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♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

午後三時

2006-02-14 | Tue:推理小説と私
引き続きハヤカワポケットミステリのウールリッチ
傑作集『悪夢』の中に収録されている短編の話。

「午後三時」というタイトル。他の訳書では
単なる“三時”のこともある。個人的には最初に
読んだのがこの本だったので、「午後三時」という
響きにとても意味を持たす感じで格好良い。

これは私が今まで読んだ中で一番のサスペンスだと
思う。タイムリミットは、そう、タイトルの午後三時。
それまでの1分1分が恐ろしい。読書をしていて
これほどまでに手に汗を握ってしまう小説があった
だろうか。

火○サスペンス劇場とは比にならないと思った。
アイリッシュ(ウールリッチ)の作品は数多く読んで
中にはタイトルだけではストーリーや落ちなども
全く忘れてしまったものもあるが、この「午後三時」
だけは強烈すぎて忘れることはできない。

アイリッシュにサスペンスを書かせたら右に出るものは
いないというのは大いに頷けるのである。
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形見

2006-01-31 | Tue:推理小説と私
前回紹介したハヤカワポケットミステリの
ウールリッチ傑作集『悪夢』に「形見」と
いうタイトルの作品があった。

これはすぐにさらっと読める短編だが、結末は
その筋の書き方から何となく想像はできるものの、
アイリッシュ特有のすさまじい寂寥感に襲われる
ことなく、とても皮肉なもので面白い。

この短編にしては起こった殺人事件は多いが、
最後に鼻で笑ってしまうような内容だったので、
私の中で意外性がありよく覚えている物語だ。

本当は殺人事件などの謎を解くのが一般的な
推理小説なのだが、アイリッシュの物語では
ほとんど“殺人事件”の謎を解く必要はない。

この物語でもただ主人公の疑問が1つ出てくる。
それがクライマックスで明かされるという、現代に
おいても引けをとらない全く新しいタイプの
推理小説と言えるだろう。
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悪夢

2006-01-17 | Tue:推理小説と私
ハヤカワ・ポケットミステリで思い出したのだが、
その中でコーネル・ウールリッチ名義の「悪夢」も
よかった。

それもそのはず、その本には“ウールリッチ傑作集”と
銘打っている。

その最初の短編が『悪夢』だが、善良な一市民に
とっては全くおぞましい悪夢が展開されている。

推理小説は通常謎解きが大きなテーマになるが、
アイリッシュことウールリッチの書く小説は何とも
言えないどうしようもないほどの心理描写を主と
した全く新しいタイプの推理小説なのだ。

人を殺した夢を見るだけならまだしも目が覚めてから
現実にその夢で使った凶器を自分が持っていたら、
気が狂ってしまうほどの恐怖と絶望だろう。

刑事である、姉の旦那に助けを求めるが信じてもらえず、
自殺するまでに追い込まれる。

ウールリッチの作品はほとんどどの作品でもそうだが、
絶望のどん底からほんの少しでも誰か1人でも自分の
言っていることを信じてくれる瞬間ができたとき、
ピンピンに張り詰めた緊張が緩むせいか涙が出る。

読んでいるときは入り込んでしまうが、読み終わった
後はいつも物語でよかったと思うし、読書するだけで
こんなに心情を揺さぶられるなんて素晴らしい小説だと
思う。

アイリッシュが好きな人にはヤミツキだ。
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2006-01-03 | Tue:推理小説と私
日本でも翻案され1時間半か2時間くらいの
ドラマになったこともあるアイリッシュの『眼』。

私が持っている創元推理文庫の「アイリッシュ短編集3
/裏窓」では『じっと見ている目』というタイトルだ。

原作がウイリアム・アイリッシュと新聞のテレビ欄に
紹介されていたので、期待してそのドラマを見たのを
覚えている。

翻案とは日本風にアレンジして登場人物などの名前も
もちろん日本名にしているのだ。

数々のアイリッシュの作品を読んできた私は中には
タイトルだけでは内容を思い出せない短編もあり、
この『眼』はドラマ化され、実際にそのドラマを
私が見たということで記憶している。

それを初めて読んだのは、おそらくハヤカワ・ポケット
ミステリの「自殺室」に収録されているもの。その
タイトルが『眼』だった。こんな短いタイトルで
どんな物語が繰り広げられているのだろうと読む前から
わくわくしたことも思い出せそうだ。

ハヤカワ・ポケットミステリは市立図書館にたくさん
あった。他にもいろんな作家のミステリを読んだ。

高校や大学へ行くようになって図書館へ行く時間が
なくなってきたので、本を買うようになった。
本屋で読んでいないアイリッシュの作品を見つけると
すぐレジへ直行してしまう勢いだった。それはもちろん
今でも変わっていない。
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黒衣の花嫁

2005-12-13 | Tue:推理小説と私
ウイリアム・アイリッシュ(コーネル・
ウールリッチ)の作風に虜になった私は、
作品もさながら“あとがき”を読むのも
楽しみになった。

“あとがき”をいつ読むか? 私は素直に
順番にページをめくっていく。まえがきなども
読み飛ばすことはない。

あとがきというのは、時に映画のパンフレットを
読むようで面白い。訳者や編者にもよるだろうが、
著者がいつごろどんな生活を送っていたときに
この作品を執筆したのか、またそこから浮かび
上がってくる作家の人格は興味深いものである。

1942年の『幻の女』も彼の代表作であるが、1940年の
『黒衣の花嫁』も有名である。長篇推理小説としては
これが初めての作品だったと思う。

このことをあとがきで知ったとき、
「えっ? 『黒衣の花嫁』?」
見たことがある。今まで紹介していないシリーズだが
ハードカバーで、確かタイトルの格好良さに惹かれて
市立図書館で借りたことがある。

ということは、読んだことがあるのだ。
しかも、『恐怖の黒いカーテン』を読む前に借りて
いたらしい。つまりは、私が初めてウールリッチを
読んだ作品は、『黒衣の花嫁』だったのである。

果たしてどんな内容だったか?
実は印象が薄かったのであまり覚えていない。

ストーリー的にはまるで何も関連もないところで
殺人事件が起きてゆく。それが短篇小説ように
並べられ、やがては1本の線で結ばれる・・・
女の復讐劇なのだが、あまりタイトルだけに
惚れ込まないほうがよいといういい例だった。

『黒衣の花嫁』は本名のウールリッチ名義。
彼の“黒”を冠したタイトルは“ブラック・
シリーズ”と言われる。しかし、1つ1つの物語は
全く別物であり、主人公や登場人物も彼の作品には
1度きりしか出てこない。

1度きり。たった1度きり。
人生も・・・。

厳しくもあり切なくもある人生を象徴しているような
気がするのだ。
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まぼろしの女

2005-11-22 | Tue:推理小説と私
前回挙げた金の星社の『少女・世界推理名作選集』の
中に、アイリッシュを飛躍させたと言ってもよいほどの
代表作「まぼろしの女」がある。

推理作家としては群を抜いた情景描写、心理描写で
読者を魅了させていく彼独特のタッチがあるが、
「夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに
彼の気分は苦かった。」で始まる「まぼろしの女」の
冒頭部はあまりにも有名である。

ただし、『少女・世界推理名作選集』は子供向けなので
そのような始まり方ではなかったが、すっかりアイリッシュ
ファンになっている私としては、その他の本で読んだ
“あとがき”からこの「まぼろしの女」の評判を知っていた。

だからこそ、今度ばかりは少し期待感もあったのかも
しれない。

無実の罪を着せられた死刑執行を目前とした主人公。
きっとこれも最後の最後には無実が証明でき刑を免れる
ことができるんだろうと思い読んだ。パターンだ。

それは想像通りなのだが、実はその真相にびっくり仰天
驚かされる。筋が読めていても真相までは全く読めない。

しかし、私にとってこの作品はあまりに読む前から
楽しみにしすぎたため、それほど印象深いものではない。
アイリッシュを読んでいく中で通過点的な作品となった。

けれども、推理小説フリーク友人に私がアイリッシュを
絶賛していたら、あるとき興奮状態で私に電話をくれた
ことがあった。「まぼろしの女」を読んで、感動したらしい。

その心の高揚を友人と共有できるのは何とも楽しく、
嬉しいものだ。
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少女・世界推理名作選集

2005-11-08 | Tue:推理小説と私
女の子向けなのか、金の星社から『少女・世界推理名作選集』と
いうのが全30巻出版されていた。

その小説に出てくる主人公が女の子、もしくは女性で、
だいたいキャロリー・キーンの書く少女探偵ナンシーものと
マーガレット・サットンの書く女子高生の名探偵ジュディものが
多かったように思う。

その中に「深夜の追跡」(アイリッシュ作)と
いうのがあった。もちろん、あれ以来アイリッシュの
虜になっている私は、その本を見つけるとすぐ
借りた。

またこれが殊の外強烈なサスペンスで、知らない孤独者
同士が1つの目的に向かって団結できる一生懸命さが
描かれていた。お馴染み最後には一件落着する安堵感が
素晴らしく、前に読んだ4作品を超えるほどだった。

いや、「恐怖の黒いカーテン」もそれはそれで衝撃的な
ものだったし、捨てがたい。それぞれに味の濃い作品だ。

この「深夜の追跡」は都会に出てきて孤独と戦う日々を
送るディスコダンサーがヒロインなので、感情移入も
しやすかったのかもしれない。それ故か、最後の最後に
“こうだったらさらにいいな”と思い、1、2行
付け足したくなったのを覚えている。

「暁の死線」というのが通常の題名。だが、当時“死線”
と言えどもピンと来なかった。今でも日本語としては
ピンと来ないのではないだろうか。原題を見てなるほど
と思った。

「Deadline at Dawn」これが原題。新聞などに書かれる
野球用語もハッとさせられることはあるが、これも同じ。
Dawnは「暁」でよいが、Deadlineが「死線」とは。
なるほどとは思うが、日本語の「死線」に“締め切り”と
いう意味はない。おそらく原題のDeadlineにも“生きるか
死ぬかの境目”という意味も少しは含ませていると思う
のだが、日本語ではこちらの意味しかない。

と別に邦題に苦情を言うわけではないが、「暁の死線」の
「死線」とはタイムリミットと言う意味で捉えていただきたい。
その通りの物語だからである。

この本を読んで、私のアイリッシュの作品への情熱は
ゆるぎないものとなったのである。
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少年少女 世界推理文学全集-まとめ-

2005-10-25 | Tue:推理小説と私
前回まで紹介してきたこのあかね書房の
『少年少女世界推理文学全集』だが、最初に
書いたようにバラエティ豊かな作家とそれぞれの
逸品が収録されており、このシリーズのおかげで
私の推理小説の世界は広がった。

ポー、クイーン、クリスティ、カー、スチーブンソンなどの
優れた推理小説を読んだのもこのシリーズだった。

また、19巻と20巻にSF小説が取ってつけたように
収録されているが、私がSF小説を初めて読んだのも
これだった。SFファンにはならなかったが、SF小説とは
このようなものかと思った。悪くはなかったが、
あまりに不思議な気持ちになるので、SFについては
テレビや映画などの映像で楽しむほうがいいと
思ったのが正直な感想だった。

この全集が絶版になってしまったのは残念で仕方がない。
下記にこの全集の作品をまとめてみた。

1 『モルグ街の怪事件』 エドガー・アラン・ポー 
    こがね虫
    モルグ街の怪事件
    ぬすまれた手紙
    黒ネコ
    ちんばガエル
    落し穴と振り子
    細長い箱の秘密

2 『シャーロック・ホームズの冒険』 アーサー・コナン・ドイル
    バスカービルの魔の犬
    まだらのひも
    赤毛クラブの秘密

3 『赤い家の秘密/黄色いへやのなぞ』 ミルン/ルルー
    赤い家の秘密 (アラン・アレグザンダー・ミルン)
    黄色いへやのなぞ (ガストン・ルルー)

4 『アルセーヌ・ルパンの冒険』 モーリス・ルブラン
    奇岩城
    水晶のせんの秘密

5 『ふしぎな足音』 ギルバート・キース・チェスタートン
    青い十字架
    ふしぎな足音
    飛ぶ星
    スマートさんの金魚
    霧のなかに消えたグラス氏
    古城のなぞ

6 『魔女のかくれ家/二つの腕輪』 ジョン・ディクスン・カー
    魔女のかくれ家
    二つの腕輪

7 『ABC怪事件/恐怖の旅客機』 アガサ・クリスティー
    ABC怪事件
    恐怖の旅客機

8 『エジプト十字架の秘密/十四のピストルのなぞ』 エラリー・クイーン
    エジプト十字架の秘密
    十四のピストルのなぞ

9 『恐怖の黒いカーテン/アリスが消えた』 ウイリアム・アイリッシュ
    恐怖の黒いカーテン
    アリスが消えた

10 『学園の名探偵/スパイの秘密』 ヒルトン/モーム
    学園の名探偵 (ジェームズ・ヒルトン)
    スパイの秘密 (ウィリアム・サマセット・モーム)

11 『のろわれた沼の秘密』 フィリス・A.ホイットニー
    のろわれた沼の秘密

12 『マギル卿さいごの旅/チェーン・ミステリー』 フリーマン・ウィルズ・クロフツ
    マギル卿さいごの旅
    チェーン・ミステリー

13 『エジプト王ののろい/スコッチ・テリアのなぞ』 S.S.ヴァン・ダイン
    エジプト王ののろい
    スコッチ・テリアのなぞ

14 『あかつきの怪人/暗黒街捜査官』 チャータリス/チャンドラー
    あかつきの怪人 (レスリー・チャータリス)
    暗黒街捜査官 (レイモンド・チャンドラー)

15 『X線カメラのなぞ/マルタの鷹』 ガードナー/ハメット
    X線カメラのなぞ (アール・スタンリー・ガードナー)
    マルタの鷹 (ダシール・ハメット)

16 『非常階段/シンデレラとギャング』 コーネル・ウールリッチ
    非常階段
    シンデレラとギャング

17 『名探偵シャーロック・ホームズ』 アーサー・コナン・ドイル
    青いルビー
    口のまがった男
    恐怖のオレンジの種
    消えた名馬
    秘密書類事件
    六つのナポレオン像

18 『ジキル博士とハイド氏/自殺クラブ』 ロバート・ルイス・スチーブンソン
    ジキル博士とハイド氏
    自殺クラブ

19 『人工頭脳の怪/ノバ爆発の恐怖』〈SF編〉 シオドマク/ハインライン
    人工頭脳の怪 (カート・シオドマク)
    ノバ爆発の恐怖 (ロバート・A.ハインライン)

20 『暗黒星雲/生きている首』〈SF編〉 アシモフ/ベリヤーエフ
    暗黒星雲 (アイザック・アシモフ)
    生きている首 (アレクサンドル・ロマノヴィチ・ベリヤーエフ)
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サイモン・テンプラーとの出逢い

2005-10-11 | Tue:推理小説と私
さらに、あかね書房『少年少女 世界推理文学全集』
からの作品を紹介する。この第14巻は
「あかつきの怪人/暗黒街捜査官」で、著者は
それぞれレスリー・チャータリス/レイモンド・
チャンドラーである。この組み合わせはカタカナで
書くと非常にややこしい。

チャンドラーは前回触れたダシール・ハメットの
影響を受け、彼の書く作品もハードボイルドである。
今ではハードボイルドの巨匠とまで言われているが、
やはり私には趣味に合わず「暗黒街捜査官」という
話は印象に残っていない。

他方、「あかつきの怪人」が私にはヒットした。
また、義賊ヒーローものでその主役が
“聖者(セイント)”という愛称で親しまれている(?)
サイモン・テンプラーなのである。

サイモン・テンプラーは不可能を可能にする、洗練
された怪盗紳士。大胆不敵で頭がキレる。瞬く間に
私のハートをキャッチしてしまった。しかし、この
物語上はパトリシアという妻がいる。だから、私は
単なる一ファンでよいのだ。

チャータリスはこのセイント・シリーズがあたった
ようで、アメリカではドラマ化や映画化されている。
私はいまだにどれも見たことはないが、やはり映像
よりも原作を楽しみたいと思う。

しかし、なかなかこのチャータリスのセイント・
シリーズが訳された本は見かけない。この短篇を
含め、3話しか読んでいないのだ。サイモン・
テンプラーが活躍する話はもっとあるはず。
それが読めないのは残念だ。
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レスター・リースとの出逢い

2005-09-20 | Tue:推理小説と私
あかね書房の『少年少女 世界推理文学全集』の
シリーズで第15巻は「X線カメラのなぞ/マルタの鷹」
だった。

この『マルタの鷹』はハードボイルド作家として
有名なダシール・ハメットの代表作と言えよう。
私もこのとき初めてハードボイルドを読んだのだが、
やはり本格物を好む私にはタイクツなものだった。

それよりも「X線カメラのなぞ」がはるかに面白かった。
E・S・ガードナー著なのだが、登場人物に“レスター・
リース”というすらりとした長身の格好いい青年紳士が
出てくる。

実は、私は彼に一目惚れならぬ一読惚れをしてしまう

レスター・リースは言わばルパンのような義賊なのだが、
決まって未解決の盗難事件を新聞記事を読んだだけで
真相を見抜き、警察の鼻先で全く訳の分からない行動をとり
事件を解決しながら盗品は見事にまんまと犯人から
かっさらってしまう。

手に入れた金品の20%は事件解決の(?)手数料として
差し引きあとは寄付してしまう(私は子供ながら、それで
そんな優雅な生活ができるのかと概算を試みたことがある。
)。

この「X線カメラのなぞ」も2回読んだ。気に入ったという
理由もあったが、それだけではない。もう1度じっくり
読まないと、レスター・リースがいつどこでどのように
盗品を手に入れたのか、ぼーっと読んでいてはわからない。

リースは、スカットル(底抜け)と呼んでいる従僕を
雇っているが、これまた彼の正体は警察のスパイ。リースの
しっぽを掴もうとするのにどうしても出し抜くことができない。
リースとスカットルとの会話、その下僕と彼の上司である
アクリー部長刑事との会話、またリースとアクリー部長刑事との
やりとりはほんと愉快痛快でたまらないのだ

本の中の登場人物に恋する私。
中学生当時は、お遊びで使うペンネームを
“レスター・リースの恋人”としていた
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