平和とくらし  #茨木市議会議員 #山下けいきの日々是好日

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「犬と日常と絞首刑」 辺見庸さんの寄稿文 朝日新聞2009/6/17朝刊

2009年06月17日 | 日々雑感 #茨木市議会議員
茨木の棚田 14日のミントマラニック途中で

 二つの見出し

国家´演出´の儀式 この国に融けこみ 個人は口つぐむ

容量こえる悲しみ <なかったこと>に これでいいのか

 辺見氏は「死刑制度とはおもえらく天皇制同様に・・・・ながく深くなじんでいるジャパネスクな´文化´でもある」という。

 また「日本における死刑制度のありようは、その秘密主義、その隠微、その曖昧、その多義性、その非倫理性においてまことに独特である。それはなぜかことなる磁極のように天皇制ともどこかで微妙に引きあい、すでに文化や思想、社会心理の基層部にまでなごやかに融けこんでいるのであり、死刑廃止はしたがって自己像の解体にひとしいほどむつかしいだろうと私は内心思っている」と書く。

 しかし辺見氏は、欧州連合(EC)全加盟国が死刑の完全廃止を当然のこととしており、その死刑廃止宣言の趣旨は「いかなる罪をおかしたとしても、すべての人間には生来尊厳がそなわっており、その人格は不可侵であるとの信念に基づく。これはテロリストも児童や警官を殺した殺人犯も例外ではない。暴力の連鎖を暴力で断ち切ることはできない」「死刑は最も基本的な人権、すなわち生命にたいする権利を侵害する極めて残酷、非人道的で尊厳を冒す刑罰である」とうたっていることを紹介して、

「日本の司法と世間はこれをせせら笑うのだろうか」と挑発し、

同時にしばし黙考して死刑にかかわる自己像に向き合うことを勧めるのである。

 世間にぞくする私たちは容量をこえる悩みや悲しみをなかったことにしてしまう傾向がある。・・・「日常がこれでよいわけがない。そう自答する」と氏は最後に言い切る。

 私は辺見庸さんの寄稿文に加藤周一さんの思想と通じるものを感じながら、一方で「死刑廃止」宣言に平和憲法の格調高い前文を重ねて読んでいた。



非常に得心のいった寄稿文だったのでご紹介しました。もし朝日新聞が手元にあればぜひ読んでいただきたいものです。日常性の中に時々、課題を見つけ、逃げることなく向き合う姿勢を自分にも突き付けたいと思います。緊張と弛緩は何事につけ大事なことです。

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