博物館めぐり、我孫子市の「鳥の博物館」について、その2
我孫子市鳥の博物館の活動は、手賀沼の自然と結びついて行われているところに特徴があるように考えられます。同博物館が刊行しています「調査研究報告」を閲覧してみますと、同博物館の齊藤安行さんの研究報告(「Vol.26. No.1(2023)」)「手賀沼の水鳥の個体数の経年変化(1988年-2012年)」もその一つです。
齊藤さんによりますと、博物館がオープン(1990年5月)する10年以上も前の1977年1月から「我孫子野鳥を守る会」という市民団体の調査活動が行われていて、「出現種と個体数の季節変化や優占種について」、重要なデータが蓄積されてきたそうです。
齊藤さんは、前掲の論稿で「我孫子市鳥の博物館では,手賀沼に生息する鳥類の個体数の経年変化を記録することにより自然環境保全の基礎データを蓄積するとともに,教育普及活動に供するため,1988年1月から毎月1回手賀沼水面全域の鳥類の個体数調査を実施している」ことを明らかにしています。
同博物館に依りますと、人と鳥の共存をめざして (Harmony among Birds and People!)をテーマに活動していること、また同博物館では、「身近な自然の代表である手賀沼と鳥の関係を紹介したコーナー、鳥とはいったいどんな動物なのか?というテーマから鳥を科学的に展示したコーナー、人と鳥が今後どう共存していったらよいかを考えるコーナーなど、地域の自然保護から地球の環境問題まで踏み込んだ展示をめざしていること。 また、この博物館のオープンしたことで、「市民や21世紀を担う子どもたちに、鳥への愛と理解が深まり、自然環境のなかで人と鳥の共存が後々まで続くように、さらには我孫子市のシンボルである、自然保護・緑の創造と市民意識の高揚を願っている」、としています。
以上のような同博物館の趣意に沿って齊藤さんの研究調査も行われているものと考えられます。内容は、大変高度な調査手法Statistics Netherlandsがフリーソフトとして公開しているWindows用の統計ソフトウェアを用い、バード・リサーチが専門的に行われています。
齊藤さんの研究調査では、「1988年から2012年までの手賀沼水面全域の鳥類センサス結果から,代表種の年間累計個体数の増減傾向を時系列変化の解析アプリTRIM(Trends and Indices for Monitoring data)Ver.3.54 を使い判定した」、とされています。
その結果、下記のことが判明したと記されています。本稿では、その一部のみ記しておきます。
「TRIMにより急増と判定されたのは,コブハクチョウ,ヒドリガモ,カンムリカイツブリカワウ,漸増と判定されたのは,オナガガモ,ダイサギ,コサギ,漸減と判定されたのは,コガモ,ホシハジロ,カイツブリ,アオサギ,オオバン,ユリカモメ,急減と判定されたのは,オカヨシガモ,マガモ,カルガモ,ハシビロガモ,ミコアイサ,コアジサシであった」等です。
我孫子市鳥の博物館の活動は、手賀沼の自然と結びついて行われているところに特徴があるように考えられます。同博物館が刊行しています「調査研究報告」を閲覧してみますと、同博物館の齊藤安行さんの研究報告(「Vol.26. No.1(2023)」)「手賀沼の水鳥の個体数の経年変化(1988年-2012年)」もその一つです。
齊藤さんによりますと、博物館がオープン(1990年5月)する10年以上も前の1977年1月から「我孫子野鳥を守る会」という市民団体の調査活動が行われていて、「出現種と個体数の季節変化や優占種について」、重要なデータが蓄積されてきたそうです。
齊藤さんは、前掲の論稿で「我孫子市鳥の博物館では,手賀沼に生息する鳥類の個体数の経年変化を記録することにより自然環境保全の基礎データを蓄積するとともに,教育普及活動に供するため,1988年1月から毎月1回手賀沼水面全域の鳥類の個体数調査を実施している」ことを明らかにしています。
同博物館に依りますと、人と鳥の共存をめざして (Harmony among Birds and People!)をテーマに活動していること、また同博物館では、「身近な自然の代表である手賀沼と鳥の関係を紹介したコーナー、鳥とはいったいどんな動物なのか?というテーマから鳥を科学的に展示したコーナー、人と鳥が今後どう共存していったらよいかを考えるコーナーなど、地域の自然保護から地球の環境問題まで踏み込んだ展示をめざしていること。 また、この博物館のオープンしたことで、「市民や21世紀を担う子どもたちに、鳥への愛と理解が深まり、自然環境のなかで人と鳥の共存が後々まで続くように、さらには我孫子市のシンボルである、自然保護・緑の創造と市民意識の高揚を願っている」、としています。
以上のような同博物館の趣意に沿って齊藤さんの研究調査も行われているものと考えられます。内容は、大変高度な調査手法Statistics Netherlandsがフリーソフトとして公開しているWindows用の統計ソフトウェアを用い、バード・リサーチが専門的に行われています。
齊藤さんの研究調査では、「1988年から2012年までの手賀沼水面全域の鳥類センサス結果から,代表種の年間累計個体数の増減傾向を時系列変化の解析アプリTRIM(Trends and Indices for Monitoring data)Ver.3.54 を使い判定した」、とされています。
その結果、下記のことが判明したと記されています。本稿では、その一部のみ記しておきます。
「TRIMにより急増と判定されたのは,コブハクチョウ,ヒドリガモ,カンムリカイツブリカワウ,漸増と判定されたのは,オナガガモ,ダイサギ,コサギ,漸減と判定されたのは,コガモ,ホシハジロ,カイツブリ,アオサギ,オオバン,ユリカモメ,急減と判定されたのは,オカヨシガモ,マガモ,カルガモ,ハシビロガモ,ミコアイサ,コアジサシであった」等です。
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