大空を見上げて

日頃感じていること

日比谷公園

2008-12-19 | Weblog
 昨日、夜仕事で東京の千代田区にある日比谷の中日ビルに行った。
時間に余裕があったので日比谷公園を一人で散歩した。
夕方6時頃で日が沈み暗く人気はほとんどなかったが、木の影や閉まった売店の軒下にホームレスがダンボールを持ってあちこち寝床の準備をしていた。
周囲を良く見ると20名位いるようだ。
ベンチに座って噴水を眺めて一休みしながら昨年の今頃妻とこの日比谷公園にクリスマスツリーを見に来たのを思い出した。
この時のツリーはTVや新聞で報道されいたぐらい素晴らしかった。
その時はものすごい人で案内の警備の誘導で1時間並んでこの噴水の場所にやっとたどり着いた。
私達夫婦はツリーの美しさにとても感激、感動したのを思い出す。
それに比べ今年は何て寂しいんだろう。
クリスマスのこの時期、皇居に近く国会議事堂や東京タワーがすぐ近くに見え、東京のど真ん中で人気の高い最高の場所なのに!
今年は街灯だけでホームレスばかり目立ち一般の人はいない。
一人ベンチに座っていると、黒い革のジャンバーの40代後半の男が私に近づいていきなり、ぶっきらぼうに「タバコもってないか?」と言った。
どうも身なりから見てホームレースではないようだ。
私は危険を感じ反射的に立ち上がって刃物等をもっているかも知れないと予測しての間合いをとり、何があっても対応できるようにして「タバコは吸わない!」と答えた。
男はチェッと言いながら私を睨んだ。
私はいつでも掛かって来いと言う気持ちで睨み返して武道の真剣試合の感覚で男から目を離さなかった。
自衛隊特殊部隊(空挺レンジャー)時代に身に付けた離れ際の油断が一番危なく敵に背中を見せるな!を思い出した。
男は何かブツブツ言いながら、私の鞄に目をやりながら公園の外に去って行った。
私もこんなところに一人でいると犯罪に巻き込まれると思い、今年の不況の師走の風を感じながら日比谷公園を後にした。
   (写真:2007年の日比谷公園電飾ツリー)
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする