電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

裸足の洪家拳

2008-06-10 21:03:18 | Weblog
今日は『ヒーロー・オブ・クンフー裸足の洪家拳』の字幕チェックをしました。この作品は、アレクサンダー・フー・シェンの代表作の一本で、アーロン・クォック主演の『裸足のクンフーファイター』はそのリメイクになります。
映画というのは、リメイクされた時、どうゆう風にアレンジされたかという見方もありますが、この2作品を比べてみるとその違いがよくわかります。
オープニングのフー・シェンが洪家拳の形を演じるところから始まるのは、チャン・チェ作品の功夫片ではおなじみですが、この作品でのフー・シェンの形を見ていると『少林寺三十六房』のオープニングのリュー・チャーフィーの形を演じるところを思い出しました。どちらともラウ・カーリョンが武術指導なので、同じに見えるのは当たり前ですが、ラウ・カーリョン師に香港で会った時の話を思い返すと、この演武というのがラウ師父にとっていかに大事なものかというのがよくわかります。
ここのところ、字幕チェックで次から次へとクラシック作品を観ていて思うことは、どうしてあの時代に日本に輸入されなかったのかということ。その理由は業界にいればわかるのですが、これらの作品がもし日本で公開されていたら、日本の香港映画状況はどうなっていたかと考えてしまうのでした。

昨日はジャッキー・チェン話になりましたが、不確定情報をひとつ。どうも『新宿事件』は日本のどこかが買ったというような情報が入ってきているのですが、どこが買ったのかは?そのうち何かしらの情報が入ってくるとは思いますが、ジャッキーやダニエル・ファンは相当な覚悟で見ないといけない作品になると思います。それはファンの皆さんもストーリー情報等でうすうす感じているとは思いますが、イー・トンシン監督のカラーが全面的に出るので、そうとう悲惨な話になっています。

デッドヒート

2008-06-10 03:10:03 | Weblog
そろそろ寝ようと思いつつ明日のテレビ予約をしようとHDDのデコーダーの番組表をみていたら、あれ、日テレで2時から『デッドヒート』となっているではありませんか。で、今、『デッドヒート』が放映中なのですが、うちの液晶テレビで観ているとオープニングがシネスコで本編始まりがビスタで、黒枠の囲みに映像となっております。
この『デッドヒート』には思い出というか、師匠の飯田さんのことを思い出してしまいます。というのも、飯田さんが東宝東和を退職して、ジャッキー・チェン事務所の日本支社長になった時に、この作品の撮影が日本で行われていたからです。飯田さんもエキストラで出ていて、オープニングクレジットの食堂のシーンで、ジャッキーの隣でみそ汁すすっているヒゲのおじさんが飯田さんなのですが、この作品の撮影中に原因不明の鼻血を出して身体の不調を訴えてたというのもあって、そのことをすごく思い出してしまいます。あとは明日はセットでパチンコ店の撮影があるとか、仙台に行ったとか、映画観ていると撮影状況の話を聞いていたことも思い出します。
この作品でジャッキーのお父さん役を演じているのがチュー・ユアンという、『ポリスストーリー』ではマフィアのボスを演じていた人でもあり、またショウ・ブラザーズ作品を好きな人なら『七十二家房客』や『マジック・ブレード』等、ヒット作の監督であることはご存知でしょう。この監督は、チョウ・ユンファ主演の『大丈夫日記』も監督しているのですが、当時は香港映画でスタッフが俳優をやるという構図がよくわかりませんでした。
さて、ちょうど今、ジャッキー親子が病院に運ばれたシーンですが、医者役でユン・ケイ(コーリー・ユン)がちらっと出てきました。いろんな人がいろんな役で登場するのもこの映画を見る楽しさであります。
あ、実はこの映画の冒頭で三菱自動車が全面協力してますが、皆が着ている赤のジャンパー、うちにも1着保存しております。