透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

神田日勝記念美術館へ

2019-09-21 21:20:37 | 日記

晴れ。最低気温4.5℃、最高気温20.8℃。

神田日勝記念美術館

神田日勝没後50年プレ企画Ⅱ:神田日勝×吉田傑ダンボール・アート「飛び出す!半身の馬」展に出かけてきました。我家から当館までは約180㎞で車で約3時間弱。

わずか32歳8か月でこの世を去った神田日勝。彼の作品の中でも絶筆となった半身の馬はベニヤ板に描かれたものです。共に労苦を分かち合ったであろう馬の胸の辺りは毛が抜け落ちています。農作業の機具が身体に食い込んですり減ったのでしょうか。この馬の眼が生きているようでじっと見入ってしまいました。目の奥に秘められている感情の波は静かで愁いを含んでいる気がしました。 

「日勝は大地を耕すように、一筆一筆に魂を込めて力強い作品を描きました。」とパンフレットにありました。

彼が残した作品の数々は戦時疎開後の過酷な開拓営農を通して生み出されたことも特筆すべきことかと思われます。 

 

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