千葉県立中央博物館めぐり、その1
最初に千葉県立中央博物館に出かけましたのは、もう今から10年以上も前のことですが、その以前からナウマンゾウについて調べていましたが、たまたま大分前の『化石研究会会誌第4号(1971)』を見ていましたら、大塚則久氏の論稿「千葉県猿山産のナウマンゾウの頭蓋(予報)」が目にとまり拝読しました。
それをきっかけに、千葉県立中央博物館にナウマンゾウの骨格(化石)標本が展示されていることを知り出向きました。青葉の森公園内に博物館本館を囲むように野外博物館「生態園」があり、野鳥の観察も出来る「観察舎」や「池」もあり、日々あくせくした気分が癒やされる印象を受けたのを未だに覚えています。
本館玄関を入ってチケットを求めエントランス・ホールを物珍しげに見ていたのですが、ふと、猿山のナウマンゾウの頭蓋標本(レプリカ)が展示されているのに驚き、何枚も写真に撮ったのが思い出されます。
昨年(令和5年7月15日~9月18日)は、特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」と題して開催されました。チバニアン期の大地とチバニアン期の海についての企画展示が、千葉県誕生百五十周年記念事業として、数十万年前の「チバニアン期」を生きた多様な生物の化石や雌雄揃ったナウマンゾウ全身骨格(レプリカ)など300余点の標本が展示されました。周知のように千葉県印旛沼からは、1966年にナウマンゾウの化石が発見されて、国内では初めて全身骨格像が復元されたことも有名な話です。
次回から、地質時代チバニアンを中心に千葉県立中央博物めぐりをしてみます。
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