世界最古よりも国民の生命と生活を守る国家だ /【情報紹介】橋下氏の傍若無人

　まるで戦前の軍国時代、国家神道を子どもたちに教える教師のような次の文章にびっくりしました。

「日本の新しい地平を開く元年に」からの引用です

ここから引用
　今年は紀元2673年。つまり、初代・神武天皇以来、2673年の歴史を刻んできたわけですが、2013年という西洋の歴史より660年も長い歴史を有していることになります。

「日本」という国名は、中国や朝鮮半島などから見て東に位置している我が国の方角から太陽が昇るということに由来しています。古くは孝徳天皇（643年〜654年）の代に著された「日本書紀」の中に、すでに「日本」という記述が見られます。

私たちは、初日の出を見て感動しますが、そのような民族は世界広しといえど日本人以外にいないのではないでしょうか。日の出を見て感動するということは、日本の長い歴史が私たちの心身に脈々と息づいているということでもあります。

あらためて、世界最古の国家に生まれたということに感謝し、今を生きる同世代の方々と力を合わせ、歴史ある我が国の次代への礎を築いていきたいと思います。
引用ここまで

　原稿の主は維新の中田宏衆議院議員（元横浜市長）です。「初代・神武天皇以来、2673年の歴史」と言われると神話と史実をどう認識しているのかと聞きたくなります。

　また中田氏と違って「世界最古の国家に生まれたということに感謝」する感覚は私にはありません。私がこの国に生まれてきてよかったと思うのは何よりも平和・民主・人権の憲法があるからです。またそれを生かしていこうという人々がいるからです。

　「国は国民の生命と生活を最大限に保障する」という憲法の理念が現実のものとして実感できる時に国民は初めて心からの国に対する感謝を覚えるのではないかと私は思っています。その満足感すら与えようとしない国家が「国民が国家を愛するのは当たり前」と強制するのは道理に合いません。

　また加藤周一氏は次のように書いていましたが、全く同感です。

◆「それでもお前は日本人か」(加藤周一)

　まだ中田氏は維新の中にあっては温厚な方かもしれませんが、このような文章に出会いびっくりした次第です。

【情報紹介】
橋下氏の傍若無人ぶりは青天井（１）

「お元気ですか」307号表面 裏面

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