電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

博多ムービーちんちろまい

2009-12-08 23:57:14 | Weblog
たぶんほとんど見ている人はいないかもしれませんが、私が個人で仕事をやり始めてかかわった邦画で、『博多ムービーちんちろまい』という作品がありました。福岡の企業体が出資した映画で、出演者も福岡出身の俳優を集めた映画でした。主演は武田鉄矢で、福岡県庁に勤める観光課の職員が、変な事件に巻き込まれる、ミュージカルあり、家族愛あり、青春あり、そしてアクションありとカルトな映画でした。この映画には千葉真一御大とシンシア・ラスターこと大島由加里さんがアクション・パートで出演しました。このアクションパートでの夢の共演だったのですが、カメラマンがいまいち勝手が違っていたのか、ちょっともったいない絵図らになってました。
映画完成時に大島さんから聞いたのですが、アクションを撮っているときに、カメラの位置が違うと感じていたそうです。やはりアクションを撮るというのは、そのカメラワークがもっとも重要なパーツであることがこの言葉でわかると思います。
ところで最近、「仮面ライダーディケイド」から「仮面ライダーW」を見ていてふと思うのですが、この伝統的なヒーローアクションをより面白くしているのは、そのアクションパートのカメラワークではないかと思います。子供向けですが、監督によってそのカメラのアングルや動かし方が非常に興味深い構図を見せてくれるのです。製作が東映なので、スタッフもすごく映画的な発想、またいろんなアクション映画を見て参考にしているんだろうと感じるのです。
ところで「仮面ライダーW」が最近いちばんハマっている番組で、特撮ヒーローと探偵ストーリーというのがなかなか面白く、主題歌もいいし、映画も早く観に行かなきゃと思っておりますが、なにせ主演がうちで宣伝していた『カフェ代官山』の出演者だったので、取材で立ち会っていたうちのスタッフは、「お~彼がねえ~」と感慨深げに話しているのでした。