バゴーでもう一つ有名なのが全長55mの寝仏です。994年Mgadeikpa王が建立したとされています。建立の経緯が伝えられています。Mgadeikpa王は仏教徒ではなく残酷で暴力的な王でした。彼の息子が狩りに出かけた時仏教徒の少女に出会い恋に落ち結婚することになりました。王は怒り二人を処刑しようとしました。その時少女は王が信仰する異教の像に向かって御祈りをしたところその像は砕け破壊されました。王は驚き恐れてこの寝仏を建立し全住民に仏教徒に改宗するように命令をしました。
1757年このモン人の王朝はビルマ人の王朝に滅ぼされそれと共にこの寝仏は忘れ去られていましたが19世紀になり再発見され修復されました。
少数民族のモン人がスリランカから最初にミャンマーに仏教を招来したと言われています。そのモン人の首都にあたるところがバゴーです。(2013年12月1日地図)この地には1200年前にミャンマー最大114mのモン人によって建立されたシュエモードー・パゴダがあります。最初は2本の聖髪が納められた小さなパゴダでしたが、982年に聖歯が納められるなどして次第に大きくなりました。しかし自然災害にも出会いたびたび修理されました。直近の災害は1930年の大地震で土台のだけを残して壊滅し現在見ることのできるのは1954年に再建されたものです。