ステップ13では履帯を組んではめ込むことになっていますが、私の制作においては、最初に履帯を組んでおいたうえ、転輪部分の修正を行っています。それで履帯もキットの指示通りの片側61枚連結のままでよいかはまだ分からず、塗装の作業もあるので、履帯は最後までつけないでおきました。
ステップ14では車体背面の各部品をつけますが、ガルパン仕様ではOVM類が全くありませんので、留め具のA4、A24、A25は不要でした。後部牽引ホールドのA22へは、前部牽引ホールドに施したのと同じく、外側のボルトと内側の突起を削り取りました。
ステップ15では、フェンダーなどを取り付けますが、ガルパン仕様では幅広になっているので、B34およびB35を使用し、それぞれの内側にある半円形の切欠きを埋めました。またC17、B25はつけますが、B18とB21は劇中ではありませんので不要です。
ステップ14においては、公式設定資料の図をチェックして、背面にパネルラインが縦に入っている点、後部牽引ホールドの形状、などを確認しました。
まず後部牽引ホールドのA22において、前部牽引ホールドに施したのと同じく、外側のボルトと内側の突起を削り取りました。
車体背面に開いている四つの穴を埋めるべく、留め具のA24、A25をいったん取り付け、乾燥後に切り取りました。
留め具のA24、A25を切り取った後にヤスって平滑に均し、縦のパネルラインをラインチゼルで入れました。このパネルラインは中央ではなくやや右側に寄っているのが特徴です。それから後部牽引ホールドのA22の内側のバーを、ランナーをカットしたもので再現しました。
ステップ15では、フェンダーのパーツB34およびB35の内側にある半円形の切欠きをランナーの切れ端で埋め、パテなどで整形してから車体に取り付けました。
ステップ16ではマフラーを組み立てます。組み立てガイドの指示は二通りありますが、左側の「A、Cを組み立てる場合」を選びます。が、ガルパン仕様では、排気口のパーツA10が上向きになっていますので注意が必要です。
ステップ17では、組み立てたマフラーを車体に接着し、アンテナのB26およびB27、手すりのB33をつけました。蓋のB6はステップ9にて既に接着済みです。
ステップ18では後部上面のOVM類、背面のチェーンなどを取り付けますが、これらはガルパン仕様では必要ありません。
ステップ16のマフラーの組み立てです。キットの組み立てガイド通りにパーツを切り出して並べました。
ガルパン仕様では、排気口のパーツA10を上向きに取り付けるので、B11についている本来の取り付け用の突起を両方とも切り取りました。
続いて、左右のマフラーカバーA27をB11の上に接着しました。
最後に、排気口のパーツA10を上向きに取り付けて、マフラー部分が完成しました。
マフラー部分を裏返すと上図のような感じになります。排気口のパーツA10を上向きに取り付ける際に、左右のマフラーカバーA27の内側に密着させる感じで接着すると劇中の形状になりますので、マフラーカバーA27をつけてから排気口のパーツA10を取り付けるのが良いと思います。
ステップ17では、組み立てたマフラーを車体に接着し、アンテナのB26およびB27、手すりのB33をつけました。その後に、車体上部のほぼ中央を縦に通るパネルラインを、公式設定資料や劇中シーンを参考にしてラインチゼルで再現しておきました。手すりの中央の脚の根元から、蓋B6の左辺に接して後端まで一本に通る線がそれですが、お分かりでしょうか。
車体上面のガルパン仕様への仕上げとして、上面の形状修正の際に消えてしまったリベット9個を元通りに復元しました。黄色円内に横に並ぶ8個と、右端の1個です。
さらに、フェンダーのパーツB34およびB35の内側にある半円形の切欠きを埋めた箇所を、パテなどでもう一度整形しました。ついでに、ドライバーズハッチのB30の形も円形に整えておきました。
以上で、車体部分のだいたいの改造および追加工作を終えました。ここまでの過程だけで多くの作業が追加されましたから、B1bisをガルパン仕様に作ることの難しさが改めて実感されます。タミヤのキットだから楽だ、という大方の認識は、あまり当てにならないようです。
あと、車体前面の改造が残っていますが、これは組み立てガイドのステップを全て完了した後に行なうことにしました。 (続く)