素人、考古学・古生物学を学ぶ

人類の起源・進化・移動や太古の昔、日本に棲んでいたゾウ類にも関心があり、素人の目線で考えてみます。

博物館めぐりその6

2024年07月27日 11時12分19秒 | 絶滅と進化
              博物館めぐり、我孫子市の「鳥の博物館」について、その3



  我孫子市鳥の博物館の3階だけでも268の世界の鳥の標本が展示されていますが、見学者が自由にカメラを向けることが出来るのも、この博物館のモットーである「自然環境のなかで人と鳥の共存」を願っているからでしょう。そしてそれは、我孫子市が掲げている象徴性、「自然保護・緑の創造と市民意識の高揚」とも一致しているように思います。

  このことは、博物館の重要な活動の一つ、手賀沼に生息するコブハクチョウの移動や繁殖状況の調査活動にも現れています。具体的には、コブハクチョウの首環や足環を付ける「標識調査」を通じて行われています。

同博物館の説明に依りますと、「鳥類(特にハクチョウ類やガン類)に首環などのカラーリング標識をつけ個体識別をすることで生態を調査する手法は、国内外で長年、多数の調査実績があり、その安全性や有用性が確認されています。これまでに、繁殖地、渡りの中継地、越冬地などの位置情報や個体の採餌行動や繁殖など生態に関する重要な知見が得られており、個体数の減少が懸念されている種や個体群の保全対策立案にも役立って」いるとのことです。

  わたしが興味を持っている「始祖鳥」については、鋭い歯と左右の羽根それぞれに鋭い3本の爪を持つ原寸大に近い想像的な模型標本が展示されており、そのリアリティーに驚きを隠せませんでした。もちろんレプリカですが、ドイツのバイエルン地方の石灰岩の地層から発見されたという始祖鳥の化石標本も展示してありました。他のお客さんがいるのに、申し訳ない思いでしたが、わたしは釘付けでした。

  この他、6000万年前に生息していたと伝えられる肉食性の鳥類ディアトリマの復元標本など、また鳥類史上最大と言われるエピオルニスの卵の化石など、鳥類の進化を学ぶには同博物館をおいては他にはないように思いました。
            


  参考までに、
  C:\Users\tonga\Desktop\2024.04.18 我孫子市鳥の博物館


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