迷走日報。。。

競艇・競輪・オートレース・ばんえい競馬…博多の小バクチ打ちが綴るグダグダ日記です。目標は毎日更新。

最期を看取る

2007年06月01日 | スロ・パチ
昨日、あるパチンコ屋が閉店した。

初めてこの店でパチスロを打ったのは本家サイトを始める前、4年前か。
あれから何度この店に足を運んだだろうか。もはや数えきれない。
自宅の近所なら理解できようが、この店がある場所は自宅から約100km先だ。
普通の人には到底理解できない、理解しようがないと思われるだろう。
時には新幹線で、時には鈍行電車で、時には車で、時には高速バスで、
2時間原付かっ飛ばしてこの店まで打ちにいった時もあったな。4回ほど。

そこまでして打ちに行くには、ちゃんとした理由がある。
他のパチンコ屋にはない「歴史」がある。他のパチンコ屋にはない「空気」がある。
この店でしか味わえない「スロ打ちの醍醐味」がある。
いや、「あった」か。もう店はない。もう店が開く事はない。

昨日、仕事を終えて自宅に急行。布団めがけてカバンをアンダースローで投げ捨て、
Vシネに出てくるレイプ魔のように、スーツ着たままネクタイのみを取り外す。
自宅滞在時間は約10秒。ハヤテのようにザブングル原付で博多駅に直行。
当然移動は新幹線。車内ではやる気持ちを抑えるのは大変であった。

店に着いたのが20時半。スロコーナーには知人の先客(広島在住)がいた。
挨拶を交わし、早速スロ打ち開始。ファイナルバトルの始まりだ。
閉店までの約2時間、ひたすら打った。悔いを残さないように打ち続けた。
残念ながら2機種ともビッグを引くことはできなかったが、満足できた。
両機種の持ち味をフルに満喫できた。スーパーロングフルーツも入ったし。

知人は電車の都合で閉店時間まで居れず、22時で帰宅。お疲れさまでした。
店に残ったのは私と雀球コーナーにいるカップルのみ。
業者らしき人物が入ってきて、カウンターにいつもいるじいちゃんに向かって
「長い間おつかれさまでした」と声をかける。
それを聞いたじいちゃん「まだ続けたかったんだけどねぇ…」
胸が締めつけられる。やり場のない悲しみと怒りがこみ上げてくる。

22時30分、閉店。私がこのパチンコ屋最後の客となった。
3名の店員さんにお礼の言葉を述べ、店をあとにする。
じいちゃん、数年前、店内で急にぶっ倒れた時は腹の底からビックリしました。
これからも身体に気をつけて、長生きしてね。
おいちゃん、おばちゃん、来店数回で私の顔を憶えてくれて嬉しかったです。
大負けした時も、その笑顔に癒されました。
「HI-UPターボ」「APEX301」の両機種に数えきれない程の感謝の言葉を。
雀球・アレンジボールにも同様の感謝の言葉を。
そして、私に数々の素晴らしい出会いを与えてくれたこのパチンコ屋に


ありがとう。