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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

59冊目:「グレート・ギャツビー」

2011-10-03 00:13:46 | 
総評:★★★☆☆ 普通な感じ
面白い度:★★★☆☆ 特に大きな印象なく、普通
読みやすい度:★★★☆☆ 普通
ためになる度:★★☆☆☆ あまりなることはないと思う
また読みたい度:★★★☆☆ 短かったので機会があれば


世界名作小説シリーズ。
カラマーゾフの兄弟の次は、かの村上春樹も愛読するこの作品にしてみました。

主人公の隣の豪邸に住む、裕福な男ギャツビーは素性が謎な人物である。
ギャツビーは定期的に自宅にて豪華なパーティーを開き、地元ニューヨークでは有名な男となっている。
過去の素性には様々な憶測が流れ、主人公はギャツビーと次第に近しくなるうち、その過去やパーティーを開く理由などを知るようになる、、、

がっさりとそんなストーリーである。
感想としては、まあ普通かな?でした。
村上春樹はどこら辺が好きなんだろうと気になった。

一応感じたことといえば、「空しさ」と「人の軽薄さ」だと思う。

裕福で名声を得たギャツビーに、「事件」が起こった後、ギャツビーを気にかけて「式」に出席する人はほとんどいなかったこと。
ギャツビーが愛したデイズィも同じく、ギャツビーとはそもそも無縁かのような振る舞いをした。まぁ事件の張本人だから仕方ないかもしれないが・・・

そんな人のつながりの軽薄さを感じました。
主人公が移住したニューヨークではそもそもそんな風潮があったとも主人公が言っているが、、、


また、ギャツビーが愛する人のため、執念にも似たような力で今の財を築くのだが、ギャツビーの結末、先にも書いた周りの人々の反応など、空しい所を感じた。
またデイズィの周りに流されやすい人としての軽さ、その夫の人格など、どこか人間として何かちょっとおかしく思う所がある。
そんな登場人物の人間的な所にも空しさを感じました。


ちなみにこの小説を見たところ、ギャツビーはそんなにグレートな男ではないと感じた。
ギャツビー自体も性格や人物は際立ってすごいという人物には描写されていない。
しかし、この題名は、主人公からギャツビーを見た時に、その恋人を思う執念、また軽薄にも似たニューヨークの人間関係の中で今まで成り上がってきた所に、尊敬を込めてつけているのだろうと感じた。


とりあえず、どういった所がテーマなのかもあまりよく分からなかったが、海外文学の名作ということなので、もう一回見たときに何かわかってくるのかなと思いました。
でも小説の長さとしては短かったので、手軽に読めたので良かったです。

コメント
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