電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナその2

2006-12-20 19:09:03 | Weblog
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』が東京国際映画祭で上映されていた時点では、まだ東宝東和は購入していませんでした。当時、日本ではクンフーブームが終わっていたこともあったからだと思いますが、やはり上映時間の長さもあったようです。
この当時のツイ・ハークはまさに絶好調でした。なにせ、香港でのアクションのクラシックブームを巻き起こしたわけですから、竹の子のように似た作品が作られていったわけです。またゴールデンハーベストの思惑通りにジェット・リーは新しいアクションスターとして香港で大人気となったわけです。でも、それがギャラをめぐる事件を引き起こし、トラブルが起こったのでした。それは以前、黒社会の話を書いた時にも触れましたが、大きな問題が起こっていったわけです。
ツイ・ハークは引き続き、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』の撮影に入ります。この段階で、ジェット・リー側はGH側に強気な態度をとったようです。ある日突然、撮影現場にジェット・リーが姿をみせなくなったのでした。それから1週間後に彼が現場に現れたときは、黒服の男二人とともに現れたそうです。ジェット・リーはジム・チョイという『上海1920』を製作したプロデューサーとマネージャー契約を結んだのです。彼はオランダで薬で一旗あげた中国人と言われていました。彼の周りではきな臭い話がいろいろあり、これも前にブログで書きましたが、最後は何者かに射殺されたのでした。