♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

やっと読み終えた“A Study in Scarlet”

2013-01-20 | Tue:推理小説と私
ほんとにやっとです。

確か昨年の10月頃から読み始めて、翻訳本と並行して
ようやくホームズシリーズ第1弾『緋色の研究』の
原書を読み終えました。

解らない単語をいちいち調べていたら途方もないので、
翻訳本をちょこちょこ読みながらなのですが、それでも
3~4回読んだことになっているでしょう。

しかし、原書は最後、ラテン語の引用で終わっているので
なんとなく読み終えた感が薄いのですが・・・^^;

この間、それ以外の日本語の読書はほとんど止めて
いたのですが、今年に入って、東野圭吾著『聖女の救済』を
借りることができたので、それも今朝読み終えました。

ガリレオシリーズで、内海刑事が本に登場する作品を
読むのは初めてだったので、女性から見た視点も
書かれているのは面白かったですね。

さて、今日から『四つの署名』“The Sign of Four”を
読み始めるとします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『緋色の研究』熟読中・・・

2012-11-13 | Tue:推理小説と私
『緋色の研究』の翻訳本はとっくに読み終えて、
現在その原文を読んでいっているが、やはり
原文だけでは心許ないので、翻訳を少しずつ
並行して読むことにしている。

これでは途方もなく時間がかかるので、今度
『四つの署名』を読むときは、訳本を一気に読まずに
いきなり並行で読もうかなとも思う。

そんなわけで、まだ『緋色の研究』の第1章の
話なのだが、翻訳で“?”と思うところがあって、
原文でそこへ差し掛かったとき、本当にこれは
翻訳のように訳すべきなのか?もしかして誤訳?と
思って、自分なりに辞書を引いて、原文と翻訳を
照らし合わせてみた。

一旦は誤訳だ!と思ったものの、よく見るとやはり
正確に訳されている。そもそも私が手にしている
翻訳本は新訳なのでおそらく誤訳など考えられない。

そして、はたと気がついた。翻訳と原文とを両方見て
初めてわかったのだが、結局私は日本語の翻訳だけでは
理解していなかったのだ。

国語力の問題!?・・・いや、まさにそうである。
きっと読解力に長けている人ならその翻訳だけで十分
理解できていたのだろうけど、私は勘違いをしてしまって
いた。その問題の箇所はワトスンの台詞にあり、隠喩が
使われていたのだが、私はそれを隠喩と思わなかったのだ。
どうにも他にそのような節が見当たらないし、おかしいなと
思っていたのだが、ホームズの受け答えなどからもそれは
隠喩と知るべしである。

もちろん、原文にも隠喩で表現はされていたのだが、日本語に
訳すときにだいたい主語は省略される・・・主語がなくとも
成立する言語だしいちいち主語を立てていたら不自然な
日本語になるからだ。けれども、私はその後の原文にある
主語を見て、その前の台詞は比喩なのだと悟ったわけである。

きっと他の物語もこんな調子で勘違いしながら
読んでしまっている本もあるのだろうな。

けれども、原文を読むことで理解が深まったし、もちろん
原文だけでは何のこっちゃさっぱり分からなかっただろうから
やはり翻訳と原文を読んでホームズシリーズをじっくり
味わいたいと思うのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今更、ホームズシリーズ

2012-10-23 | Tue:推理小説と私

今、コナン・ドイルの『緋色の研究』を読んでいる。

何故に今更?と思われるかもしれないが、だいたい
シャーロック・ホームズのファンと言うておきながら、
記憶に残っている話がほとんどない。

よく考えたら、ホームズシリーズって子供向けに
訳された本しか読んでいないのではないか?

だいたいホームズの話を原文で読みたいと言っていた夢は
どこ行ったんだ?一応、1冊だけ昔にペイパーブックを買って
ちょっとは読んだけれど、それさえ読了せずほったらかしだ。

そもそも話を覚えていない・・・ということで、まずホームズ
シリーズを文庫本で一通り揃え、1話を読み終えた直後に
その原文を読んでみようかという気になったのである。

先日、本屋へ行ったところ、コナン・ドイルのホームズシリーズが
長編4作、短編56作を収載された原文の図書を見て、衝動買い
してしまった。2冊に分かれているが、ご想像通り、分厚すぎて
持ち歩きするには不向きであるが・・・。

ということで、『緋色の研究』から読み始めている。ホームズに
ときめいていたあの頃に返ったり、またこの訳文にはどんな原文が
書かれてあるのか期待したりして、どきどきわくわく楽しいのである。

まだ訳本を読んでいる段階だが、自分も翻訳に挑戦したい気持ちが
湧いてきたりもする。・・・実際に訳すかどうかは別として、高校などの
Readerの授業がずっとホームズシリーズなら楽しかったろうな〜と
思うのは私だけか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空飛ぶタイヤ

2012-06-26 | Tue:推理小説と私
ちょくちょく復活させたいと思いつつもよく流れるこの
コーナー。だから、次はいつになるか分からないので、
今日は一夜限りのつもりで。

最近は、推理小説の中でもタイプが多岐に渡りジャンル分けが
難しいので、『空飛ぶタイヤ』もどう呼ばれるものか
よく知らないけど、社会派推理小説と言っていいのかな。

これは、私の尊敬する読書家の方(以前の記事でも何度か
登場)からのご推薦で、読んでみた。いや~、久々に
細切れで読みたくない---例えば、通勤電車の中で、
とか、何かの待ち時間などに読みたくないということ
---先が気になって気になって一気に読み終えてしまいたい
気持ちになったのは、アイリッシュの作品以来恒しい。

サスペンス・・・ではないのだろうが、どうやら私は
無実の罪を晴らすストーリー書きは基本的に好きらしい。

あまりによく書けているので、読んでいて半ばを過ぎた頃、
“これって本当にあった事件じゃないの?”と思って
ネットで調べてみたら、やっぱり実際にあった事件を
基に書かれていたようだ。

それにしても面白かった。不幸のどん底の深さも
アイリッシュの作品に匹敵するくらい。ただ、やはり殺人事件の
犯人がどっからどう見ても自分としか思えないというような
単純な事件ではなく、会社およびその社長に容疑がかけられて
いるので、倒産の危機に瀕しながら逆境に耐え立ち向かっていく
一生懸命な様は感情移入しやすく、打ち勝ったときの清々しさが
心地よい。

しばらく池井戸潤著の本を借りようかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブードゥー・チャイルド

2010-06-22 | Tue:推理小説と私
歌野晶午著の『葉桜の季節に君を想うということ』は
ここでも絶賛した私。あれから、歌野氏の作品を何点か
読んだけど、どれも『葉桜の~』ほどピンと来るものは
ない。

つい先日、『ブードゥー・チャイルド』を読んだ。
物語の展開はすごく面白かった。やっぱり私はテンポの
よいのに限る。

が、しかし・・・半ばを過ぎた頃、ある天才少年が
登場するのだが、、、ヒント出しすぎ(^^ゞ 種明かし
するかなり前にわかってしまって、主人公がまだそれに
気付いておらず面白さが半減した。主人公も15才の少年
だから、仕方ないのかもしれないけど。いや、そういう
問題じゃないな~。

まぁ読者というのは我が侭である。自分が小説を書けない
ことはもちろん棚に置いといて、さっぱり解らなくても
怒るし、途中でからくりが見えてしまうとこれまた逆に
面白くない。

その匙加減て難しいだろうなぁ~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランシス・アイルズ

2010-03-23 | Tue:推理小説と私
ウイリアム・アイリッシュに代わる、私が熱狂的に読みたく
なる推理作家を模索中に、フランシス・アイルズの『犯行以前』を
“ミステリ史上で要となる作品”、“かつてないほど殺人が
素晴らしく描けている”と紹介されており、読みたくなった。

日本では創元推理文庫より何故か『レディに捧げる殺人物語』との
邦題で読むことができる。早速、図書館で蔵書検索をかけ、そのものが
あったので、読んでみた。

原題は"Before the fact"なので、『犯行以前』というのが直訳に
なるのだが、読んでみると『レディに・・・』という全く違った
タイトルもわからんではない。・・・私も人を愛したら、やっぱり
最後は主人公と同じ行動をとるだろうな。似たようなことを
以前の恋人にも言ったものだ。

フランシス・アイルズ作の『殺意』も読んでみた。なるほど、
なかなか犯罪者の思考や心理がよく書けていて面白い。
犯罪心理小説というジャンルが確立されたのも頷ける。

ところが、アイルズの作品はあまり日本には入ってきていない
らしい。この間、急に図書館に行きたくなり、慌てて数少ない
アイルズの作品を検索し、『断崖』は読んでいないので、予約を
入れた。

借りてきて、さぁ読もうとしたら、それは『犯行以前』と同じだった。
つい原題をチェックするのを忘れてしまっていた。Before the fact
だったのだ。

図書館で本を実際に手に取って借りようかどうしようか選定していた
時代が懐かしい・・・(^_^;)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悩める「シャーロック・ホームズ」

2010-02-02 | Tue:推理小説と私
この3月に「シャーロック・ホームズ」という映画が
日本公開となる。

以前にもこのテーマで、“私は映像化されたホームズを
決して見たくはない”と語ったはず。だから一切見ないし
これまでも見てこなかった。自分が想像する頭の中にある
ホームズだけを見ていたいから。

しかし、明らかにコナン・ドイル作でないものは観ても
いいかなぁと、実はめっちゃ揺れてる(^^ゞ

1,000円で鑑賞できる日に観に行くかもね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨年の読書

2010-01-12 | Tue:推理小説と私
昨年、このトピックが復活したかのように思えたが
早々にも頓挫させてしまった。本を読まなくなった
わけでもないし、ほぼすべてレビューするつもりだった。

年に1冊読むか読まないかのレベルだった私が
娯楽本とは言え、昨年は60冊近く読んだ。もちろん、
中には再読になるものも数冊はあったけど週に1冊以上
という計算になるのだから自分としては上々かな。

前にも書いたかもしれないけど、つくづく思ったのは
私は図書館派ということだ(^^ゞ “機会があれば
読みたい”というくらいの願望であれば、なかなか
本を買いたいと思わない。しかし、図書館へ通うと
何かしら借りて、返却期限までに読まなければいけない
と思うから、読書時間を作ることになる。

昨年読んだ中で印象深い作品を挙げていくと、東野圭吾さん
ばかりになりそうだ。どれをとっても読み応えがあるし、
面白い。「秘密」には読み終えた後震える感動があった。

それ以外では、SFファンタジーというジャンルになるのか、
ケン・グリムウッドの「リプレイ」が面白かったというより
好きかな。

しかし、まだウイリアム・アイリッシュを越える好きな
作家は現れない。現れなくてもいいのかもしれないが・・・
いや現れないほうが私にとってはいいのかな。

それでも就寝前の1時間の読書が楽しみなのだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

叙述トリック

2009-03-17 | Tue:推理小説と私
ここで紹介した『イニシエーション・ラブ』と『葉桜の
季節に君を想うということ』には要するに叙述トリックが
使われていたのだが、私はこのような読み物に初めて出くわした。

久しぶりに本を読み始めて、これが新風なのかと思ったわけだ。
しかし、これらの小説についてネットで調べてみるとどうやら
文章巧みに読者を騙す書き方を“叙述トリック”というらしい。

『イニシエーション・ラブ』については私自身はこれを
“ミステリー”と認めたくない思いが強かったが、『葉桜の~』は
衝撃的だった。もっとこのタイプの小説(しかし、やっぱり
推理小説に限る)を読みたくなった。

それで、調べていくとなんと原点の(?)アガサ・クリスティ作
『アクロイド殺し』にたどり着くのである。

そう言えば、もともと読みたい小説だった。なんせ“後回し”
していた(されていた?苦笑)アガサだ。しかし、かなり前から
叙述トリックというのはあったんだなと感心する。

そんな素晴らしい作品を後回しにしていたなんて!・・・と
いうより今まで見過ごしていただなんて!!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉桜の季節に君を想うということ

2009-02-24 | Tue:推理小説と私
歌野晶午さんの作品。長いがセンスのよいタイトルに
惹かれて読んでみた。もっとも恋愛小説なら読まないが、
このタイトルにして歴とした推理小説だからだ。

元来ハードボイルドはどちらかというと好きではないのだが、
この小説はいくつかの話のストーリーのシーンが切り出されて
いて、逆にそれが小説全体に小気味よいテンポが与えられている
ような気がする。

そのためクライマックスに差し掛かると一気に読んでしまった。
最後にはバラバラに切り出されたシーンが見事に、タイトルまでも
1本に繋がり、些細な謎から大きな謎まで数珠繋ぎのごとく解き
明かされていくのですっきりした気持ちになった。

いや、もちろん私も騙された類なのだが・・・。

つまり、前に書いた『イニシエーション・ラブ』同様、叙述
トリックが使われているのだ。やはりそうとは知らずに読むほうが
面白い。私はこちらのほうが気に入った。今後もっと歌野さんの
作品を読んでみたい。

しかし、この小説の冒頭は・・・強烈だったけどね。私は推理小説を
読もうとしてるんだよな?と確認したくなるような。18禁みたいな(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする