透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

宮沢賢治と北海道そしてサハリン

2013-04-10 11:08:46 | 日記

晴れのち曇り。最低気温1.7℃、最高気温7・8℃。

昨日の北海道新聞「今日の話題」というコラムで宮沢賢治が取り上げられていた。北海道へは3度訪れていること。その時々、場所で詩が綴られていること。特にサハリンを訪れた際に生み出された詩作品とその後に書かれた「銀河鉄道の夜」とのつながりにふれていた。また、12日から開催予定の函館在住の木版画家・佐藤国男氏による宮沢賢治ワールド展の案内も。

繊細な魂をもった人にとって、北の地は感傷を結晶化させる「何か」があるのだろうか。

              

     

      

               《ヤナギラン    サハリン プリゴロドノエの海を望む丘にて 2004年8月2日》
この辺りは日本統治時代に深海村女麗(ふかみむら・めれい)と呼ばれ、日露戦争時に戦勝した日本軍の樺太上陸記念碑があったところだそうです。私が訪れた2004年8月2日には「遠征軍上陸記念碑」と彫られた部分が横に倒されたままになり、荒れ地になっていました。 伸びた草地にヤナギランやムラサキツメクサが色鮮やかに咲いていました。ヤナギランは「オホーツク挽歌」の中にも次のように登場します。「その背のなだらかな丘陵の鴾いろは/いちめんのやなぎらんの花だ」(『宮沢賢治全集Ⅰ』 ちくま文庫)。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする