透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「伊達屋敷公園」とバス停「伊達屋敷公園通」

2021-08-25 20:36:29 | 日記

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「伊達屋敷通」と名付けられたバス停

 江別市野幌若葉町にある「伊達屋敷公園」と「伊達屋敷通」の名が付けられたバス停を見て参りました。

 「伊達屋敷」というネーミングから伊達家のお屋敷跡かと思ったのですが、そうではなかったようです。これは明治10年代に宇和島(愛媛県)の藩主だった伊達家の開墾予定地があったことに由来するものとか。けれども実際には伊達家による開墾は行われませんでした。時を経ずに入植した新潟の北越殖民社の方々がこの地で目にしたのは仮事務所用の小屋だけだったと伝えられています。

 殖民社の方々は各人の区割りの「家とその敷地」を指して「屋敷」と呼び習わしていたそうで、ここでの「伊達屋敷」とは「伊達家の地所」といった意味合いで捉えられるのではないかと。

 さて、宇和島(愛媛県)の初代藩主伊達秀宗(ひでむね)は正宗の長男で、明治14年、開拓使に江別の土地払い下げを申請したのが、宇和島藩最後となる9代目藩主宗徳(むねえ)です。開墾準備に先発隊を派遣するも計画は頓挫し、地名に残る「伊達」が当時のいきさつを今に伝えるよすがとなったようです。

 他にも江別市内に点在する開拓の頃を偲ぶスポットはたくさんありそうなので、機会があれば訪ねてみたいと思います。

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