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電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

新年好

2013-01-01 17:07:50 | Weblog
新年あけましておめでとうございます。
今年もいろんな作品を宣伝していきますので、よろしくお願いいたします。
弊社宣伝作品
1月5日『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』
シネマート六本木、シネマート心斎橋 シネマートHP
1月12日『フリーランサーNY捜査線』
シネマート新宿、ユナイテッドシネマ豊洲他 公式HP
1月12日『トリプルタップ』
シネマート六本木、シネマート心斎橋 公式HP
2月2日
『二郎は鮨の夢を見る』
ヒューマントラスト・シネマ有楽町、ユーロスペース 公式HP
2月9日
『奪命金』
新宿シネマカリテ、シネマート心斎橋 公式HP





2012年大晦日

2012-12-31 01:57:02 | Weblog
あっという間に2012年も最後となりました。
今年を振り返ると、前にも書きましたが、日本での映画業界はいろんなことが起こりました。その業界内にいる私も来年のことを思うと、さてどうゆう風に変わるのかが気になるところです。
今年もうちの会社はいろんな作品を手がけましたが、香港映画は夏の「ニュー香港ノワール」フェスがメインでした。(中華は『三国志英傑伝 関羽』)K社の担当には昨年『密告・者』や『証人』とかを紹介し、なおかつこのノワールフェスで上映した3本を買ってみたら?と作品紹介してたら本当に買ったので、今も別の作品をプッシュしていますが、来年あたり、日本未公開の作品をまたうちで宣伝できるかもしれません。
今年の残念だったことは、『証人』と『捜査官X』の宣伝お手伝いができなかったこと。昨年秋にちらっとお話聞いてたのにもかかわらず、公開時期がはっきりしなかったために、別の作品のオファーを受けた1週間後に、いきなり同じ時期で決まったと言われて、逃してしまいました。これがちょっと残念でした。

なかなか洋画が当たらなくなってしまった時代の中で、香港映画の公開・宣伝はなかなか難しい状況になってますが、ここやうちの会社のツイッターでいろんな情報を発信していきますので、ぜひ応援していただければと思います。

クリスマスイブ

2012-12-24 00:40:08 | Weblog
今年のクリスマスは、イブが3連休の最終日ということで、いろいろスケジュール組んでいる人もたくさんいらっしゃると思いますが、私はといえば、『燃えよ!じじぃドラゴン』のパンフレットを自分でデザインしている最中です。

ところで最近、小規模の公開を観に行った時に、パンフレットが販売されていないことが増えてきていることにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、実は近年、パンフレットの売り上げ数がどんどん落ちてきており、作っても利益がでないとのことで、パンフレットを作らない方向に考えるケースが出てきました。パンフレットを売らない場合はマスコミ試写用に作っていたプレスを販売したりと、昔からパンフレットに親しんでいる私たちにとっては悲しいことなのですが、でもパンフレットももともとは日本独自で始めた販売物で、海外の権利元はこのパンフに関してあまりよく思っていないところもあるようです。
それよりも深刻なことは、映画を見た後にパンフを買って余韻に浸るというような人が減り、本当に売れないということです。それはなぜかというと、若い人に映画ファンが減ってしまっており、現状の劇場は40代以上の人間が底支えしているわけです。
今は、午前中から昼間の映画館が混んでて、最終回にお客がいない、なんてことが増えており、夜弱いというのは世の中の不況感もそうでしょうが、若い人が行かなくなった特徴でもあると考えられます。
また今年は本当のデジタル元年というべき年で映画業界もいろんなことが起こりました。劇場の閉館も増え、ある配給会社は前売り券を作らなくなったりと、来年はまたいろんなことが起こりそうです。

話は戻りますが、私が香港映画に関わった作品のパンフレットは、多少なりとも損はしていないので、「ニュー香港ノワール・フェス」も提供元のK社に作ってもらったのですが、今回の『燃えよ!じじぃドラゴン』に関しては、ビデオ販売権利を持っている会社が映画を扱ったことがあまりない会社なので、作る予定のないところを私が権利交渉窓口にお話しして作ることにしたのですが、デザイナーに仕事を出すほどのお金はないので、なんと私がデザインをするという、無謀な挑戦で作っております。
販売部数も限定になるので、もし劇場で販売されていたら、1部買っていただけるとありがたい限りです。なお、地方の公開もほとんどないので、その場合はうちの会社で通販でもするかと考えております。その時はまたインフォメーションいたします。

追加情報
キングレコードで発売されていた『君が好きだから』が、来年3月にパラマウントから低廉価版で発売されますが、すでにキングレコードの発売権利は終了しており、パラマントで香港ものをいっぱい出しているT社がショウブラのキングで出した作品の中から24作品を再発売でパラマウントから低廉価版で出すそうです。

君が好きだから [DVD]
レスリー・チャン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

ブラッド・ウェポン

2012-12-22 21:54:58 | Weblog
東京は本日から『ブラッド・ウェポン』の公開でした。
ダンテ・ラム監督作品は、この2年程の間に『スナイパー:』『密告・者』『ビースト・ストーカー/証人』『コンシェンス/裏切りの炎』の4作品が公開されましたが、個人的には3本の作品の宣伝と1本の作品の宣伝口添えみたいな形で関わりました。実はこの監督の作品はそれ以前も、『スイート・ムーンライト』と『ティラミス』の2本の宣伝に携わりましたので、同じ監督のものをこれだけ担当したのは初めてです。
『ブラッド・ウェポン』に関しても配給の宣伝担当からアドバイスがほしいということで、お話しさせていただいたのですが、予算があんまりないとのことだったので、宣伝のお仕事にならなかったのは残念でしたが、でも、日本で早く公開になったことは嬉しいかぎりでした。
この作品を見ていると、ダンテ監督のここ数年の作品を宣伝したせいか、彼の癖というか、映画のポイントはすごくわかります。それは彼の描く人間関係だったり、アクションだったり、キャラクターだったりの要素がまとまって『ブラッド・ウェポン』に入っています。
まず、出演のニコラス・ツェーとリウ・カイチーは常連さん。家族の話は『密告・者』、子供は『ビースト・ストーカー/証人』、兄弟の表裏の関係は『コンシェンス/裏切りの炎』、そして重火器系アクションは『スナイパー:』。基本、主人公は傷だらけ、リウ・カイチーは案の定の死、等々。
ということで、彼のこれまでの作品をもとにして、海外で撮った超大作が『ブラッド・ウェポン』と思うと、より監督の作品のことがわかるかと思います。

ちなみに本編の冒頭、撃たれて死んでしまうジェイ・チョウの恋人役のバイ・ビンはすごく綺麗な中国の若手女優なのですが、出演シーンが短いのは『新少林寺』と同様で、なんかもったいないと思ってしましました。
※『新少林寺』ではもう少し出番があったのにもかかわらずカットされてしまっています。


コンシェンス/裏切りの炎【Blu-ray】※初回生産分のみ応募券封入
ダンテ・ラム監督
キングレコード


ビースト・ストーカー/証人【Blu-ray】※初回生産分のみ封入ハガキあり
ニコラス・ツェー主演
キングレコード

なぜ日本公開版が存在するのか?その2

2012-12-17 22:54:46 | Weblog
このネタは2ヶ月前にパート1を書いたきりでそのままになっていましたが、続きの話をします。
香港映画になぜ日本版が存在するのか、それは少なくとも1970年代から80年代の頭にかけて、配給会社は香港映画に関しては興行としてちょっと難点があると思っていました。
例えばジャッキー・チェンの東映公開版の大部分は、日本の主題歌をつけ、なおかつ冒頭のシーンやクレジットも大胆に変えましたが、これは当時の配給会社からいうと、香港映画はダサいからどうにか日本仕様ににして公開しましょう、ということが大きかったと思われます。
当時の東映は邦画との2本立てだったので、感覚的には添え物という考え方だったのでしょうが、『酔拳』『蛇拳』がヒットしたことで、ジャッキー・チェンの旧作を東映があさっていった感があります。師匠の飯田さんから聞いていた話では、当時は東映が香港映画をやろうとするときに、飯田さんのところに相談があったそうです。東宝東和もそのときはあまりジャッキー・チェンには興味がなかったようで、どうぞどうぞ、といった感じだったそうですが、実際に内容を見た限りは東映もいじらないと厳しいと思ったのでしょうね。
現在、香港版のDVDを見比べると、やはりテンポの問題というか、冒頭からジャッキーが出てこないのも・・・というところが、日本で改変した意味がよくわかると思います。
そのくらい、東映の改変は、当時の日本で公開される香港映画の位置づけがよくわかると思います。そのおかげで、日本公開版の印象が強いわれわれは、オリジナル版がDVDで発売されたことで、内容の違いに愕然したわけですね。

クリスマスシーズン

2012-12-13 18:04:27 | Weblog
日本での映画界のかき入れ時は、お正月シーズンとお盆のシーズンでした。そこにゴールデンウィークとシルバーウィークと1年に4度、かき入れ時にして、大作、話題作をぶつけてきました。ということで、映画宣伝マンなんてやっていると、まともにお休みなんてしたことがない自分です。
12月になるとお正月映画が話題になった時代もあり、1980年代は3G(ゴジラ、ゴーストバスターズ、グーニーズ)対決なんていうのを映画会社の宣伝マンが仕掛けて、一般の人を煽ったこともありましたが、それは今や昔、最近は映画をとりあげなくなり、テレビ媒体も自社の製作作品を中心に宣伝しているために、ますます世間的に映画の紹介がなくなってきています。
そんな日本と反対に、中国の本土は映画のマーケティングがこの7年ほどでがらっと変わり、1980年代の頃みたいに、大作決戦をうたって盛り上げているように感じます。
今年のクリスマスシーズンから旧正月にかけては、特に香港映画界を引っ張ったスターたちの作品がぶつかることで、大きな話題になっていますが、さてどんな結末になるやら。
ということで、日本では2013年GW公開の『ライジング・ドラゴン』のMVはこれ。「妙手空空」
ジャッキーとエミール・チョウが歌ってますが、この二人は『ゴージャス』で共演していた仲良しですね。
『大上海』はチョウ・ユンファとホアン・シャオミンと、テレビシリーズでも演じたおなじみの二人。予告最終版


おまけ予告
リン・チーリンの『101回目のプロポーズ』予告
ストーリーもそうだが流れている音楽も同じです。
ドニー・イェンが孫悟空を演じている『大闹天宫』国際版ティーザー予告
2013年公開の話題作です。

「桃さんのしあわせ」で思うこと

2012-12-11 18:23:23 | Weblog
東京は今週で上映終了となる『桃さんのしあわせ』。映画プロデューサーと子供の頃から面倒を見てくれていた家政婦との関係を描いた実話をもとにした作品で、映画の世界を描かれている背景は、香港映画好きの人にはたまらない内容でした。この作品では映画人が実名で出ていたり、ツイ・ハークやサモ・ハンなども映画製作者の役として登場していましたが、私個人は、実はこの映画のモデルとなっている映画プロデューサーに懐かしさを覚えました。
この映画のプロデューサーの一人としてクレジットされて、映画のモデルであるロジャー・リーは、私が香港映画界と関わりを持った頃に出会った一人だったからです。
彼は1990年~1991年にツイ・ハークの電影工作室にいました。私は『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』をきっかけにツイ・ハークと知り合ったわけですが、1988~1990年に電影工作室を切り盛りしていたテレンス・チャンがジョン・ウーと会社を作って去った後、テレンスの代わりに切り盛りしていたのがロジャーでした。ロジャーに初めて会った時は、若いけど温和ですごく物腰の柔らかい人で、確かチムサーチョイのホテルでランチした記憶があります。「ここのレストランは中華の創作料理で有名なんだ」と飲茶だったのですがいろいろ説明してくれたことをすごく覚えています。記憶だと2年ぐらいしか電影工作室にいなかったと思いますが、その後もいろんな作品のプロデューサーとして名前のクレジットを見かけ、なおかつ『レッドクリフ』ではクレジットの中に名前を見つけて、「テレンスとも仕事しているんだ」と、二人ともツイ・ハークの会社で働いていた人たちということではすごく感慨深くなっあt自分がいました。
話は戻りますが、今回の『桃さんのしあわせ』のクレジットを見ていると、香港映画界で有名な人たちがこの映画に関わってます。これらの名前を見ていると、彼の人徳がこの映画を完成させたのだなと思ったのでした。


Z108地区 ~ゾンビ包囲網~ [DVD]
デニス・トー
角川書店

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 [Blu-ray]
ミシェル・ヨー
角川書店

ラブ・オン・クレジット [DVD]
リン・チーリン
角川書店

2013年は

2012-12-10 21:16:43 | Weblog
昨日に続き、今度は2013年の中華映画の展望ですが、現在、公開されることで一般的に情報解禁になっている作品が、以下になっております。
1月『燃えよ!じじぃドラゴン』
  『大魔術師Xのダブルトリック』
  『トリプル・タップ』
  『狼たちのノクターン』
  『ドラゴンゲート空飛ぶ剣と幻の秘宝』
2月『奪命金』
4月『セデック・バレ』
GW『ライジング・ドラゴン』
 ?『グランドマスター(仮題)』
 ?『車手(原題)』

今の段階で10本の作品がわかっているわけですが、それ以外で買いつけられてまだ発表されていない作品が4本、交渉中が5本ほどと聞いています。(買いつけられた2本は映画祭などで上映されたもの)
あとは旧作のイベント上映があります。

それ以外にDVD向けにストレートで発売される作品も出てくるかもしれません。

ちなみに、今、中華圏で大ヒットしている『寒戦』は日本はどこもまだ買っていません。来年、権利元が日本の会社に向けてのセールスをするそうです。


2012年まとめ

2012-12-09 20:41:35 | Weblog
そろそろ今年のベスト10の選考時期になっていますが、今年も多くの中華系関連の作品が公開されました。
ということで公開作品をまとめてみました。(映画祭上映は除く)

1月『三国志英傑伝 関羽』
2月『タクティカル・ユニット 機動部隊 ~絆~』
3月『父の初七日』
  『イップ・マン誕生』
4月『ビースト・ストーカー/証人』
  『捜査官X』
  『台北カフェストーリー』
  『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』
5月『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』
  『未来警察 Future X-Cops』
7月『さらば復讐の狼たちよ』
  『3D SEX&禅』
8月『画皮 あやかしの恋』
  『マクダルのカンフーようちえん』
  『強奪のトライアングル』
  『コンシェンス/裏切りの炎』
  『やがて哀しき復讐者』
9月『ハーバー・クライシス〈湾岸危機〉Black & White Episode 1』
  『Z108地区 ~ゾンビ包囲網~』
10月『桃さんのしあわせ』
12月『最愛』
   『ブラッド・ウェポン』


数の多さは久々で、ファンの皆さんも楽しい時間を劇場ですごされたかと思います。
DVDで簡単に見れるのもいいですが、やはり大画面で見ると楽しい作品ばかりです。
ただ、これまでも地方の劇場で上映されないとお嘆きの方も多かったのですが、来年はもっと上映が厳しくなる環境になってしまっています。そのいちばんの問題はフィルムに代わる劇場のデジタル化です。設備投資できない劇場の閉館が増えてますが、劇場が設備投資しても、配給会社にも上映における機材使用料金が派生するシステムになっているために、地方で上映すればするだけ赤字になるということが、小規模公開の作品には大打撃となっているからです。
2013年は映画業界、ビデオ業界にもいろんな問題が出てくる可能性が高いので、その業界の中にいる私もいろいろと考えていかなければならなくなるかもしれません。

といいながらも、2013年は2012年なみに上映があります。

昨晩、TSUTAYAでDVD発売されててびっくりでした。
        ↓
盲(めくら)坊主 対 空飛ぶギロチン [DVD]
勝利太郎(そっくりショー)
日本メディアサプライ(株)


強奪のトライアングル【Blu-ray】※初回生産分のみ応募ハガキ封入
ツイ・ハーク&リンゴ・ラム&ジョニー・トー
キングレコード

コンシェンス/裏切りの炎【Blu-ray】※初回生産分のみ応募券封入
ダンテ・ラム
キングレコード

やがて哀しき復讐者【Blu-ray】※初回生産分のみ応募券封入
ロー・ウィンチョン
キングレコード

『燃えよ!じじぃドラゴン』のちらし

2012-12-04 20:53:27 | Weblog
今日はシネマート六本木に『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』のチラシとポスターが入りました。大阪のシネマート心斎橋にも今週入ります。
ポスターで見るとめちゃくちゃ目立ちます。ちらしの裏も含めて、イメージは1970年代です。昔のちらしは裏面はモノクロでしたが、さすがにそこはカラーにしましたが。
1月5日公開です。





ジャスト・ア・ヒーロー [DVD]
ダニエル・ウー主演
アメイジングD.C.

第49回金馬奨

2012-11-25 00:02:03 | Weblog
今日は台湾で第49回金馬奨でした。
結果は以下です。『奪命金』が主要3部門を獲りました。
日本の公開は2013年2月9日から新宿シネマカリテです。
前売り券は近日発売開始です。

○最佳劇情片(作品賞)
『神探亨特張』
○最佳導演(監督賞)
杜峯『奪命金』
○最佳男主角(主演男優賞)
劉青雲 奪命金
○最佳女主角(主演女優賞)
桂綸鎂 女朋友。男朋友
○最佳男配角(助演男優賞)
鄭中基『低俗喜劇』
○最佳女配角(助演女優賞)
梁靜『殺生』
○最佳新演員(新人賞)
齊溪『浮城謎事』
○最佳新導演(新人監督賞)
張榮吉『逆光飛翔(光にふれる)』
○最佳原著劇本(オリジナル脚本賞)
銀河創作組、歐健兒、黃勁輝『奪命金』
○最佳改編劇本(脚色賞)
鮑鯨鯨『失戀33天(失恋の33日)』
○最佳攝影(撮影賞)
鄔迪『神探亨特張』
○最佳視覺效果(視覚効果賞)
金旭、鍾智行、Josh Cole『龍門飛甲(ドラゴンゲート~)』
○最佳美術設計(美術デザイン賞)
林木『殺生』
○最佳造型設計(プロダクションデザイン賞)
張世傑『消失的子彈』
○最佳動作設計(アクション監督賞)
錢嘉樂、黃偉輝、吳海堂『車手』
○最佳原創電影音樂(音楽賞)
Peyman Yazdanian、Johann Johannsson『浮城謎事』
○最佳原創電影歌曲(主題歌賞)
DoReMi 詞:林夕、曲:羅大佑、唱:鄭秀文『高海拔之戀II』
○最佳剪輯(編集賞)
楊紅雨『神探亨特張』
○最佳音效(音響賞)
曾景祥、黎志雄『大追捕(狼たちの夜想曲)』
○最佳創作短片
『拾荒少年』
○最佳紀錄片
『千錘百煉』 
○最佳動畫長片
『入圍從缺』
○年度台灣傑出電影工作者
陳博文、廖淑珍、黃志明、黃裕翔
○終身成就獎
石雋

会社のHP

2012-10-25 22:20:56 | Weblog
皆様、すごいお久しぶりです。
もらった仕事をどんどんこなさないと、明日は一寸闇の中のこの世、ということで、これまで以上にどたばたの毎日で、結局、東京国際映画祭も東京中国映画週間を2本見たきり。おまけに字幕の酷さに他の作品を見る気が萎えて、行っておりません。
最近は会社のツイッターでつぶやくばかりですが、ブログも気長にやっていきますので。
ということで、うちの会社のHPも簡易ですができました。
会社の作品情報などはこちらを参照していただければと思います。 フリーマンオフィスHP

ケチつき始めてる?一九〇五

2012-09-17 19:39:01 | Weblog
皆さん、こんばんは。更新するのが久々になりましたが、そんな折、アジア映画ファンにとってはあまりいい感じではない出来事が起こり、中国ではデモというよりも暴動騒ぎが起きてます。その影響であおりをうけるかどうかわかりませんが、この前発表された『一九〇五』がクランクイン前にもかかわらず、危うい雲行きになってます。
昨日もニュースで取り上げられてましたが、出演予定のトニー・レオンに対する非難などで、カリーナ・ラムが出演するかわからないというコメントを出したというようなニュースが流れましたが、これ以上中国国内での反日騒動が拡大すれば、本当に難しい状況になるかもしれませんね。YAHOOニュース
『一九〇五』は今年の正月にあるマスコミの方から、プレノンアッシュから来た年賀状がこうなってますが知ってましたか?というメールで知ったのが最初でした。プレノンアッシュはウォン・カーウァイ作品を日本で紹介した配給会社ですが、彼の作品に出演していたトニー・レオンと親しくしていた関係から今回の企画製作を進めているわけです。でも前田敦子出演決定のニュース直後の週刊文春記事といい、いろいろとケチがついているところが気になるところ。映画界ってゲンをかつぐことが多いですが、今後の状況が気になるところです。
ちなみに前田敦子出演の話は、7月の段階で話が出てるようだと小耳にはさんでいたのですが、製作側の資金集めの話やら、本当にこの企画実現するのかどうか、ちょっと話半分のところあったんですが・・・・
まあ、面白い監督、キャストなので、なんとか実現してほしいところです。

(マスコミの方から送ってもらったプレノンアッシュ年賀状2012)

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盗聴犯 死のインサイダー取引 スペシャル・エディション [DVD]
ルイス・クー
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

盗聴犯 狙われたブローカー スペシャル・エディション [DVD]
ラウ・チンワン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

上海13 [DVD]
ジミー・ウォング
ビクターエンタテインメント

寄生性獣 2046 【DVD】
メイシー・ウー
竹書房


ポリス・ストーリー アルティメット・エディション 完全日本語吹替版(スチールブック仕様) [Blu-ray]
ジャッキー・チェン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

捜査官X [Blu-ray]
ドニー・イェン主演
Happinet(SB)(D)


3D SEX&禅 [Blu-ray]
周防ゆきこ
松竹

なぜ日本公開版が存在するのか?その1

2012-08-15 19:53:40 | Weblog
『ミスターブー』の日本版に関してですが、ネットで検索していたら、以前検証されていた方のページが見つかりました。ファンの方でこうゆう検証をされているものがあるとうれしい限りです。検証しているページ

しかしながら今の時代、権利を持っている会社にこうゆう話をしたとしても、彼らからの返事は???が出るのもまた事実です。なぜならば香港映画がそんなことをしていたなんて知らない、帰国子女の多い若い世代が現場の窓口だからです。

香港映画の場合の公開マーケットは、「広東語」での香港、マレーシアやシンガポールなどの東南アジア、「普通語」の台湾、欧米、そして日本と1990年代までのマーケットはこれらで構成され、香港返還後は中国本土も入ったわけですが、香港映画でいちばん困ってしまうのは、文化や社会的通念を加味したいろんなバージョンが存在していることです。
これを説明するのは後にして、まずはDVD時代となって日本公開版の存在がわかってしまった件です。
DVDが発売されるようになり、オリジナル版と違う日本公開版の存在に、ファンはいろんな意見を出しています。もちろん、自分たちが子供時代に観た作品のイメージが強いために、それを望むことは当たり前なのですが、1980年代までの日本のインディペンデントの洋画はある意味、興行というビジネスや宣伝のために作品を改ざんしたことが事実としてあります。これは私も配給会社にいて自ら体験しているから言えるわけです。

このブログでも書いた『ファースト・ミッション』に関しても、音楽を総とっかえしているのは、当時、ジャッキーが日本でレコードを出していたワーナーパイオニアとの宣伝タイアップの絡みがあったために、新曲の「TOKYO サタデーナイト」「チャイナブルー」をぶっこんだ経緯がありました。
また香港映画だけでありません。9月にDVDが発売になるソフィー・マルソー、ジェラール・ドパルデューの『フォート・サガン』はオリジナルは180分だったのを、興行で回すには長すぎるということで1984年の公開当時は150分にカットして公開しましたし、『デルタフォース』や『ゴッドギャンブラー』も興行回数を増やすために10分あまりカットしています。また『DCキャブ』は、削除されたシーンで主題歌を歌うアイリーン・キャラがホワイトハウスの中で歌うというシーンがあり、日本ではそこの部分の権利も追加で買って、日本で本編内に勝手に付け足してロードショー公開しました。
また私が宣伝部にいたときに大きな問題になったのが『ラストエンペラー』の南京大虐殺のカット問題。これも配給側でこっそり手を加えたことがばれて、ベルトリッチ監督をも巻き込んだ問題となったこともありました。
今は権利元と交渉しないと勝手な改ざんはできなくなりましたが、過去にこんなことを日本の配給会社はしていたわけです。


チャイニーズ・フェアリー・ストーリー [DVD]
スン・リー
アメイジングD.C.

ミスターブー(その2)

2012-08-14 07:32:01 | Weblog
話はフイルムセンターで観た『ミスターブー』東宝東和版の話に戻ります。
映画が始まって驚いたことは、まずGHマークが出てこないことと、オープニングクレジットが英語、それもタイトルも英語でMrBOOの表記になっています。もともとMrBOOの英語表記は日本でつけたものなので、香港からクレジットのないネガを取り寄せて日本で入れていることがわかります。ここからすでに香港ではなく日本オリジナル版として成立しているわけです。そして翻訳に関してもオリジナルの意味を無視した、完璧に作られた字幕がところどころで炸裂しています。冒頭のサム・ホイ扮するミスターブーがコーラの工場で、空のコーラ瓶にささっているストローを反対側にいる可愛い女の子にかっこよく取るところをカンフーで見せつけるシーンで、工場の責任者にそれがばれてクビになる台詞で「君は奇人変人にでたら」という字幕のくだりがあるのですが、おれはNTV「スーパージョッキー」(日曜に放送されていました)の1コーナーの「奇人変人」をひっかけているわけです。この台詞には見ていた世代にとっては感慨深いというか、個人的にはウケた台詞字幕でした。
そして最大の驚きは、映画の中盤で突然、北京語になるくだり。ここはリッキーがサムに「どうしてクンフーを覚えたんだい」という台詞のあとに登場する回想シーンが突然北京語になるわけですが、実はこのシーンは香港オリジナル版にはまったく関係ない、『ミスターブー ギャンブル大将』で削除されているシーンであることが、DVDで確認できました。ここはサモ・ハンに絡まれたサム・ホイがクンフーや武侠でサモと戦うシーンなんですが、なぜ関係ないものが『ミスターブー』東宝東和版に組み込まれたのかを考えると、想像するに、ゴールデンハーベストから来ていた素材にこれがあることを知って、ここの中にもブルース・リーのものまねが入っているので、いれちゃえってことになったのではないかと思います。また当時は北京語も広東語もわからないような時代だったことと、『ミスターブ―』は広東語映画復権のきっかけとなった映画であり、その前に作られている『ギャンブル大将』の音素材も北京語しかなかったのではないかと思われます。
こうして東宝東和版となった『ミスターブー』ですが、ジャッキー・チェンの映画も含め、日本公開版がオリジナルと違うというのは、当時のインディペンデントの会社は日本の興行のことを考えて、手を加えることが多かった時代でもありました。今では著作権だとか、いろいろな権利の問題があるので本編を勝手にいじることはできなくなりましたが、ある意味、いいかげんな時代だったからこそできたことで、今のDVD時代になって、日本公開版の存在がクローズアップされることになったと言えるでしょう。

さて、東和の宣伝に関しての話に戻りますが、香港映画のダサさを出したくないというところは、あの有名なイラストのポスターに現れています。映画の宣伝素材でメインのポスターを作る際、原則は写真を組み合わせていくのが通例ですが、宣伝コンセプトやイメージにあわない、また使える素材のない場合の最終的なものとしてイラストにすることがあります。そこから考えると『ミスターブー』は戦略として映画のもつバタ臭さな喜劇ではなく、アメリカン・コメディーのようなセンスをポスターに表したのではないかと思います。その成功がその後の『ミスターブー』シリーズにも引き継がれ、また英語題名がMrBOOになったということでしょう。
『ランボー』も英語題名がその後日本がつけた題名にならったように、80年代までの東宝東和の宣伝力の凄さを感じる次第です。


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マイケル・ホイ
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン