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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

65冊目:「罪と罰(上)」

2011-12-06 00:41:15 | 
総評:★★★★☆ さすがドストエフスキー!
面白い度:★★★★☆ 面白い
読みやすい度:★★☆☆☆ 名前が覚えにくい・・・
ためになる度:★★★☆☆ ためになる所もいくつかあった
また読みたい度:★★★★☆ 読みたいです


ドストエフスキーの名作。
カラマーゾフの兄弟を見て、こっちもいけるかと。

ストーリーとしては、主人公、ラスコーリニコフが自分の正義感?のために人殺しをしてしまう。
またそこに居合わせたもう一人も殺してしまった。

運よく決定的な証拠は殺人現場には残すことはなかったが、自分のやったことに罪悪感を覚えつつ、自首するかどうかの葛藤に悩む・・・
といったざっくりこんな話。

話としては面白く、前回の「魔の山」の反動もあってか、とても引き込まれる物語でした。
キャラクター、話の盛り上がりやメリハリなどで際立っており、やっぱりドストエフスキーの話って面白いなぁと思った。

特にカラマーゾフの兄弟と同じく、雰囲気の出し方が本当にすごく、最後ら辺のポルフィーリィとラスコーリニコフの「凡人」「非凡人」の話のくだりがとても雰囲気が出てて面白かった。

ちなみに、ドストエフスキーの作品は一人の人物にいくつも名前がついていて、そこがとても紛らわしいなと思いました。
主人公だけでも、ロージャ、ラスコーリニコフ、ロジオン、ロマーヌイチなど、いろいろ名前が出てきて最初はよく分からなかった・・・


最後に面白かった箇所を引用する。

・明朗な心と、清新な感覚と、素直な清らかな情熱を老年まで保っている夫人は、たいていは若く見えるものだ。ついでに言うが、これらすべてのものを保つことが、おばあさんになってからも自分の美しさを失わないたった一つの方法である。

・偉人はもとより、ほんのわずかでも人並みを出ている人々はみな、つまりほんのちょっぴりでも何か新しいことを言う能力のある者はみな、そうした生れつきによって、程度の差はあるにせよ、絶対に犯罪者たることを免れないのだ

そんな感じの小説でした、以上☆

コメント
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