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100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「忘れられない」編 トレヴィア36 イスラーム圏での例外的な自然崇拝

2023年12月27日 07時53分32秒 | 忘れられない

 イスラーム教圏もキリスト教圏と同じですが例外的な光景をイスラーム教圏のトルコで見ていたので紹介します(トロイの遺跡の近く)。日本では神社などでよく見られる風景ですね。紙に願い事を書いています。現地ガイドのハーカンさんが珍しいもの見せると言って連れて行ってくれました。観光スポットではありません。ハーカンさんは何か秘密のものを見せるといった様子でした。イスラーム教徒にとっては許すことのできない異端の風習です。ハーカンさんはイスラームが来る以前の信仰だと説明していました。

「忘れられない」編 トレヴィア35 聖母子像

2023年12月24日 07時54分14秒 | 忘れられない

 クリスマスに因んで。
写真はマケドニア共和国のオフリドで見た聖母子像です。このように自然の中に聖母(神)が祀られている風景は東南アジア、日本では珍しくないというよりは普通です。日本の神社仏閣は鬱蒼とした木々に包まれているし、ちょっとした林をよく見ると祠があり神仏が祭られている風景は今はだいぶ少なくなりましたが、かってはよく見られました。東南アジア、日本では自然と共に神仏があります。自然が神仏でもあります。
 しかし、キリスト教の教会やイスラーム教のモスクでは全く自然は排除されています。皆さん、木々に囲まれた教会、モスクを見られた方がいらっしゃいますか。無いですね。
 キリスト教、イスラーム教では「神」「人」「自然」は全く互いに隔絶した存在です。以前私はヨーロッパを旅行していて林に祠などが無いかとキョロキョロしてみました無駄でした。
 自然と神とのかかわりを描いた宗教画は私の記憶ではイタリア、アッシジにあるジョットの作品「小鳥への説教」だけですが、「説教」ですから、「神(聖フランチェスコ)」と「自然」は、はっきりと区別されています。それでも自然とのかかわりを描いた数少ない宗教画だと思うのですが。
 というわけで私はこの風景?を見て恥ずかしながら思わず歓声をあげました。長年ヨーロッパでこのような構図を見たかったからです。
 ここはかって病の隔離所(ハンセン氏病など?)であった所が聖母マリア教会になり「地球の歩き方」にも”lonely planet”にも記載のない小さな教会でした。

「忘れられない」編 トレヴィア34 世界最小の帽子

2023年12月21日 07時54分48秒 | 忘れられない

  中国西域南道のニヤ(民豊)と和田(ホータン)の中間にあるケリヤの街で見かけたウイグル人女性です。この街独特の世界最小の帽子を被っています。 許可をもらっての撮影です。同行の女性はこの人に撮影を断られたそうで、後でちょっぴりヤキモチを妬かれました。

「忘れられない」編 トレヴィア33 台所廃棄物口

2023年12月18日 08時02分42秒 | 忘れられない

アンドラ公国にある カサ・クリストル民俗博物館を訪れました。建物は18世紀から19世紀にかけて建てられた、この地では比較的下層の農民の家です。1947年にこの家の所有者がフランスに移住し空き家になっていたのを中の家具などを含めて町が購入して博物館にしたものです。本来民家ですから台所があります。問題は向こうに見える「穴」です。ここは2階ですが、この台所の廃棄物をこの穴から外の道路に流していたのです。19世紀フランスのパリでは家庭の廃物物(人糞も)を外の道路に廃棄していたことは有名です。(「パリの聖月曜日」喜安朗著、NHKTVのブラタモリのパリ編)。余談話ですが、20年近く前に私はパリで何回かイヌの糞を踏みました。私のパリの最大の想い出はこの路上のイヌの糞です。そのためにハイヒールが考案されたという話があります。私にとってはこのような路上への廃物物穴を実際に見たのは初めてでした。感動でした?

「忘れられない」編 トレヴィア32 語学音痴

2023年12月15日 07時53分46秒 | 忘れられない

 語学音痴のわたくしの恥かき話です。
北欧のフィヨルド観光船で観光していた時の話です。同乗者にスペイン人がいました。そこでわたくしはガウディの国ですねと挨拶をしました。すると少し首をかしげてから、わたくしのガウディというフラットな発音を訂正してガウディと「ディ」にアクセントがあることを教えてくれました。もうひとつ。スウェーデンで同じく「ノーベル」とフラットな発音をして「ノーベル」と「ベ」にアクセントがあることを教えてくれた人がいました。


「忘れられない」編 トレヴィア31 バルザック

2023年12月12日 08時00分07秒 | 忘れられない

 ウクライナのリヴィウのジョルジュホテルで指定された部屋に入ると写真のようなプレートが目につきました。フランスの小説家バルザック(1799~1850)がこのホテルに泊まりこの部屋を気に入ったと書いてあるのにビックリしました。
 私は小説をあまり読まない方ですが、なぜかバルザックが好きで東京創元社「バルザック全集26巻」を購入して夢中で読んだ青春後期がありました。今は手元にはありませんが確かピンク色のクロスの表紙だったように記憶しています。
 あわてて、レセプションに確認に行きました。最初に入った時気がつかなかったのですがフロアーにはバルザックゆかりの物が沢山陳列されていました。写真はその一つです。
 このホテルに泊まったのはバルザック一人だけではありません。彼の愛人ハンスカ夫人と一緒でした。ハンスカ夫人(1801~1882)は現在ウクライであるヴェルヒヴニァという村で3000人の農奴を持つポーランド貴族ハンスキ伯爵の妻でした。彼女が暇を持て余しパリ在住のバルザックに手紙を書いたのが(1832)きっかけになりついに1833年スイスで密会をします。 
 1841年ハンスキ侯爵が死にバルザックは1847年ウクライナにやってきます。その時にとまった宿がこのジョルジョホテルと言うわけです。そこで部屋にはこのような物が飾られていました。
 部屋のテーブルにこのような紙が置かれていました。キリル文字、フランス語、英語などの文章です。これは英文に翻訳したもののようです。よく見るとラブレターですね。1836年6月19日の日付がありますね。興味のある方は拡大してお読みください。私も一度でもよいからこんなラブレターを書きたかったなー


「忘れられない」編 トレヴィア30 食肉ラクダ

2023年12月09日 07時54分43秒 | 忘れられない

 サハラ砂漠のアルジェリアのオアシス都市「ムサブの谷」の市場で出会った写真です。ギョットしました。そうラクダです。
 やはり出ました。アルジェリアのオアシス都市ティミムーンの民家での昼食で頂いた「ラクダ肉とヒヨコマメのスープ」です。味痴の私にはよくわかりませんが普通の肉と変わりないように感じました。
 オアシス都市ベニ・アベスで食肉用に飼育されているラクダに出会いました。
どうやら、交通手段としてのラクダの役割が終わりになっているような気がしました。

「忘れられない」編 トレヴィア28 ドリアン事件

2023年12月03日 07時52分38秒 | 忘れられない

強烈な悪臭でしかし美味で有名なドリアンには子供の時からの思い入れがありました。当時日本は太平洋戦争真っただ中で時流に乗った南方冒険物語の児童書に胸をとどろかして読んでいました。南田洋一郎という著者がいまだに記憶にあります。お話の内容を今はすっかり忘れていますが、南方にはドリアンという果物の王様があるということだけは今日至るまで覚えています。
その憧れのドリアンに出会ったのは2001年カンボジア旅行の時でした。プノンペンの市場でドリアンを見つけ買い求めていてグループから逸れ添乗員からひどく叱られました。3ドルでした。この国の物価水準からいってかなり高価だったように思います。
昼食時にみんなと一緒に食べようとしたところまたも添乗員の「なんていうことを」と、しかられました。そこでやむなく宿泊のホテルに持ち込みました(本当はこれもいけないことでした)。夕食後皆さんを誘って私の部屋に集まって食べることにしました。こちら方面にたびたび旅行された方もいらっしゃいましたが、食べるのは初めてという方もいてかなりの人が私の部屋に集まりました。美味でした。匂いは思ったよりなくて少し拍子抜けの感じでした。その後幸せの気分でベッドに入りました。ところがその後がいけません。夜中強烈な匂いで起こされました。ドリアンの残骸が発酵して強烈な匂いを発したのでした。その後、何日かは悪臭のためこの部屋の利用ができなかったでしょう。ごめんなさい。写真はこのホテルで食べたドリアンの残骸です。この周りにある果物の名前はすっかり忘れました。

「忘れられない」編 トレヴィア27 下駄とそろばん

2023年11月30日 07時59分37秒 | 忘れられない

 イランで出会った下駄です。下駄を「昔懐かしい」というのは下駄に失礼かもしれません。10年ほど前までは私の愛用の履物は下駄で近所の子供たちからは「下駄のジジィ」呼ばれていました。しかし、今は下駄を売っている履物屋さんを見つけることは難しくなりました。これはどうやら中国産のようですが。
 同じくイランで出会ったそろばんです。10珠のそろばんです。そういえばそろばんの発明はイランの隣イラク地方だそうです。

「忘れられない」編 トレヴィア 25 飾り窓

2023年11月24日 07時54分28秒 | 忘れられない

オランダのアムステルダムで同行の男性たちを誘って夕刻に「飾り窓」(注)の探訪を計画していたところ奥さんたちの妨害?にあって不首尾になりました。私1人悪者になりましたが、添乗員が気を利かして暗くなる直前にそこに全員を案内してくれました。彼女たちが盛んに窓から姿?を出してデモンストレーションしているので盗写(撮影禁止)を試みましたが失敗しました。ふと地面を見ると(写真)。
(注)不案内の方のためちょっと。  
  英語では“Red-Light District”で「赤線地帯」。オランダでは2000年に合法化されました。

「忘れられない」編 トレヴィア 24 小妖精

2023年11月21日 07時54分48秒 | 忘れられない

 アイルランド旅行中バスでこっくりこっくりしていてふと眼を開けたとき目に飛び込んできたのがこの写真の道路標識でした。思わず「バスストップ!」と声を上げました。同乗の人たちはビックリして私を見ました。お詫びを言いながらバスを臨時停車にしてもらい写真を撮りました。”Leprechaun crossing” 「レプラコン(小妖精)横断歩道中」ということです。事前に読んでいた司馬遼太郎の「愛蘭土紀行」にこの道路標識の話が載っていたのを瞬間思い出したというわけです。
現地ガイドの一人が、実在を信じているようで、真剣に真面目に妖精の話をしていたことを思い出しました。このアイルランド人の妖精好きはケルトの伝統だそうです。そういえばアイルランド人を父に持つラフカディオ・ハーン小泉八雲も妖怪、妖精が好きですね。

「忘れられない」編 トレヴィア23 alcohol free

2023年11月18日 07時48分56秒 | 忘れられない

北アイルランドのベルファストで驚いたのはALCOHOL FREE  AREAという看板があったことです。ここではアルコールがただで飲めるということかな?と一瞬思い喜びました。町中いたるところに市当局Belfast Council のこのような掲示がありました。しかしよく見ると「この地域の公共の場所での飲酒は法律違反である。罰金は500ポンド(約10万円)」と書いてありました。この街では路上で飲む人が多いということでしょうね。今日本でも問題になっている路上飲酒禁止ですね。 alcohol free というのはアルコールはダメということの意味なんですね。英語音痴のお粗末笑い話でした。
というわけで路上飲酒ではなくアイルランド名物のパブに出かけることにしました。ベルファストの1885年開業の“Crown Liquor Salon “ というパブでした。そこでウェイターの制服を着せられてご機嫌な私がいました。

「忘れられない」編 トレヴィア22 マツタケ

2023年11月12日 07時54分33秒 | 忘れられない

ブータンから日本はマツタケを輸入していることをご存じですか。
 ブータンのティンプのホテルで朝食をすませて出発のためロビーに行くと皆さんが何かを取り囲んで集っていました。そうです。このマツタケを取り囲んでいました。日本人観光客が宿泊しているということで売り込みに来たのでした。添乗員の安原さんのおごりということでこの昼の食事でいただきました。私には40数年ぶりの御馳走でした。その後も数回にわたっていただきました。これが私の生涯の終りのマツタケになるでしょう。
 2011年9月19日の朝日新聞に以下のような記事が掲載されていました。
 「ヒマラヤの小国ブータンでは雨期の終わりの8月から9月初めにマツタケがとれる。(中略)かおりも良い。ただブータンの人には合わないらしく、長い間、身向きもされなかった。現地語で「男性器のキノコ」と呼ばれてきたが、最近は日本や韓国などに輸出されるようになり、サンゲイ・シャモ(仏様のキノコ)に名前が変わったとか」