電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

香港フイルムマーケットその12

2008-04-10 20:53:23 | Weblog
そのほかの香港ブースといえば、うちも宣伝を手伝った『少林キョンシー』のマイウェイという会社(機内でみた『カンフー無敵』の製作会社)も、例年同様にブースを出してましたが、BC級作品が並んでいるのでそばを素通りしました。そしてちょっと見逃しそうになったのが、レイモンド・ウォンが社長の東方電影でした。ここはツイ・ハーク夫人のシー・ナンサンも製作の名に連ね、ドニー・ユエン作品で有名ですが、昨年に続き、『導火線』を掲示していたのと、ヴァネスー・ウーとパク・ジウォン共演の「大劇院」というテレビシリーズの販売をしてました。監督はクリフトン・コウですが、話は、あのレスリー・チャンが演じた『夜半歌声』のテレビ版のようです。映画の『夜半歌声』もこの東方電影が製作していたわけですが、中華版の「オペラ座の怪人」ともいうべきこの作品の映像が、モニターに売っていました。それをちょこっとのぞきながら、ブースのところに置いてあった資料をピックアップしたのですが、そこにTSUI HARK FILM『尋人MISSING』というのを見つけました。
この映画の舞台は与那国島で、海中に謎の石段があるというニュースで話題になったことがありますが、これをポイントにしたミステリアスな映画(中華版『アビス』?)になっているようです。出演はアンジェリカ・リー、イザべラ・リョン、チャン・チェンですが、日本のどこかの会社が買っているとのウワサもあるようですが(全然確証ないです)、ツイ・ハークのことだから、きっと変な作品になっているのでしょうね。

香港フイルムマーケットその11

2008-04-09 21:23:27 | Weblog
ユニバースは、昨年のマーケットでも紹介していた、ジョニー・トー監督の『文雀』と『PTU』の続編的な5部作『機動部隊』が待機しています。『文雀』は予告も流れていましたが、内容はスリ集団の話で、俳優陣がジョ二ー・トー組のおなじみの面々ながらも、地味なキャストなので、日本にはいってくるかはまったくわかりません。でも、予告を見ると、ジョニー・トーらしい映像なので、すごく気になります。また『機動部隊』に関しては『PTU』のキャストの再登場で、ジョニー・トーはプロデュースに回っています。昨年のインフォでは、1~4がTVで5作目が映画となっていたのですが、今回の資料では、5部作とも劇場公開できるように35mmでの撮影となっています。ジョ二ー・トー作品は年間3~5本とあいかわらずのペースで作られていますが、早く見たい作品群です。

香港フイルムマーケットその10

2008-04-08 23:34:22 | Weblog
大きなブースといえば、このユニバースのブースも大きなものでした。ここの大セールス作品は、このマーケット会場でも記者会見をやった『風雲2』です。この『風雲2』に関してはアンドリュー・ラウ版とパン・ブラザース版の競作のような話も出ていましたが、これ、実は両方とも企画していた中で、原作者がパン・ブラザースの方に権利を売り、そのあとアンドリュー・ラウ側がそのことを知ってラウ側が激怒、けっきょくラウ監督側はやる気を失せて『水滸伝』になった、というような話が聞こえてきています。パン・ブラザースは『風雲ストームライダーズ』の時はセントロという香港の特撮会社で特撮担当をしていたわけですが、その後、タイに渡って監督として力をつけ、今ではハリウッドにも進出した出世頭ともいえるでしょう。この『風雲2』のキャストでのイーキン・チェンとニコラス・ツェーといえば、『中華英雄』のことを思い出しました。あの頃、ニコラスはイーキンの弟分のようなことを言われていたような記憶がありますが、そんな話も懐かしい、今日この頃です。

香港フイルムマーケットその9

2008-04-07 18:53:29 | Weblog
メディアアジアの作品をもう一本、『暗殺Assassins』という作品があります。監督は『ドッグ・バイト・ドッグ』のソイ・チョン、ルイス・クーとリッチー・レンの共演作品で、製作はジョニー・トーのミルキーウェイです。ソイ・チョン監督は、ツイ・ハークやジョ二ー・トーのもとで助監督などを務め、『鐵三角』では現場監督として3人の監督の現場を仕切った、ある意味、たたきあげの監督ですが、その腕前は最近ではかなり評価されております。今回もテロリストVS警察という構図の作品のようですが、楽しみな作品であることは確かでしょう。


え~、パソコンの調子が悪くて日曜は復帰できず、やっとの動きです。

エジ映画出演?

2008-04-05 23:18:29 | Weblog
夕方にK仔と話をしていたら、「香港の知り合いからエディソンが映画復帰するような話を聞きました。そんな記事が向こうでもでたようですよ。」と聞き、いろいろ調べたら、そうゆうニュースが流れたことがわかりました。共演はスー・チーとのことで、なぜ復帰できるかというと、エジは現在、香港のマネージメント会社との契約がなく、アメリカのマネージメント会社が契約しているので、あくまでも香港芸能界とは関係ない、との見解のようです。彼が記者会見で香港芸能界から決別する、と宣言しましたが、そうゆう手を使うかもなあ、と予想はしておりましたので驚きはしませんが。でも、この映画を作る会社が・・・・、それ本当かいな?と思うのでした。

明5日公開のアジア作品

2008-04-04 17:26:25 | Weblog
明日5日(土)公開のアジア作品です。

『黒い家』韓国映画
監督:シン・テラ
出演:ファン・ジョンミン、カン・シニル
貴志祐介原作で日本でも映画化された同名タイトルの韓国版。生命保険会社に入社した一人の青年が、保険金殺人をめぐる恐怖に遭遇する。
東京:お台場シネマメディアージュほか全国ロードショー

『恋の罠』韓国映画
監督:キム・デウ
出演:ハン・ソッキュ、キム・ミンジョン
李朝時代後期、美貌の王妃に好意をよせられた青年貴族が、彼女のことを妄想で膨らませながら、官能小説を書き、それが世間を騒がせていく。
東京:シネマート六本木ほか全国ロードショー

『永遠の魂』韓国映画
監督:ファン・ギョドク
出演:チョン・ギョンホ、キム・ミンソン
学生から初恋時代のことを聞かれた大学教授が、20年前に恋した女の子の自殺したという話をしはじめる。
東京:シアター・イメージフォーラムにてロードショー

『モンゴル』ロシア=カザフスタン=モンゴル
監督:セルゲイ・ボドロフ
出演:浅野忠信、スン・ホンレイ
モンゴル建国の父チンギス・ハーンの波乱の人生を描いた超大作。


うちの会社で5月下旬公開の韓国映画を1本宣伝することになりました。
詳細は近日中です。

香港フイルムマーケットその8

2008-04-03 23:20:34 | Weblog
延々と続く香港フイルムマーケットの話ですが、たぶん4月中までこの調子、とは言いませんが、でももう少し続きます。メディアアジアのラインアップですが、アンドリュー・ラウ製作、ジョニー・トー監督作品の『水滸伝』もラインアップに入っております。ジョニー・トーといえば、2004年ぐらいまで中国星との関係が強かったのですが、『ブレイキング・ニュース』をメディアアジアで手がけてから、メディアアジアとの関係が強くなっています。中国星も昔ほど映画製作しなくなったこともあるとは思いますが、なかなか目ざといトー監督です。
この『水滸伝』ですが、このビジュアルよくみると、英文にPART2と入っているので、これは2部作かもしれませんね。ジョン・ウーの『赤壁』しかり、チャウ・シンチーの『西遊記』しかり、この『水滸伝』も中国文学ではクラシックのひとつで、これもキャラクターが118人登場するので、どこをとっても映画ができるメリット?があります。この著名でスペクタクルな原作をジョニー・トー監督がどう料理するのか。私もまったくもってイメージがわきませんが、楽しみであることは確かです。『水滸伝』はショウ・ブラザース版も発売しておりますが、角川エンタテインメント(前回KEとしてましたが)で発売する14作品にも1本だけ、ショウ・ブラ版の『水滸伝』の続編が入っております。

香港フイルムマーケットその7

2008-04-02 15:18:56 | Weblog
先だっての中華エンタテインメントニュースに、ジジ・リョンが新しいプロダクションと契約したと書いてあり、それが美亞となっていたので、前回とりあげた美亞に彼女の作品が多い理由がわかりました。美亞はどうも芸能プロダクションを立ち上げたようで、日本にも事務所を作ると書いてあったのですが、さてどんな活動するのでしょうか?

話はメディアアジアに戻りますが、新作の中にサミー・チェンとイーソン・チャン主演『Lady Cop and Papa Crook (査之女)』という作品がありました。サミーは『長恨歌』以来3年ぶりの映画出演です。一時期、体調不良等の話もありましたが、ファンにとってはうれしい復活作品です。監督はアンドリュー・ラウから離れたアラン・マックと『インファナル・アフェア』シリーズの脚本を担当したフェリックス・チョンとの共同監督作品です。この映像も流れていましたが、これまでのサミー映画とは違ったサスペンスアクションという感じです。
違法な石油を売るジョン(イーソン・チャン)は、タンカーの爆発事故で、中国警察と香港警察の捜査をうけることになってしまう。仕事を停止している間、彼の仕事仲間は、ライバルと結託して、ジョンを裏切る計画を立て、彼の息子を誘拐する計画をたてる。一方、モリーン刑事は署内でも飛ぶ鳥を落とすほど、犯罪に対しての腕利きで、そのジョンの息子の誘拐事件を手がけることになる、というストーリーになっております。『インファナル・アフェア』の脚本で注目されたフェリックスの脚本いかんでは、かなり注目かもしれませんね。

5周忌

2008-04-01 15:59:22 | Weblog
本日は4月1日ですが、昔はエイプリルフールでだましたり、だまされたり、そんな1日でしたが、ここのところは仕事の忙しさに、そんなユーモアのあるようなことを皆がしなくなったように思われます。おまけに、ガソリンの暫定税率撤廃だの、公共料金やそのほかいろんなものが値上げと、あまりいい話は聞きません。
さて、本日は香港でもレスリー・チャンの5周忌のイベントが行われるようですが、最初、彼が亡くなったと聞いた時は、悪い冗談と思いました。香港もSARS問題など、いろんなことがめまぐるしく起こった末に、この訃報。そしてその後のアニタ・ムイの死と、「マジかよ!」というような2003年でした。
人はいつか土に帰るわけですが、もしレスリーが生きていたら、どんな活動していたのでしょうか。なりたかった映画監督をやっていたのか、それとも俳優、音楽活動を精力的に行っていたのか、それとも誰かのプロデュースをしていたのか。
月日がたつのは早いものです。
さて、写真は、昔、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の宣伝をやっている時に、レスリー・ファンの方からいただいた雑誌の切り抜きです。当時のマネージャーのフローレンス・チャンと、同じ所属だったアン・ブリッジウォーターとの3ショット写真ですが、これはアンが東京音楽祭の予選で日本に来日したときの1ショットです。