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「史上最高の映画100」に「東京物語」が4位を獲得

2022年12月05日 05時57分33秒 | 映画

「史上最高の映画100」とは、映画評論家や研究者など映画に携わる人々の投票で選ばれた「史上最高の映画100」を英国映画協会が10年おきに発表するという企画である。2022年版では、1952年の開始以来初めて女性映画監督の作品が1位に輝いたが、日本からは小津安二郎監督の「東京物語」が見事4位を獲得した旨のニュースが流れた。

イギリス国内の映画産業を促進するために1933年に設立された英国映画協会は、映画産業で働く人への支援や映画賞の創設など様々な活動を行っているが、中でも1952年から始まり10年ごとに発表される「史上最高の映画100」の選出は映画ファンの間では大きな話題となっているという。

今年は1639人の映画評論家や映画関係者が投票。1位に輝いたのは、ベルギー出身の女性映画監督シャンタル・アケルマンの「ジャンヌ・ディエルマンブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」で、2位には前回の2012年に1位だったアルフレッド・ヒッチコック監督の作品「めまい」が、4位には小津安二郎監督の作品「東京物語」が選ばれたということである。

「東京物語」は、1953年に公開された作品で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた尾道に住む老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族の絆、親と子、老いと死、人間の一生を冷徹な視線で描いた不朽の名作である。この映画は尾道を舞台としており、尾道という街の映像が出てくるが、尾道に旅行した時に、そのことを知って感動したものである。尾道といえば、2年前に亡くなった大林宣彦監督の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」という尾道三部作をはじめ映画の舞台として有名であるが、「東京物語」はその元祖のような存在である。

尾道には2014年8月に旅行したが、映画の舞台となるほど大変素敵な街で、いっぺんで好きになった。千光寺山頂からの尾道の街並みと尾道水道の眺望は感動的であった。映画のロケ地も整備され、映画資料館もあるが、林芙美子や志賀直哉など文学ゆかりの地でもある。「東京物語」と聞いて、尾道を思い出し、8年前の尾道旅行の思い出がよみがえった。

「東京物語」予告編映像:  https://youtu.be/LjDWc-lQYnM


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