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キキョウソウ(桔梗草)をよ~く見てみよう!

2019-06-08 11:06:14 | 写真
5月の終わり頃から小さな青紫色の花が目に付きます。
調べたら、キキョウソウでした。




キキョウソウ。漢字で、桔梗草。学名は『キキョウ科キキョウソウ属の茎が葉をつらぬく種』です。アメリカ大陸原産の帰化植物です。
別名は、ダンダンキキョウ。
茎の周りに丸い葉っぱが段々についています。学名通り茎が葉っぱをつらぬいているように見えます。
1本だけ咲いているところもあるし、3,4本ずつ咲いているところもあります。

茎が1本で枝別れしないので幅をとらないのですっきりしています。


茎の途中辺りから上に向かって花が咲いています。

まだ白っぽいツボミです。



青くなってきてもうすぐ咲きます。


キキョウ科なので雌雄同花で雄性先熟です。
雄しべと雌しべがひとつの花に同時期あるのではなくて、雄しべが先に熟して花粉を出して、花粉を出し切ると雌しべが熟しだして柱頭が現れます。このとき雄しべは枯れてしまっています。このように、雄しべが先で、雌しべが後に成熟することを雄性先熟といいます。
雄しべが花粉を出している時期を「雄性期」、雄しべが枯れて雌しべの柱頭が花粉を受け取れる時期を「雌性期」と呼んでいます。自家受粉を防止するための植物の計略です。

雄しべは雌しべに張り付いています。これから雄しべは花粉を出していきます。



雄しべは花粉がなくなると、雌しべから離れていきます。雌しべに花粉がついていますが、雌しべは成熟していないので受粉は出来ません。



雄しべが枯れて、雌しべについた花粉がとれて、雌しべが成熟すると柱頭が雌しべの先から3裂しながら現れてきます。



雌しべの柱頭は3裂しています。



先ほど花は茎の途中から咲き始めると書きましたが、実は下の方から花がついています。しかし、咲きません。そうです。閉鎖花です。咲かないで、ツボミの中で受粉を完了して結実します。
なかには、茎の上のほうまで閉鎖花のキキョウソウもあります。

ここからがキキョウソウの面白いところです。
キキョウソウの果実はガクを残して実になります。閉鎖花と開放花の区別はガクの枚数でわかります。閉鎖花はガクの枚数は3~4枚、開放花のガクの枚数は5枚です。

閉鎖花の果実。ガクの枚数が4枚だから閉鎖花ですね。



開放花の果実。ガクの枚数が5枚だから開放花ですね。


写真をよく見ると、果実の表皮の色が一部分違っているのが気がつかれましたでしょうか。コケ類では蒴のキャップがとれて胞子が飛んでいきますが、キキョウソウはこの色の変わったところがカーテンコールのように巻き上がって窓ができて、そこから種が風に揺られてこぼれます。

種が熟すと果実の色の変わった部分の表皮が巻き上がって窓が開いて種がこぼれます。閉鎖花。


葉っぱが茎を取り巻いているので、こぼれた種はすぐには落ちないで葉っぱに溜まっています。


開放花の窓です。


窓の部分の巻き上がった表皮はリボンのようですね。

さらに閉鎖花と開放花では窓の数が違います。閉鎖花の窓は2箇所で、開放花の窓は3箇所です。


果実の横に次の閉鎖花が育っています。写真の上の果実が開放花、下の果実が閉鎖花。


6月中旬ではこれらのことが全部みられれるのが、キキョウソウの楽しいところです。

開放花の果実の隣に閉鎖花が出来ています。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)

キキョウソウに似ている植物は、
キキョウソウで葉っぱが茎を巻かない、ヒナキキョウソウ。
キキョウの花が小さくてひょろっとしている、在来種のヒナギキョウ。
などがあります。

キキョウの記事

生物の繁殖戦略は面白いですね。

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コメント (4)