ふかごろうキリスト教神学日記

キリスト教の神学について、ふかごろうが学んだことを記して行こうと思います。

三位一体つづき

2006-04-11 15:00:05 | 神学のよろこび
<今日読んだ箇所>
「神学のよろこび、アリスター・マクグラス著」:195~218頁

今日の箇所は、昨日に引き続き三位一体の教理について説明がありました。

三位一体の教理にたどり着くには、まず、聖霊の神性を認めなければなりません。
聖霊の神性を認めることは、キリスト教の歴史の中、非常に慎重に行われました。

ナジアンゾスのグレゴリオス(329-389年)の言葉を引用してみましょう。

「旧約聖書は父を公に説教しているが、御子についてはずっとおぼろげに語っている。新約聖書は御子を啓示したが、聖霊の神性については暗示しているにとどまる。しかし今や、聖霊は私たちの内に住み、もっと明瞭に私たちに啓示されている。父の神性がまだ認められていないのに、御子を公に説教するのは適切ではなかったし、同じように、まだ御子[の神性]が認められていない以前に、聖霊を受け入れるのは適切ではなかった。・・・代わりに私たちは、段階を追って向上し・・・それぞれの部分で知識を増すことによって前進し、ますます明瞭となるようにすべきである。その結果、三位一体の光が輝くだろう。」(192頁から引用)

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