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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 9月22日 青(1)

2016-09-22 18:43:37 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 9月22日 青(1)




 仕事が遅くなって車で後輩と帰るときの話です。
その日っても、3年くらい前だと思う。
取り引き先との調整で帰りが深夜になり、疲れてます感全開で家路を急いでいた。
最近、絆リゾートってフレーズで復活した施設があるトコから東京へ。
 禁煙車だったから、一服も兼ねたトイレ休憩で途中のPAに入った。
地方で、おまけに深夜だからガラガラの駐車場だった。
トイレ済まして車で後輩が戻って来るのを待っていた。
 そしたら後輩が車に乗り込むなり、

「 青い人、見えません・・・?」

って意味不明なことを言ってきた。
 俺は、

“ 青い人って、なんだよ?
見えません?って何?“

って思いながら聞いてみると、後輩が指差した先に一台のBMWがあった。
 車内灯がついていて、運転席にはオッサンらしき人が座って何かしている。
確かにそのオッサンは、車に戻ったとき、俺も見ている。
でも、青くない。
 俺は後輩に、

「 よく見ても、わかりません?」

って言われながらそのオッサンを凝視していたら、後部座席からオッサンを覗き込むような姿勢の薄い人影があった。
 よく見ると、その人影が確かに青い。

「 見えました?
アレ何だと思います?」

って聞いてきた。

「 知らん、全身タイツ着せられてる罰ゲーム?」

って適当に答えたら、後輩が、

「 元々人だった何かなんです。」

って言う。
 俺は返事せず、

“ いやいや、そんな変なものオレ見えるはず無いよ。
車内に他に誰かいるんだろ。
と言うか、こいつ疲れてるんだろなぁ・・・。”

って思いながら出発した。

「 あの人、長くないですよ。」

とかボソっと言ってて、本気で、

“ こいつ大丈夫か?”

って心配になりました。










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