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♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

非常階段

2005-09-06 | Tue:推理小説と私
同じくまた別のときに「少年少女 世界推理文学全集」
シリーズから16『非常階段』を図書館から借りた。
これも例外ではなく同じ作家の2篇が収録されていた。
「非常階段」と「シンデレラとギャング」という題名で
著者はコーネル・ウールリッチという作家らしい。

この2篇はどちらも子供が活躍するストーリーで、
「非常階段」は子供が事件に巻き込まれているのに
大人は誰も信用してくれず、1人で犯人と立ち向かおう
とするハラハラドキドキもの。これも途中泣いてしまった。

「シンデレラとギャング」も主人公の女の子が1本の
間違い電話を機に事件に巻き込まれとてつもなく怖い
思いをする。あまりのサスペンスに、またこれも
泣いてしまった。

推理小説でも泣いてしまう話はたくさんあるものだなと
思った。他では泣いたことなかったのに。

『恐怖の黒いカーテン』同様、またこの2篇も感動
したので、何回も読み返しその度に同じところで
泣いた。

そして、あとがきを読む。そこで、驚くべき事実を知る。
この本の著者コーネル・ウールリッチはウイリアム・
アイリッシュというペンネームを持っており、本シリーズでも
第9巻にアイリッシュ名義の作品として「恐怖の黒いカーテン」
「アリスが消えた」を収録しているとのこと。

私があんなに感動して泣いた物語は同一人物が書いた小説
だったのだ! それからというもの私にはコーネル・ウール
リッチ=ウイリアム・アイリッシュという作家の名前が
刻まれ、彼の作品の虜となったのだ。
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恐怖の黒いカーテン

2005-08-23 | Tue:推理小説と私
前回紹介したあかね書房の「少年少女
世界推理文学全集」シリーズを読み始めた私は
9巻だったか、『恐怖の黒いカーテン』と題された
本を手にした。

このシリーズは通常1冊に2篇収録されていたので、
もう一方は「アリスが消えた」という題名で、
著者はどちらも同じらしかった。

確かこの本は図書館から借りてきたものだったと
思う。普通に「恐怖の黒いカーテン」から読んだ。
読み始めてすぐに私は物語に入ってしまい、
次の展開を読んでしまわないとこのハラハラ
ドキドキ感がたまらず、一気に読み上げてしまった。

途中、緊張と緩和がうまく混ぜられているのか
3回ほど泣いてしまい、最後には何とも言えない
安堵感で涙がこぼれる。推理小説を読んで、泣いた
のは初めてだったし、こんな感覚は初めてだった。

続いて「アリスが消えた」も読んだ。同じく
火○サスペンスよりも強烈なサスペンスによって
一気に読んでしまい、時には泣き、最後には胸を
撫で下ろして一件落着するという手法の小説だった。

あまりにこの2篇が気に入ってしまい、返却日までに
何度読み返したことだろう。その度に同じところで
泣き、心をかき乱されながら最後には解決してしまう
という、筋がわかっていてもまた読みたくなる不思議な
感覚に酔っていた。

あとがきまできれいに読んで、この話を書いたのが
アメリカの推理作家ウイリアム・アイリッシュという人
なんだなと思った。
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少年少女 世界推理文学全集

2005-08-02 | Tue:推理小説と私
さて、最近は私のホームズへの思いを
綴っており推理小説とは離れてしまった
ので、ここらで軌道修正したいと思う。

表題にある『少年少女 世界推理文学全集』
(全20巻、あかね書房)と言えば、学校図書にも
入っている海外ミステリの定番だったようなので
懐かしいと思われる諸君も多いだろう。

もちろん私もその1人で、“推理小説と私”と
題して書くなら、このシリーズなくしては
語れない。残念ながら絶版になっているので
非常に入手困難なのだが、ネット検索していると
このシリーズで推理小説やその面白さに出会った
人や影響を受けた人がたくさんいることが
わかった。

それくらい価値のある優れたシリーズだというのは、
本格派からサスペンス、ハードボイルド派などと
いう推理作家がバラエティ豊かに選択され、ポイント
押さえた名作がバランスよく収録されているからで
あろう。

確かに児童向けにアブリッジ(簡略化)翻訳されて
いるので、後々大人向けの完訳本を読むと、興醒め
したりショックを受けたりすることはあったが、
それも最小限になるような作品の選び方であり
訳し方だったような気がする。

私の通っていた児童図書館にも中学校の図書館にも
このシリーズがあった。思えば、レスター・リースにも
サイモン・テンプラーにも出会ったのが、このシリーズ
だった。

だいたい、1冊に2つの短篇が収録されており、
ホームズやルパンも含まれていたが、私はそれは別の
シリーズで読んでいるので、他のをどんどん読んで
いったのだ。

そして、私の大好きな推理作家ウイリアム・アイリッシュ
にも出逢うのである。
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憧れのロンドンへ

2005-07-19 | Tue:推理小説と私
大学生のときにロンドン、ローマ、ジュネーブ、
パリとヨーロッパ主要都市を周遊するパッケージ
ツアーに1人で参加した。私にとってはそれが
2回目の海外旅行だった。

もちろん、私のメインの目的地はロンドン。
密かに“シャーロック=ホームズの旅”と
題していた。このツアーはロンドンから入る行程で、
2番目に足を踏み入れる外国はイギリスと決めて
いたので、些細なことだがそれが叶えられ嬉しかった。
しかし、その分、他の都市よりは自由行動が少な
かったが、その自由行動もフルに活用した。

全行程食事付きだったが、ロンドンに着いたその日の
夕食も断って、夕方の5時(日本時間では深夜1時)
ごろにやっと憧れのロンドンの街へくり出せたのだ。
確か地下鉄に乗って移動したはず。向かった先は
「シャーロック・ホームズ」という名のホテル。

中にはホームズ縁のワトソンやハドソンなどと
名づけられた施設があり、それだけでニンマリ。
写真を何枚か撮ったが、もう夕方暗くてあまり
よく写っていない。

その後、行ったのは「シャーロック・ホームズ」
という名のパブ(未成年ではなかったので、念のため)。
日本みたいにメニューがない。バーテンダーに
「何かオススメのドリンクはないかしら?」
と尋ねた。もちろん、発音だけが取り柄の英語で。

出されたのが、ワインだった。白の方が好きなので
白と言ったけど。うーむ、せっかくパブなんだから
カクテルが飲みたいじゃん。結局ジンライムと
テキーラサンライズなんか頼んじゃったりして、
地元のオッサン(失敬!?)とも喋ったりして
過ごした。

かなり用心はしてた。日本人女1人でパブに飲みに
行ってんだもん。その夜は、ロンドンらしい風情の
あるロンドンタクシーでホテルに帰った。

2日目後半も自由行動。行く先はベーカー街221番地bへ。
かつて手紙を送ってくれたAbbey Nationalが確かに存在し、
その番地にホームズを象ったレリーフを確認し納得。
そしてその近くにあるという「シャーロック・ホームズ
博物館」へ入館した。結構人が並んでいたことを覚えて
いる。その2階だったか3階だったか、ホームズトレード
マークの帽子を被りパイプを持って、自分のカメラで
スタッフのお姉さんに記念写真を撮ってもらえた。

これが自分でもいい顔してるんだ。
夢が叶ってるんだもんな。

しかし、このブログを書くことでインターネット検索を
していたら、その辺りにAbbey Nationalとシャーロック・
ホームズ愛好家との共同出資でホームズの銅像が作られた
らしい。私がロンドンを訪れたのは随分前だからなぁ。
またロンドンへ行きたくなったよ。だけど、今回同時テロが
起こってしまってとても遺憾に思う。
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ホームズへのファンレター

2005-06-28 | Tue:推理小説と私
熱狂的なホームズファンなら、ホームズが
1854年1月6日生まれだということを
ご存知だろう。

住み家はベーカー街221番地bで実際に
ロンドンにはその番地が存在することも
ご承知のはずだ。

ホームズファンであれば誰しもそこを
訪れたいもの。しかし、日本からロンドンへの
道のりは遠く、そうそう簡単に行けるところ
ではない。

けれども、その住所へホームズ宛にエアメールを
送るとどうなるかは有名な話。
ご丁寧にもホームズに代わる臨時秘書が、
「ホームズは探偵業を引退してサセックス州で
のんびり暮らしている」という内容の返事を
くれるのだ。

実際にはそのベーカー街221番地bに位置する
住宅金融会社(Abbey National)が手紙を
返してくれている。

このことを知った私は、少しはまともな英語で
手紙を書けるようになっているだろうと
思われる高校を卒業した時に、ホームズへの
ファンレターを書こうと決めた

卒業式も終わり、大学受験も終えると、早速
胸をときめかせ実行した。初めてのエアメール。
しかも英語で書いた手紙。

意外に早く返事が届いたのを覚えている。
郵便受けに見慣れぬ筆記体の手紙を発見した
ときは、それはそれは大喜びだった
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私にとってのホームズ

2005-06-14 | Tue:推理小説と私
私はホームズのファンだが、シャーロキアン
ではない。シャーロキアンとは「シャーロック・
ホームズを研究する人」のことを指す。

おそらくシャーロキアンたちの中でも、ホームズと
ルパンが対決をしたことにはなっていないだろう。
ルブランの書いたハーロック・ショルムズ(ドイル
及びホームズファンからあまりの非難を浴びたため
ホームズの名前をもじってある)を全く別人と
捉えているはずだ。

ルブランだけでなく、他の作家が書いたホームズは
何の資料にもなっていない。飽くまでもコナン・ドイルに
よって生み出されたホームズ像、ホームズ年表を作成すべく
研究しているものと思われる。ただ、ドイル原作を忠実に
表したドラマや映画などはすべて参考にしているらしい。

私は、その点、本の中のホームズだけにこだわった。
ドラマのように映像化されたホームズは一切見なかった。
見たくなかった。私は、本を読んで自分の頭の中に想像
されるホームズのみを真実とし、それを決して具現化して
ほしくはなかったのである。

1985年に「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」と
いう映画がアメリカで作られた。エンディング・ロールが
終わった最後の最後に重要な逆転シーンがあり、ある種
教訓にもなった有名な映画だ。もちろん、ドイル原作のもの
ではないが、マーク・ジョンソンという製作者が敬愛なる
アーサー・コナン・ドイル卿に送った作品である。

この映画は親に前売り券を買ってもらって私は映画館へ
見に行った。ドイルとは違う人が若き日のホームズを描いた
全くのおとぎ話として見に行ったのだ。ホームズ通にも
納得させられる場面があり、実際のホームズはこんな体験は
していないだろうけれども、映画として十分楽しめた。

それ以外は皆無である。実際、海外ドラマで毎週のように
ドイルの書いたホームズものをNHKが放送していた記憶が
あるが、それらは一切見ていない。徹底的に本の中だけに
留めていた。だから私にとって究極が原文そのままの英語で
読むことだったのだ。
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嫌いな物語と作家

2005-05-31 | Tue:推理小説と私
前回、ホームズシリーズで好きな話について
書いたが、それに対して今日は嫌いな物語について。

文句なしにルパンシリーズの『奇岩城(奇巌城)』
(モーリス・ルブラン著)を真っ先に挙げる。
ホームズファンならこれは当然のことだろう。

なぜなら、ルブランが勝手にホームズを登場させ
ルパンを引き立たせている。もちろん、ホームズの
著者ドイルからも強く抗議は受けたようだが、
はっきり言って非難あびて当たり前の散々な
ホームズだ。

あんな情けないホームズはホームズじゃない。
コナン・ドイル以外の書くホームズはホームズ
じゃない!

ルブランの作品にもう1つ「ルパン対ホームズ」
という物語があるが、文字通りルパンとホームズを
対決させているのだ。

よく調べると、「奇岩城」よりも前の作品らしいが、
これはホームズ無断借用の引け目を感じて、少し
ホームズにも分があるような場面があるので、
まだマシだ。

しかし、結果的にはルパンがホームズを上回る
ストーリーなので、不快なものには変わりがない。

そんなわけでルパンシリーズも児童書で全部読んだが、
私にとってモーリス・ルブランは世界中で一番嫌いな
作家となった。
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好きな物語

2005-05-17 | Tue:推理小説と私
ホームズの物語はおそらく中学時代に全部
読んでしまったが、長編(4作)の中で
一番好きなものは一般的に「バスカビル家の魔の犬」
と題されている『呪いの魔犬』だろうか。

ここでは、私が最初に読んだ偕成社のホームズ
シリーズ(22巻だったと思う)のタイトル訳で紹介する。
と言っても読み直したわけでもないし、正確ではないかも
しれない。実はストーリーですらおぼろげにしか
覚えていない。

こちらにそのシリーズらしき写真を発見したので
リンクを貼っておく→
上の段全部と下の段の左6冊がそれだ。

ホームズと出逢ったのがこのシリーズだったので、
それを愛読するようになったわけなのだが、物語の書き手と
なっているホームズの助手が“ワトソン”ではなく
“ワトスン”と表記されていることにも何故か好感が
持てた。きっと発音的にワトスンの方が英語に近いで
あろうという理由だった。

大人になったらこのシリーズを全巻揃えることが私の
小さな夢だった。・・・しかし未だにそれは達成されていない。
もう昔の出版物なので、この夢の実現も難しくなってきたと
思われる。

もう1つはいつかホームズの物語を原文で読みたいと
いうことだった。これはほんの一部叶っているが、まだまだ
60篇すべてを読んだわけではない。思えば、私の英語に対する
興味はホームズのファンになることで熱くなったのだろう。

さて話を元に戻すと、「呪いの魔犬」はサスペンスも少し
入り、面白かったような気がする。『恐怖の谷』では
ホームズが失敗するところもあるので、あまり好きには
なれない。

56の短編の中では、『瀕死のホームズ』かな。
「瀕死の探偵」だったかも。これを読んだときに
“瀕死”という言葉を覚えた。
あとは、『マザリンの宝石』『金縁の鼻眼鏡』
なんかも印象に残っている。

特にホームズがただ単に難解な事件をスマートに
解決するのではなく、犯人を一杯食わせたり
驚かせたりするところが、少年のようなイタズラ気
ありきでいとおしく感じるのである。
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趣味:推理小説を読むこと

2005-05-03 | Tue:推理小説と私
ホームズの虜になった私はそれから順番に
偕成社のホームズシリーズを読んでいく。

小学校の図書館ではなかなか思うように
読みたい本を借りることができなかったため
大阪市立の児童図書館まで足を運ぶことにする。

小学生の頃にこのように児童書で推理小説ファンに
なった方なら、大体このホームズシリーズ、
ルパンシリーズ、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズは
読んだのではないだろうか。

私も類に漏れず、その3シリーズを読んでいき、
図書館の推理小説のコーナーでいろいろと
読んでいない本を探すのが楽しみとなった。
推理小説には夢中になれたのだ。

しかし、文学少女だった母親にはあまり感心
されなかった。なぜなら、私は推理小説しか
読めない身体になっていたのである。
文学は読めなかった。

だから、自己紹介などで、「趣味」と言えば
“読書”とは書かずに、“推理小説を読むこと”と
敢えて限定していたのである。
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ホームズとの出逢い

2005-04-19 | Tue:推理小説と私
「813の謎」が気に入った私は、またもや
弟から情報を得る。

「“赤い輪”のやつもよかったで。」
ルパンシリーズでもう1つくらいお薦めを言われたような
気がするが、それは記憶にない。

ポプラ社のルパンシリーズは確か小学校の図書館に
あったのだ。さっそく『赤い輪の秘密』を借りてきた。
しかし、それは3つの短編集となっており、アルセーヌ・
ルパンではなく、かの有名な名探偵シャーロック=ホームズが
出てきたのである。

ズバ抜けた推理力と観察力。事件が起これば活動的。バイオリンを
弾く趣味もあり、女には興味がない。そういう変コツなところも
あるホームズに瞬く間に私は魅了されてしまったのだ。

実は弟が言いたかったのは『悪魔の赤い輪』(ポプラ社)で
確かにルパンシリーズであり、私が借りたのは偕成社の
『赤い輪の秘密』(コナン・ドイル著)だったのだ。
そのシリーズに慣れていない私はてっきり同じシリーズものだと
勘違いし、この間違いがホームズを私に引き合わせたのである。

それがホームズとの出逢い。
小学生の頃からオッサン好きと言えよう(爆)。
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