中国の福州市でオンライン開催されていたユネスコ第44回世界遺産委員会は、今年新たに34件(文化遺産29件、自然遺産5件)の登録を決定した。また、海商都市リヴァプールの登録抹消を決めたことから、世界遺産は1154件(文化遺産897,自然遺産218、複合遺産39)になった。もともとこの委員会は2020年6~7月に開催予定であったが、新型コロナ問題で中止となり、今年、オンライン会議の形式で開催され、2年分の物件の審議が行われたものである。
日本からは、2020年分として、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が、また2021年分として、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が新たに世界遺産に登録された。奄美大島、沖縄島北部及び青森県の三内丸山遺跡に行ったことがあるので、世界遺産への訪問は、日本の2か所を含め、今回の追加登録で、7か所が増え、合計で200か所となった。200といっても、全体の5分の1以下であるから、いかに世界には多くの世界遺産があるかがよくわかる。世界遺産は、大都市というより、行きにくい辺鄙なところが多いので、数を増やすことはなかなか難しいところである。コロナ禍でまだしばらくの間、海外旅行はままならないと思われるので、世界遺産への訪問も200か所止まりとなるかも知れない。
訪問した世界遺産リスト: http://romanflight.web.fc2.com/WorldHeritage3.html