農村ライフ 日々是好日

山形・庄内平野でお米を作る太ももの会広報部長の農村日記

娘からもらったもの

2018-04-08 21:38:37 | 家族
明日が入学式のユウちゃん。
長い春休みはほとんど家でお姉ちゃんと過ごしていました。
近所のシオンちゃんちにもたまに遊びに。

昔より子どもの数が激減したので、春休みの定番だった
公民館の広場などで群れて遊ぶ子どもたちの歓声なんて聴こえてきません。
村としても何とも寂しい春です。

ユウちゃんが最近興味を持っていることの一つが、お金を使うこと。
お出かけの時なんか、少ない小遣いをお下がりの大きな財布にいれて持ち歩き、
たまに小銭を出してジュースやお菓子をたどたどしく買っています。

先日の昼下がり、私が田んぼに行こうと稲倉で支度していると
ユウちゃんが財布を持って出て来ました。
「のみもの買ってくる」
昨日の夕方バッチャンと散歩した時、村に一台だけある自動販売機で
ジュースを買って貰ってご機嫌だったのです。

(また買いに行くのか.....まあ春休みだからしょうがないか.....
でもジュースの飲み過ぎ?は良くないよなあ)

しばらくして補助輪付きの自転車にまたがった娘が帰ってきました。
そして長靴を履いた私の目の前に差し出されたものは、
ユウちゃんが今買ってきたばかりの一本の冷えたペットボトル飲料でした。
しかも飲みかけではなくてまだキャップも開けられていません。

「はい!これおとーさんにあげる!」
「えっ?いいの?」
「うん、おとーさんこれからお仕事だから、のどかわくから」
「えっでもユウちゃんのは?」
「わたしのはいい、おとーさんのんで!」
「うん、ありがとう!」

感激しましたね。
ユウちゃんから渡されたペットボトル飲料。
ユウちゃんわざわざ買いに行ったのに、
そしてなけなし?の小遣いを使って買ってきたのに、
自分で飲むこともなく、惜しげも無く私に譲ってくれました。

そういえば普段からこの子は、家族に対して気配りや心づかいを
そして優しい声かけを自然に行ってくれます。

先日私が寝込んだ時もときどき様子を見に来たり、
お菓子を配ってくれたりしました。
脚が不自由ななバッチャンを蕎麦屋に連れて行った時も、
積極的に腕に手を添えてエスコートしてくれました。

この日の午後、強力な差し入れを得て、
農作業の捗がいったことは言うまでもありません。

名前の通り優しいなあユウちゃんは。
素直に育ってくれてありがとう。
そして小学校入学おめでとう!

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