素人、考古学・古生物学を学ぶ

人類の起源・進化・移動や太古の昔、日本に棲んでいたゾウ類にも関心があり、素人の目線で考えてみます。

 博物館めぐり、その13

2024年09月18日 18時49分13秒 | 絶滅と進化
        千葉県立中央博物館めぐり、その3


  わたしは、千葉市中央区青葉町にある千葉県立中央博物館の本館にしか行ったことがないのですが、大利根分館や大多喜城分館など、いくつもの特色ある博物館が併設されています。
本館は正面から眺めますと広大な敷地に威風堂々とした威容を誇っています。入り口を入りますと、入場券売場、案内所があります。ミュージヤムショップもあります。そこが第一ホールとよばれているようです。施設の作りが凝っていて素人にはすぐには飲み込めませんが、素晴らしい施設です。

  どこの博物館にも共通する展示は、常設展示と企画展示がありますが、千葉県立中央博物館も同じです。最近のことですが、文化庁が主催し全国の博物館をめぐる「企画展示」のひとつ、「列島展」が「発掘された日本列島2024」とし今年(令和6年度)文化庁との合同特別展示が16年ぶりに、6月8日か7月15日まで、本館(千葉県立中央博物館)で開催されました。

  内容は、近年の発掘で注目を集めた遺跡や、調査研究の積み重ねによって明らかになった、地域の個性豊かな歴史を物語る資料など、全国各地の貴重な出土品が千葉県立中央博物館で展示されました。さらに加えて、同時に開催された千葉県の地域展「大多喜台古墳群の鏡がうつし出す時代」も展示されました。 とくに好評だったのは、県立中央博物館に新たに展示された「大多喜町台古墳群出土の鏡(県指定有形文化財「半円方格帯神獣鏡」)」の展示だったそうです。

  博物館によって「常設展示」は特徴があります。わたしがこの博物館を訪ねた目的は、千葉県産出のナウマンゾウの頭蓋骨の化石標本と全身骨格標本を学びたかったことです。いまも「房総の地学」では、「房総最古の地層の形成」から現在にいたる房総半島の大地のなりたちについて,時代を追って展示しています。また、展示は,房総半島の各地の地質,房総の地形,房総の土壌にも言及しており,さらには「ナウマンゾウの骨格標本」が多数の化石標本が展示されています。千葉県の印旛沼からは,保存のよい骨格化石や牙・臼歯が多数発見されていますので、ナウマンゾウの研究では見過ごすことの出来ない豊富な標本が展示されています。わたしは何回かこの博物館を訪れたのはナウマンゾウの標本を頭に刻み込むためでした。

  この博物館には、常設展示の一つに「海洋展示室」があります。外房・内房の海の自然、東京湾の自然、館山湾の自然などが展示されています。この博物館では、平成15年2月8日、同県君津市市宿(いちじゅく)の約70万年前の地層からザトウクジラの骨の半分くらいの量の化石の発掘に成功し話題になりましたが、その全身の骨格標本が作られ展示されていることでも有名です。

  いろいろ研究もおこなわれて、発掘されたクジラの下顎の大きさから、生きていたときは何と13mもあったと推定されています。同博物館の説明に依りますと、クジラの骨の周辺から、ヒラツメガニの化石がたくさん発見されているとのことです。いろいろ調べてみると楽しいですよ。