島国ニッポンの山国から

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沖縄の人口はゼロになる?

2012-11-07 04:05:23 | 時評
 沖縄駐留のアメリカ兵の犯罪が沖縄だけでなく日本全体をも揺るがしている。
 これらの相次ぐ米兵の犯罪は新型軍用機オスプレイの沖縄配備が大きく問題となった直後だけにさらにインパクトが大きくなっている。
 当然オスプレイ配備に強硬に反対してきた人々は「これでは沖縄にはますます住みにくくなる」と語るほど怒り心頭である。
 これを受けて、日米両政府とも「あってはならないこと」とか「二度と起こしてはならない」などと口先だけのことを言う。
 なぜ「口先だけ」なのか。
 なぜなら、この種の犯罪は人類発生以来のものであり、人類滅亡に至るまでゼロになることはありえないからである。
 これは民族の違い、人種の違いにかかわらず「起こりうる」ものだからである。
 皮肉な言い方をするならば、オスプレイ配備に反対する人々、つまりは米軍の沖縄駐留自体に反対する人々にとっては「米兵犯罪は多ければ多いほど歓迎」なのではないか。
 なぜなら、米兵犯罪が多いほど反基地闘争には好都合だからである。[これは対立政党の間で相手の政党に失点が多ければ多いほど好都合であるのと同じ。衆議院の解散を前に自民党は民主党政権の「失政」を歓迎している。]
 しかし、沖縄からすべての米軍基地が撤退し、たとえ撤退しなくとも米兵犯罪がゼロになったとしても、沖縄は本当にまったくの「平和の島」になると言えるのか?
 むろん、そんなことは到底言えるものではない。
 それは沖縄県における犯罪の多さが山形県の約2倍近くであることからもうかがえる。
 平成23年の統計によれば、
沖縄県全体の犯罪件数 12,403件  うち凶悪犯 76件
沖縄在住外国人の犯罪     89件  うち凶悪犯  4件 (米兵犯罪を含む)
山形県全体の犯罪件数  6,436件  うち凶悪犯 24件
※ 沖縄県の人口 139万人  山形県の人口 117万人
     米軍基地が多いために「日本一危険な県」と言われる沖縄県の人口は
     増加の途を辿っている。特に普天間基地のある宜野湾市が顕著

 だから、「米兵の犯罪がある限り沖縄は恐ろしくて住めない」というのは一種の「人種差別」のような気がしないでもない。
 もし、米兵だけでなく沖縄県民ほかすべての来訪日本人による犯罪がある限り沖縄には住めないというのなら、沖縄の人口はゼロになりかねない。
 沖縄の米兵犯罪での一番大きな問題は捜査権や裁判権などについてではないか。
 ちなみに沖縄県民の名誉のために申しておかなければならないことがある。
 それは沖縄における犯罪件数が年々低下し、10年前は2万件を超えていたことと比べればすばらしいことである。
 今後も沖縄県民と行政機関、警察の努力を期待したい。


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