深川小学校 日々のできごと

深川っ子の学習や生活の様子、季節、地域の話題をお届けしています。学校をより身近に感じていただけたら幸いです。

四代目 月の家圓鏡師匠の講演

2011年01月27日 | 学校生活

1月22日(土)の午後 道徳授業地区公開講座が行われました。

保護者と、4・5・6年生の子ども達が体育館に集まり、学区域内にお住まいの、四代目 月の家圓鏡師匠の講演を聞きました。

 

 タイトル「私の生き方」

 

本日の主役の登場です。

「こんにちは!」という元気なごあいさつにつられて、会場のみんなも「こんにちは!」

江戸時代から300年以上の歴史を持つ落語は、教科書や本で稽古するものではなく、師匠から直接、生きた芸を教えてもらうものです。

てぬぐいと扇子があれば、そばを食べたり(下の写真)、舟を漕いだり、魚釣りをしたりもできるのです。

江戸の粋を感じました。

昨年は「ととのいました!」が流行しましたね。

江戸時代から伝わる正統派の謎かけも教えていただきました。 

 

さて、圓鏡師匠はなぜ落語家になったのでしょうか。

子どもの頃、お父さんの仕事の関係で転校が多く、なかなか友達もできなかったそうです。その結果、自分に自信が持てなくなり、吃音になってしまいました。

国語の本読みの時も、からかわれて、ますます自信をなくすことに…。

でも、夢がありました。それは「学校の先生になること。」

東京理科大に進みましたが、そんな話し方では先生になれない、と言われどうしたらよいか悩みました。

そこで、大学の落語研究会に入りました。最初の2年間まったくしゃべれず、友達の落語ばかり聞いていたそうです。そして出た結論は、「自信を持てば、吃音を克服できる。」ということでした。

劣等感を克服し、先生ではなく落語家の道を選んだ圓鏡さんですが

「どんな世界でも、基本は明るさと規律。あいさつをきちんとして、決まりを守ることが大切です。」

圓鏡師匠がくださったメッセージを下記にまとめます。

4・5・6年生のみんなへ:

「私は今の歳になって、小学校の同窓会が一番楽しいと思います。小学校の時代に、友達との思い出をたくさん作ってください。それは一生の財産になります。そして、自分に自信を持ってください。自信を持てば、余裕ができて、周りの人にも思いやりや感謝の心を持つことができるでしょう。」

保護者のみなさんへ:

「親にとって、子どもが健康でいてくれることが一番の幸せ。勉強勉強とガミガミ言わなくても、子どもは自分からやる気を出す時が必ず来ます。ただ、あいさつ自律は厳しく教えましょう。私も自分の子に勉強しろと言ったことはありませんが、礼儀と箸の持ち方だけは厳しくしつけました。」

師匠のお子さんは、学業もたいへん優秀だったとか。

こうして文字にすると、真面目な話ばかりに思われるかも知れませんが、面白いお話もいたる所に織り込まれ、笑いの絶えない会場でした。講演の終わりには、 お誕生日の近い子がプレゼントをもらいました。(相撲の番付表)

圓鏡師匠のお話を伺って思ったこと:

・子ども達には、自分の目標を見つけて、それを実現するためにはどうすれば良いかを考え、行動にうつす力を養ってほしいなと思いました。

・大人にできるのは、まず子どもに人間としての基本を教えること、あとは子どもの力を信じて応援することだけかも知れませんね。

深川小の子ども達、自信を持って、自分の人生を切り拓いて行ってください。

(author:HPボランティア) 

 


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