電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

翻訳の違い

2007-12-13 21:48:44 | Weblog
先だってのアンジェラ・マオ来日のために、うちの女性スタッフ陣に『燃えよドラゴン』を見せたのですが、この映画を封切り当時に劇場で観て、すごく印象に残ったセリフがありました。リーが黒ずくめでアジトに侵入しようとしているところを、黒人のウイリアムズがその姿を見つけて一言言うセリフなのですが、原音では「human fly」と言っていて、現在のDVDでは「鳥人だ」となっているのですが、公開当時は「月光仮面だ。」になっていて、場内で笑いが起きました。まだ中学生で英語のことなんかわからない年齢でしたが、こうゆう異訳は、昔はお客さんにより楽しんでもらうために、わかりやすく表現していたのでしょう。
最近は異訳をすると、とたんにそれは違った訳をしていると騒ぎますが、字幕の文字数は画面上で限られ、なおかつ人が耳と目で確認できる秒数があるために、長いセリフも画面上での表記できる文字数はにらめっことなります。
映画のセリフが有名な作品だと、『カサブランカ』の「君の瞳に乾杯」なんていうのもありますが、そうゆうセリフの妙味ある訳がその映画の印象を残こすこともあるわけです。