山の春夏秋冬

たまの休日に野山へ出かけたとき目に留まった生き物や風景の紹介

ジョロウグモ

2007年09月17日 | クモ・ヤスデ・ムカデ・甲殻類

 ♀の巣の側に小さな♂が居るのはよく見るのですが、配偶行動をゆっくり見たのは初めてです。と言っても交接の場面だけですが。

2007年9月12日 大阪府豊能郡能勢町

 ♂の生殖器は一番前の触肢にあって膨らんだ形をしています。♀の外雌器は腹部の前の方にあります。その♀の外雌器に♂は触肢に溜まった精子を注入するわけです…何て今初めて知りました。他の昆虫などの交尾とは全く違う生殖の仕方です。
 ♂はしきりに雌の外雌器に触肢の細い先を差し込んでいました。そのつど体を上下に動かすのでほとんどがぶれぶれの写真です。♀の機嫌を損ねたら食われるかも知れないので、命がけなのはカマキリと同様です。


キマダラツバメエダシャク

2007年09月17日 | 蝶・蛾類

 山際の小道を歩いていると、葉っぱの裏に少し大きな蛾が留まっていて、葉の裏から翅の端がのぞいていました。そのままでは裏向きなので姿がよく分かりません。少し突いて飛び立たせてみるとすぐ近くの葉陰にこちら向きに留まりました。

2007年9月12日 大阪府豊能郡能勢町

 だいぶ変わった模様の蛾でした。いつも思うのですが、蛾類の模様は抽象画のようなものが多いです。芸術を感じるものも多くて、そのまま装飾品の柄に使えそうなものもあります。いったいどういう場面でその模様が役立っているのか分からない者も居ますが、この蛾は何となく分かる気はします。