国道47号線沿い新庄市本合海の対岸、
最上川右岸にそびえる白い崖八向楯。
そこから北に延びる八向山に登ってみましょう。
登山口は対岸の集落のはずれにある八幡神社。
神社脇に駐車スペースがあります。
神社の前にある案内板。
新しい看板には必要な情報が解りやすく載っています。
最初は200mくらい最上川に沿って八向楯に向かって進みます。
ほぼ直角に進路を変える最上川の激しい急流が迫力満点。
揚水機所跡の平地を過ぎると山道に入ります。
ここまで10分くらい。
登り始めは切通し状。
東側の展望が開けました。
神室方面は雲の中。
山頂と八向楯の分岐に来ました。
ここまで30分くらい。
左に曲がって楯を目指して下って行きます。
10分ほど緩やかに下って顕著な空堀を二つ越えると・・・
八向楯跡地です。
分岐から10分くらい。
本丸跡の平坦地。
その当時はここまでの間二の丸、三の丸を構えた堅牢な城郭だったそうです。
楯があった崖の上から見下ろす本合海と最上川。
絶景です。
よくこんなところに城を築いたものだ。
城主は志摩守合海氏。
難攻不落と思われた八向楯を攻め滅ぼしたのは最上氏でした。
分岐まで戻ってさらに北奥の八向山を目指します。
以前この道はかなり荒れていたそうですが、
地元の人たちが刈り払いや伐採をして管理してくれたおかげで
かなり快適な登山道になっています。
途中植林された杉林を通過します。
高低差はあまりないのですが、
西側が切れ落ちた尾根道が後半待ち受けています。
途中鮭川村方面の展望が開けたところもありました。
頂上直下に激坂が現れました。
ここにはロープが張られていて、
それを蔦ってよじ登ります。
八向山頂上(206m)です。
きれいな三角点が在ります。
ここまで分岐から30分くらい。
周囲の藪や雑木が刈られて見通しが良くなっていました。
向いているのは東側の神室連峰です。
今度は向こうに行ってみたいなあ。
下山して時計を見たら、
駐車場から八向楯経由で往復ちょうど2時間でした。
初めて訪れた八向山。
由緒ある楯からの絶景。
そして地元の方々の奉仕による行き届いた登山道の維持管理。
おかげさまで快適で楽しい山歩きをすることが出来ました。
ありがとうございました。