平和とくらし  #茨木市議会議員 #山下けいきの日々是好日

平和憲法が私の原点。鹿児島の吹上浜、桜島が原風景。毎週阪急3駅、JR2駅の5駅をのぼりを背負ってアピールランしています。

市民活動センター登録団体交流会 /「同調する弱虫じゃ民主主義はダメになる」

2018年02月10日 |  #茨木市議会 #茨木市議会議員
 午後は茨木市の市民活動センター登録団体交流会。私の関係団体としては以前は西日本入管センターを考える会で、またしよう会(地域・校区で「障害児・者」の生活と教育を保障しよう茨木市民の会)は長く登録団体として活動しています。

 今日は国際イスラム交流支援協会の北口学さんと一緒に参加。テーブルごとに交流する形式で進行。私は茨木市の国際化の進展に合わせて、教育、行政の国際化をいかに進めていくかとの立場から発言させていただきました。

 大変寒く、雨の降る中でしたが知り合いも多く参加されており、世間話も楽しくできました。



奈良平センター長


福岡市長


山嵜市民共同推進課長


富崎参事


終わってから26日実施の「種子法講演会」の打ち合わせ。夜は新社会党の支部会議。

【今日の情報紹介】

<平和と民主主義>団藤重光さん「同調する弱虫じゃ民主主義はダメになる」

<2008年2月29日 東京本社夕刊2面から>

 入試シーズン。今も昔も、東京大学法学部は最難関の狭き門である。

 団藤重光さんは、その法学部が送り出した最も優秀な人材の一人だ。23歳の若さで同大助教授となり、戦後は連合国軍総司令部(GHQ)と渡り合って新刑事訴訟法を立案。東大法学部長から1974年に最高裁判所判事に転じた「大」のつく学者だ。その団藤さんは言う。

 「僕は浅はかだった」

 それもにこやかに、穏やかに。まるで平静心で。

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 皇居のお堀にほど近い学士会館(東京都千代田区)。かつて将校クラブとして舞踏会にも使われたという建物だ。理事長室のソファで、団藤さんはニコニコ笑っていた。88歳まで車を運転し、90歳までゴルフを楽しんだというお元気ぶり。昨年は「法学の基礎」全面改訂版(有斐閣)、新刊「反骨のコツ」(朝日新聞社)と2冊も本を出した。すごい。

 「そう? すごいなんて思わない、平静心が大事なの。特に頑張ろうなんて思ったらダメですね。ダメだと思っちゃなおダメだ。だって90代の半ばで、まだまだ長いんだ。人の寿命は最大どのぐらいかな」

 120歳ぐらい?

 「そいじゃまだ四半世紀ある。そんなに生きないけどね。はははっ」

 笑いながら組んだ手のツメは桜貝のようなピンクだ。

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 刑法学者として「主体性理論」を展開してきた。「人間には素質や環境によって決定される面だけでなく、自分で決定していく主体的な面がある」と考え、刑法理論を組み立てていく。犯罪行為だけに着目するのではなく、行為の背後にある「主体」(人間)に目を向けることで、幅広い情状酌量が可能になる。

 学者の世界から最高裁に飛び込んだのは「自分で裁判に携わることで、主体的に法というものを確かめてみたかったから」(著書「この一筋につながる」より)。その最高裁で、自らの主体性が激しく問われた。

 「ある事件で死刑判決の言い渡しの時に、傍聴席から『人殺しーっ』って声が上がったんです。その瞬間、ああっ、と思って」

 団藤さんは詳細を語らないが、毒殺事件だったという。捜査書類を読み「もし捜査範囲を広げていれば、被告と同じ条件の被疑者がほかにもいたかもしれない」という疑問を抱いた。しかも被告は無罪を主張。だが、団藤さん自身が起草した刑事訴訟法により、上告審では重大な事実誤認が認められない限り原判決は破棄できない。

 「自分が死刑宣告をする立場になって初めて主体的に考えることができた。自分は愚かだった、浅はかだった」

 最高学府での40年にわたる学究生活。それでもなお見えなかったものが当事者になって初めて見えた。

 「人間的な感情を持てば、人が人を殺すということは絶対におかしい。殺人犯が人を殺すのは個人のやることだが、死刑は国が人を制度として殺すのだから普通の殺人より悪い。死刑は当然廃止すべきです。ヒューマニズムのない国、文化は滅びる。滅びたくなければヒューマニズムを取り込まなければならない。そう書いたら、ある評論家が『そんなこと(傍聴席の一声)で考えを変えるなんて、よっぽどいくじなしだ』と言った。僕はその人の神経を疑うね」

 人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、現在死刑を法律上または事実上廃止している国は133。先進国で死刑があるのは米国と日本だけだ。しかも今、日本では死刑判決も執行も急増している。

 「日本は未開国なんです。ロシアが欧州評議会に加盟する時、死刑廃止を約束した。そうでなければ認められなかった。死刑存置を主張するのは、未開国だと証明するようなものです」

 最近は鳩山邦夫法相が「半年以内に(死刑を)執行することが自動的、客観的に進む方法がないか」と発言した。鳩山法相も東大法学部出身だ。

 「僕の書いた『死刑廃止論』を読んでほしいね。そうしたら死刑執行なんて考えもつかないと思うよ。自動的なんてとんでもない。鳩山さんなら僕の言うことを聞いてくださると思うんだ。不勉強なだけでね」

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 最高裁で団藤さんは異例とされるほど多くの反対意見を書いた。大阪空港公害訴訟では、公益が優先するとして飛行差し止めを認めなかった判決に対し、差し止めを認めるべきだとの少数意見を表明した。でも世の中には、自分の意見など持たず、周囲に流されている方が得だ、と考える人もいる。

 「それはいるね。大体そうだ。あははは。世の中がそうだから、自分も主体性を持たない、という人は指導しなきゃ。なぜか。僕だけとか、特定の人ではなくて、みんなが主体性を持たないと社会はダメになるんだ」

 ふと「KY(空気が読めない)ってご存じですか」と聞いた。

 「知らない。ああ、空気のKと読めないのYね。読めるだってYじゃない。ははは」

 「空気を読め」と強制する言葉だと説明した。

 「……自分の主体性があるということは、人に同調しないってことだよね。自分の考えで行動する。それが正しい。人に同調する以外にないような人は弱い人だね。そんな弱虫じゃ民主主義は維持できない。民主主義ってものは、よっぽど覚悟がいるわけだから。主体性を持て、そう言いたいね」

 この国の民主主義が滅びるとしたら、それは私たちの心の内からだ、と警告された気がした。

 最後に一つ、聞いてみた。「あれほど反対意見を書かなかったら、団藤先生は最高裁長官になっていた」と言う人がいますが。

 「ええ。いますね」

 後悔はしていないですか。

 「なあに、こうかい? 後悔? あっはははは」

 その笑いの明るく、大きなこと。思わず引き込まれて一緒に笑っていた。

 「なんで後悔するの。間違ってないもの。間違ったことをしたら、後悔しないといけない。正しければ後悔してはいけない。間違っていない正しいことを後悔する、とんでもないよ」

 午後5時すぎ。外はもう暗く、風は冷たかった。でもどこか、春の香りがした。【太田阿利佐】

団藤重光さん略歴
 だんどう・しげみつ。東大名誉教授。1913年山口県生まれ。35年東大法学部卒。45〜48年、新刑事訴訟法の立案で中心的な役割を果たす。その後東大法学部長、最高裁判事、宮内庁参与などを歴任。「この一筋につながる」「死刑廃止論」など著書多数。

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HK & Les Saltimbanks "On l�・che rien" (Japanese subtitles)あきらめないぞ! (いつの世もあきらめたらおしまい。自民党安倍政権が政治の私物化をもくろみ、国民だれでも逮捕自由自在の「なんでも秘密」法(特定秘密保護法は自由民主党が自由と民主の真逆であるのと一緒で、特定ではなく官僚が秘密と言ったら秘密になる)に反対し続けます。この歌に勇気をもらって頑張ります。)
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