僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

僕らの3月11日

2018-03-13 07:18:14 | 日記
3月11日。
僕たちは、まずはゆきえさんに会いに行きました。
お墓の裏の「34歳」
それを見るたびに驚いてしまう。
分かっていることなのだが。

空は澄み渡って、どこまでも青空が広がっています。
泉ヶ岳も見えて、仙台市内もよく見えます。

そのまま「未来へのエール」メモリアルイベント会場に向かいました。


今年は去年の倍。
みやぎ復興応援団も青空応援団の参加団員も去年の倍。
「みんなのエールを必要としている人達がね、今日はものすごくたくさん来ています。今日は大きな地震があった日だね。大きな大きな悲しみを乗り越えて、大変な日々を乗り越えて、今日という日に来てくれてるんだよね。緊張なんかしなくていい。元気になれ!と一点集中して、エールを送ろうね。みんななら出来る。僕にはそんな自信というか確信がある。」


誰もおしゃべりせず、真剣に聞いてくれています。
未来は大丈夫なような気がします。


「表情がかたいぞ!」
「ギャーーー!」


「阿部副団長…また、つまらないことを言ったのか?」
「いえ、なんでもねぇ…です。」


「言ったよな?」
「言ってません…」


「言いましたよね??」
「はい!」


リハーサルです。


バミリ。


「ここに立つんだよ?」
「はい〜…じゃなかった、押忍!」


「緊張しなくて平気だからね。僕らがずっと後ろにいるからね。」


「大団旗はこのように頼むぜよ。」
「押忍」


彼等は、僕の護衛です。
護衛はいらないんだけど、色々とあってガードマンです。
誰が団長か分からないね。


みんなに品格が出てきました。


いつかそれが風格になれば、僕らはもっといいエールが出来るかと思う。
こやつらは授業中に騒いで怒られてるわけではありません。


いよいよです。


まずは青空応援団から。
「会場を盛り上げておくからね。任せとけ!」
テーマは圧倒です。


さぁ、みやぎ復興応援団の出番です!


すごい!
ステージ黒い!


たくさん練習を重ねて来たので、旗を振れる子も増えました。
団員より上手く振れる子も増えました。
すごい!


恥ずかしさ。
緊張。
色んなものを乗り越えて、人の応援をする。
これはとても勇気のいることです。


僕たちの活動の意義をお話ししました。
夢や希望を語れない。
そんな子ども達が増えてるのは、我々が責任を取るべきだ。
我々が世界を変えていかなくちゃ。

なんで「頑張ってる奴」が「頑張ってない奴」に気を遣わなくてはならんのじゃ。


田島貴男さんです。
「たかおさん?こんちは。平です。」
「おおう!団長!!どうしたの??」
「実は、メモリアルイベントってのがあって、そこで歌ってもらえませんか?」
「いいよ!」
「いいのかい!」
話の早い人です。
詳細も聞かずに。


田島貴男さんはフィルムカメラに目覚めていまして、ニコンのいい感じのカメラをぶら下げています。
「これで団長を撮りたい。」
カシャ。
いい音。

田島目線。


フィナーレ。


みんなで「ふるさと」を歌いました。
山寺宏一さんは、
「世界で一番かっこいい男」と連発してくれました。
恐縮です。
僕は世界で一番、素敵な声の男だと言いたい。


田島さんも山寺さんも、MCの中で僕のことを褒めすぎてくれました。


「褒め過ぎだと思う。」
そんな風にサダポンに言うと、
「君のしてきたことなんだよ。」
と一言で言う。
サダポンは、父親のような兄のような友達のような、そんな人です。


終了後のステージ裏。


みんな、とっても頑張りました!
ダニーの顔の大きさが異様です。


「あのさ。」
「?」
「もう一回、応援団やらね?」
「へ?」
「もう一回、応援団やらねぇかっつってんの。」
「おぉ、いいよ?」

なんで応援団をもう一度やろうと思ったか。
彼に詳細を話したのはその後からです。
「お前がやるってんだから、俺は担いでやろう。」
「ありがとうございます。」


こんなことになるとは思ってなかったなぁ。
色んなところで「全力」を出してきたから、こんなことになったんだ。
たぶん。


色んなところって、100とか200じゃねぇもんなぁ。


色んなこと、あったよね。
だから、こんなことになってんだ。


こんなことって、

こんなことよ。

俺たちがやろうとしてたこと。
未来へのエールじゃろがい。
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4 コメント

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わたしの3月11日 (1045aoba)
2018-03-13 09:29:30
11日も娘のサッカーの試合でした。もうすぐ卒団だから、6年生の親みんなで応援しました。キャーキャーワーワー、ママ応援。「頑張れ〜!」「頑張れ〜!」。青空応援団やみやぎ復興応援団のみなさんのようにカッコよくはないけれど、愛情はたっぷり。結果は惜しくも準優勝。子ども達の悔しそうな顔に成長を感じてジンときた1日でした。

主催者の計らいで、地震発生の時間にはみんなで黙祷。青空は繋がっています。

「人が人を応援すると、世の中は必ず良くなる」私も信じています。青空応援団には入れないけれど、その思いが確実に広がっているのがとてもとても嬉しくて、朝から号泣です。「未来へのエール」、私なりに続けたいと思います。ありがとうございます‼︎
返信する
ありがとうございました。 (元茶畑OB)
2018-03-13 12:52:35
感謝と感心と感動…そして完璧過ぎでした。
復興応援団の子供達が、どんだけ個々に練習を積み重ねて居たのかを想い馳せて、ふるさとを歌う前に泣いてました。
田島さんのエネルギッシュな唄にも負けない、各地で行われた慰霊の式典でも流せない明日への涙でした。
来年も、再来年も、ずっとずっと続けでけさぃんね。御願い致します。
大船渡市、雄勝町、女川町、亘理町、名取市…三日で駆け足で妻と回らせて戴きましたが、少しだけ元の笑顔が戻っている気が致しました。
それぞれの精一杯を頑張ろう!
復興応援団の皆さん、青空応援団の皆さん…重ねて、ありがとうございました。
押忍
返信する
Unknown (なる)
2018-03-14 09:04:11
3月12日、また新たな一年が始まる、そんな思いがする日になった。
返信する
Unknown (Unknown)
2018-03-14 12:17:51
青空応援団をつくってくれて、ありがとうございます。

私は、了さんに出会えて本当に良かったです。
きっと、子供達も・・・
返信する

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