エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

名もなき毒

2005-04-13 | その他
東京新聞で連載されている小説「名もなき毒」(宮部みゆき氏著)。

ふだん新聞小説を読むことがないのですが、たまたまタイトルを「名もなき妻」と見間違え、どんな話だ?と読み始めた時の話が「トラブルメーカーのアルバイトに職場全員が振り回されている場面」だったため、つい面白く古新聞までひっくり返して読み込んでしまいました。

(いやー自分のとこにも迷惑な社員がいたもんで…と言ってもさすがにこれほど凄まじい人ではありませんでしたが)


古新聞の方は、残念ながら途中までしか遡れませんでしたので

・主人公が「逆玉」であること
・妻の父親が経営する大企業に転職
・その職場での出来事を中心に家庭環境も加えて描かれている

といった理解しかできず。
試しにネット検索してみるとすでに多くの方が触れておられまして、この宮部氏という方は結構有名な作家のようです。
しかもジャンル的にはミステリーに属するようです。
属したからどうだ、というわけではないのですが、今読んでいる限りではただの(失礼)私小説風と思えたので…


ところで新聞の連載小説といえば思い出すのが、ずうっと前の日本経済新聞「失楽園」(渡辺淳一氏著)。

その時も何とはなしに読み始めたものの、そちらは日経の紙面に全然そぐわないエロ小説、というインパクトがありました。
ただその描写があまりに優等生的でちっともいやらしくなく、そのへんがいかにも日経的、とも思われたのですが…
どちらかというと「少しも官能的じゃない」というネタ的な意味でつい読み続けてしまったので、当時あれほどウケて映画化までされたのにはかなり意外でした。


…それはともかく「名もなき毒」は、久し振りに(単行本で出たら)買ってみたいと思わせる小説でありました。
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