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[JAC機]前輪パンクトラブル続報、ブレーキが原因か?

2007-12-19 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 昨日(18日)島根県の出雲空港で着陸後前輪がパンクし、滑走路を右にそれて停止したJAC機のトラブル原因が何となく絞られてきたようです。
 まず考えられる原因は『アンチロックシステム異常』。
これは、接地後に自動的にブレーキがかかる装置で、滑走路の状態に合わせてブレーキレベルが調整できるものです。フルブレーキ動作があっても、車輪をロックしないものです。
もし、アンチロックに異常があった場合どうなるか・・・
接地後、車輪は車輪をロックし、接地部分の摩擦が激増。そして発火やタイヤの破損が起こり、その後耐えきれなくなったタイヤは脱落するものと思われます。

このブレーキシステムはほとんどの航空機に用いられており、事故を起こしたサーブだけが全く違うシステムを使っていたわけではありません。もし原因がブレーキのロックであったなら、車輪の検査はもとより、制御しているコンピュータに至るまで緊急検査を全ての機に行って頂きたい。



JAC機 出雲空港着陸後に前輪パンク 乗客ら無事 12月19日9時57分配信 毎日新聞

前輪タイヤがパンクした事故機=島根県斐川町の出雲空港で2007年12月18日午後0時25分、細川貴代撮影
 18日午前11時半ごろ、島根県斐川町の出雲空港で、着陸した大阪(伊丹)空港発の日本エアコミューター(JAC)2345便(サーブ340B)の前輪のうち右側タイヤがパンク、脱落した。機体は滑走路(2000メートル)を右側にそれ、誘導路から緑地帯を横切って駐機場に停止。前輪の左側タイヤもパンクしていた。乗客34人と乗員3人にけがはなく、施設に被害はなかった。同空港は午後3時半まで滑走路を閉鎖した。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は19日、現地に3人を現地に派遣する。
 島根県によると、機体は滑走路に着陸し、約300メートルを通常通り走行。その後、センターラインから右側にそれ始め、緑地帯を約380メートル走行して停止した。最初に右側タイヤがパンクしたとみられ、緑地帯から駐機場に乗り上げた際に右側タイヤが脱落。右側タイヤは脱落地点から約200メートル離れた駐機場西側で破裂した状態で発見された。
 日本エアコミューターによると、同機(定員36人、プロペラ機)は1997年製。タイヤ点検は離陸前ごとに行い、今回も異常はなかったという。前輪タイヤは今月5日に交換していた。
 同型機を巡っては10月19日、奄美空港(鹿児島県)で着陸直後にタイヤ1本がパンクするトラブルがあった。ブレーキをかける際にタイヤのロックを防ぐ装置が一時的に誤作動を起こし、摩擦ですり減ったためという。また、昨年10月26日には、出雲空港に着陸後、横風にあおられた影響で後輪左側タイヤがパンクした。