奈々の これが私の生きる道!

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映画「ローマの休日」

2010-01-06 19:25:26 | 映画・テレビ
今回は長年、女性達に愛され続けている映画「ローマの休日」を取り上げたいと思います。

この作品が日本で初めて公開されたのは昭和二十九年で、主演を務めたオードリー・ヘップバーンは今なお多くの女性達の憧れの的になっています。

この作品が永遠の名作と言われ、今も女性達を魅了する所以は、主演のオードリー・ヘップバーンの魅力もさることながら、少女なら一度は憧れるお姫様を題材に扱った点にあると言っても過言ではないでしょう。
そういう私自身、子供の頃は、お姫様にとっても憧れていましたから・・・

私はお姫様として生まれてきたけれど、何らかの事情で普通の家庭に預けられ、いつの日か白馬に乗った王子様が迎えに来るに違いない。

そう思って、どれほど、その日を待ち望んだ事でしょう・・・(笑)

だけど、私が子供の頃は手塚治虫先生の「リボンの騎士」で、男の子として育てられたお姫様のアニメや、マンガ「ベルサイユのばら」で、マリー・アントワネットの波瀾に満ちたお話がヒットしていましたから、赤毛のアンみたいに多感で夢見がちだった少女の頃の私はいとも簡単にお姫様のつもりになれたのです。(笑)

しかも、この映画に出てくるアン王女、とっても茶目っ気のあるお姫様で、ローマ滞在中に、大勢の居並ぶ政治家や高官の前で、こっそり足を崩し、さも退屈そうな様子を見せるのです。
その姿の、なんてコケティッシュで、かわいらしい事!
思わず、アン王女に親しみを持ってしまうのです。
だけど、アン王女は毎日たくさんの公務を押し付けられ、自分の自由に出来る時間がまったくないのです。
そして、ついにノイローゼになり、公務をほっぽり出して、ローマの街中に行方知れずになってしまうのです。
その姿に、裕福ではないけれど、自分の時間を自由に持てる今の生活の方が、ずっと気楽で幸せなのかな?と、ふと思ってしまう私なのです。
そして、アン王女が気の毒になり、たった一度きりの大切な青春を、自分の思うように気ままに過ごさせてあげたいと願わずにはいられなくなるのです。

ラストで、アン王女が、グレゴリー・ペック演じる新聞記者と目と目を合わせ、心を通わせるシーンは、私は何度見ても、涙がこぼれてしまいます。


「ローマの休日」は、私がお姫様に憧れ、恋に恋していた、ちょっぴり甘酸っぱい思春期を思い出させてくれる、私にとって、とても大切な映画なのです。

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