大空を見上げて

日頃感じていること

父の散髪

2009-05-11 | Weblog
 世間には器用な人、不器用な人がいる。
私の幼い時、父はとても器用でよくいろいろな物を作ってくれた。
学校の夏休みの工作の宿題で行灯(アンドン)を作ってくれた事がある。
和紙を貼りそこに花の絵や鯉の滝登りの絵を書いて、ろうそくが灯ると絵が浮き上がるものだった。

先生は私が作った工作ではないと知りつつも優秀作品として、いつまでも教室に飾ってくれた。
その他に父は木彫りの動物(馬、うさぎ、虎等)を器用に作ってくれた。

父は自分の趣味で花壇や盆栽などをやり、又「お話し」が上手で、近所の子供達を私の家に集めて「賢い馬の話」や「馬鹿息子の話」等していた。

しかし父はバリカンで散髪することだけは物凄く下手だった。
縁側に新聞紙を敷いて、私の頭を丸坊主に刈っていくのだが、何回も喰い込み、引っ掛り、涙を出しながら「イタイ!イタタ!」の連続であった。
父は「男だろ、我慢しろ!」言いながら10本位まとめて抜かれた事も度々あった。
私はあまり良いバリカンではなかったためと思うが、父の散髪は恐怖で今でも痛さがよみがえる。
あの器用な父が何故散髪は超下手だったのか不思議である。


  一昨日行った鴨川シーワールドのシャチのショーは凄かった。
今迄いろいろな場所でイルカのショーやシャチのショーを見たが、この度の若いお姉さんとシャチとのコンビで水中より数mも空中に飛び上がり又自由自在に乗り回しながらのショーは凄い感動があった。
      (写真:鴨川シーワールドのシャチとお姉さん)