しかし今年は10月としては記録的な寒気、北日本に雪を降らせ南からは次々と台風。
奄美群島は被害続出、関東も猛暑の夏からいきなり寒気な冬がきて秋がどこかにいった感じである。
最近仕事が忙しく、帰宅は毎日夜遅くなり、休日も仕事又国体祝勝会などで紅葉狩りは出来そうにない。
今朝、妻に「今年は無理なので来年まで待って!」と言うと「また約束違反か」と無視されたが仕方がない。
ゆめ半島千葉国体で見事優勝を果たした千葉高校生チーム。
その時私は絶句し涙を抑える事ができなかった。
今迄日本武道館で行われた全国高校大会や国体で、千葉は銃剣道をやる子供は皆無であった。
5年前来る千葉国体に開催県は優先的に選手を出せるのに出場しないのは恥ずかしいと千葉県連は、全日本で4連覇し読売スポーツ大賞を授与された元自衛隊特殊部隊の空挺レンジャー教官二佐(中佐)で、現在会社員の銃剣道教士八段の野家氏に依頼した。
補助指導者として同元空挺の教士丸山七段と私松田教士七段が協力することになった。
当時房総の東金市でぶどう園を経営している小林氏(旧海軍出身)が自宅の隅に小さな道場を作り趣味で週1回小、中学生を数人教えていた。
千葉国体に出場させ入賞する事を目標に野家監督の指導が始まった。
自宅の習志野から35kmK(往復70km)を東金まで通い、最初は週2回~3回、19時~22時まで基本をしっかり教え込んだ。
現代の子供はあまり厳しくすると辞めてしまい何人か出入りがあったが、3年前国体要員の3人が決まった。
野家監督の本格的な試合技術、根性、攻撃力と野家空挺魂(汗をかく量が成果につながる)を信念に猛練習が始まった。
強豪高への練習試合の為遠くへ合宿遠征をくり返した。
九州熊本、四国(尽誠学園)、神奈川(陸上少年自衛隊)埼玉(航空少年自衛隊)新潟、北海道等優勝経験と伝統ある高校が他にも10校以上ある。
私は内心高校大会に一回も出たことがない千葉、レベルに格段に差がありとても入賞の8位以内も無理で出場してベストを尽くしてくれれば良いと思っていた。
しかし 試合前野家監督と少年チームの選手達は私に「優勝する!」と誓ってくれた。
いよいよ国体試合が始まった。
千葉は初戦昨年3位の宮城を3-0で快勝、後、次々と勝ち進み、準決勝で神奈川を、決勝で昨年の優勝チーム香川の尽誠学園を同じく3-0で下し見事優勝した。
野家監督の空挺魂を高校生選手達は完全に取得し受け継いだようだ。
監督を尊敬、信頼して猛暑の中厳しい猛稽古について来た千葉少年チームに心より本当におめでとう!と言いたい。
*監督、選手たちは10月16日千葉県森田知事に呼ばれてるそうだ。
(写真:野家監督と我が家で)
現役時代 の 野家中佐