雪の中の動物園」など、動物を自然に近い状態で観察できる展示方法は、少ないスペースを有効に活用できる方法でもあり、従来の枠組みにとらわれないことの大切さを物語っている。

 特に、オランウータンの生き生きした姿、アザラシの見学者を見定めている様子などは、旭山動物園ならではの光景であった。

 入場料は、中学生以下無料。大人580円。団体480円。入園者数は、平成9年度306,255人が平成16年に1,449,474人。平成17年度には2,067,684人と驚異的な伸びを示し、入園者は大人が多く、またリピーターも多いということでありました。

 しかし、旭川市としての課題は、観光地としての旭山動物園のポテンシャルは高くても、そのほかにしないに観光と滞在につながる要素がなく、周辺の温泉のある観光地に宿泊観光客が流れていることと、今後、同様な展示法を全国の動物園が導入した際に、差別化が計れなくなり、来園者の減少が考えられるということという。

 鈴鹿においても、F1の撤退などは大きな痛手であるが、いかにして観光集客の拠点となるかを模索する必要がある。
 
 観光基本計画が策定されたが、ホスピタリティのある施設整備、リピーターとなるような施設運営が重要であり、それを活用するためにも現場で働く、また、現場で運営をする人たちに企画から任せることを大胆に行うようなことも必要ではないかと感じた。 

函館視察

2007-08-25 20:24:00 | 会派活動
 函館視察に出かけました。



すずか倶楽部の4名で「地域交流まちづくりセンター」を視察してきました。
歴史あるデパートの利用をめぐって、再利用する、解体するという中で、函館の旧市街の賑わいを呼び戻すためにもということでまちづくり会館へのリニュアルが決まったそうです。

 この施設は道南のNPOの中間支援を目的に、地域住民にとって象徴的である建物(大正12年建設・丸井今井呉服店函館支店)を平成17年度から2年・6億8千万円をかけて再生して、運営をNPOが中心になった組織で運営しているものである。
 
 場所は函館市(人口:294,000人)旧市街の中心である函館山の麓に位置している。

 この場所が選ばれた理由は、函館市が合併し市域が広がると同時に、北側の新興地に旧市街から人口が流出し、旧市街で高齢化と過疎化が進んだため、旧市街地域活性化のひとつの要素としてでもある。(郊外は人口が3倍に膨れ上がり、旧市街地は、3分の1に減少した)

 開館後の利用については、ホールを中心に(272㎡1日10,000円)利用が上向きであり(研修室2室・500円/時間、会議室2室・300円/時間、貸し事務ブース4㎡・3,000円/月額)また、古い建物に思い出のある市民の来訪も多いなど(喫茶エリアもあり)、効果があるということである。利用者は、開館当初120~130人が、400~500人/日となり、イベント開催日は1,000人/日の利用者がある。

 今後の課題としては、利用者の増大に対応するためにも人員増が必要でということである。収入に対して市からの財政支援は大きいが、当該地域の活性化という面から考えれば意義のあるものと考えられる。

 函館市では公民館数が少ない代わりに、地域集会所がまちづくりの起点として活用されており、当該氏摂津はそのような函館市におけるまちづくりの拠点的な意味あいが低いが、鈴鹿市におけるセンターの位置づけについて考えるとき、各地域公民館ひとつひとつをまちづくり・市民活動の拠点とし、それらを統合して全体の活動の拠点。情報の集積地としてのセンターの構想は有効と考える。

 地元商店組合は、商業施設としての再利用を提案していたようであるが、行政側の意向に押し切られたと語る商店主もいて、指定管理者制度や、まちづくり支援などの行政の流れと、公金の使い方のありようとして興味深い施設利用であった。