島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

世界一斉「休眠デー」の勧め

2010-04-28 14:40:42 | 地球温暖化
 ござかしい人間どもは「地球温暖化防止」なる言葉を軽々しく口にして、「我こそは地球の救い主」とか「エコ生活の体現者」の如きパフォーマンスを見せる者が多いが、レジ袋の削減やゴミのほんのわずかばかりの減量、電気器具での待機電力のカット、クルマのアイドリング・ストップ等々の程度では地球温暖化を防止することなど到底できないし、ましてや開発途上国への環境技術支援をもって「二酸化炭素排出権取引」などの姑息なことばかりをやっていては尚更温暖化の防止にはほど遠くなる。
 そんな面倒なことばかりやらずに、ボクのように「ひねもすのたりのたりかな」「春眠暁を覚えず」の生活を常日頃心がける人間様が多くなってこそ地球温暖化という悪夢のシナリオを遠ざけることができるのではないか。
 冗談ではなく、世界一斉「休眠デー」をひと月に1日でもよいから実施することを強く推奨したい。

うらめしや~

2010-04-22 22:36:29 | 地球温暖化
 見れば見るほど心が温まるような爛漫の桜花。
 こんな陽気な写真なのに、どうしてタイトルは「うらめしや~」なのか?
 これは高遠の桜であり、他の多くの桜がせいぜい三分咲き程度なのに、この高遠桜はこの公園内では最も開花が早い。でも、場所は長野県内ではない。
 山形市の霞城公園内に植えられた桜の苗木が成長したものである。
 だが、この見事な美しさも今日と明日の冬のような冷たい雨にたたられて萎えてしまいそうで市民としては心配でならない。
 今日は東京でも最高気温が10度以下だったようであり、昨日の25度だったから、気温の上では夏から冬へと大変動していることになる。
 むろん、山形でも気温の乱高下は著しい。
 とりわけ「寒冷さ」が顕著に感じられる。
 だから、地球寒冷化の表れと申したいところであるが、温暖化と寒冷化は表裏一体であることは以前にも何度か述べたつもりである。
 公園内の数多い桜はこの冷気のために充分に開花しないままに終わってしまうのではないか気がかりである。それゆえ、天候に「うらめしや~」と物申したくなる。

クリントンとは誰のこと?

2010-04-19 23:49:50 | 時評
 しかし、私は沖縄の人々の大部分が基地の縮小、なかんずく普天間の海兵隊基地の返還を求めているという事実を問いかけた。
「もちろん、私ばかりでなく、ここに駐留しているすべての海兵隊員が知っています。いや、ハワイの太平洋統合参謀本部や国防総省の上司たちも、みんな痛いくらいに理解しています。なによりも、合衆国軍の最高司令官である○○○○○大統領自身が誰よりもよく知っているはずです。何が日本とアメリカ、いやパシフィック・リム(環太平洋地帯)全体にとって最もいい方法なのか、日夜考えているのです。
 しかし、いますぐ撤退すべきかどうかという短絡的な問題としては、それはほとんど不可能だ、というのが衆目の一致するところではないでしょうか。なぜなら、・・(中略)・・いまでは北朝鮮や台湾海峡など一触即発の危険地域への至近距離にあるのは沖縄だけです。・・(中略)・・日本ばかりではなく、極東から東南アジアにかけての同盟国が危険にさらされた場合も、この沖縄基地からなら直ちに救援に駆けつけられるのです。・・(後略)」
 以上は某月二回発刊誌での日本人レポーターK氏の問いかけに対する当時の沖縄駐留米海兵隊総司令部W大佐の談話である。(写真も同誌より)
 “当時の”というからには決して現今のことではないようだが、上の写真には「クリントン」の文字が見え、現在の米国務長官はヒラリー・クリントンだし、現在の日本の報道ニュースでは「普天間」の文字が見られない日はないから、さほど以前の談話でもなさそうにも思える。
 ところがどうしてどうして、このレポート記事は1996年4月付けである。
 だとすれば、当時のアメリカ大統領も誰であったかがおわかりになったであろう。
 ともかくも、現在のワシントン首脳の本音もほとんど同一であろうから、普天間基地の県外や国外への移設論などは論外と一蹴される可能性が高い。


レジ袋削減の影で・・・(2)

2010-04-15 23:05:21 | クルマ社会の問題
 ◎前回に続く
 まずはそれぞれの写真説明から始めたい。
①[左上]ムンバイ市当局と住民との対話集会において、高架道路建設(前回記事の写真)は大気汚染をより深刻化するものとして反対し地下鉄などの公共交通機関の充実を行政に求める富裕市民街区の自治会代表の婦人
 ②[右上]同じく対話集会において、大気汚染がより深刻化することを心配するのは一部の富裕層が集まる地域だけで、交通渋滞を解消する高架道路建設に反対するのは一部の富裕市民たちのエゴイズムでしかないと主張する非富裕層の婦人
 ③[左下]富裕層は高級車を乗り回しながら大気汚染の深刻化を理由に高架道路建設に反対するのは矛盾だ。私だってタタ社の超小型車くらいなら何としても手に入れたい。でも、富裕層がクルマを捨て去るなら私もクルマを欲しがるのをやめてもよい、と述べる男性
 ④[右下]いつもクルマでごった返すムンバイの道路

 この富裕層と非富裕層の対立図式は、ちょうど地球温暖化対策のCOPコペンハーゲン会議で二酸化炭素など温室効果ガスの大幅削減をすべての国々に求めた先進諸国とそれに頑強に抵抗した途上国との対立と酷似している。
 レジ袋の削減やアイドリング・ストップ程度で地球温暖化抑制に向けて努力しているかのようなポーズをとりながら、わずかの距離でもクルマを乗り回す多くの日本人に対する批判のようでもある。

レジ袋削減の影で・・・(1)

2010-04-10 23:52:43 | 地球温暖化
 上の写真をとくとご覧あれ!!
先日、衛星放送テレビを開いてみたら、インドの大都市のムンバイ(ボンベイ)の深刻な交通問題の模様が放映されていた。
 人口がべらぼうに多いこともあるが、広い道路をふさぐクルマの氾濫と公共交通機関である列車の屋根にへばりつくムンバイ市民の姿を見ると、いずれも殺人的な交通事情であることがわかる。
 これでは道路上での事故死者もべらぼうに多いだろうし、列車の屋根にへばりつく乗客の中には振り落とされる者が居ても不思議ではない。
 たぶんムンバイに溢れるクルマの大多数は排気ガス規制のゆるい時代に生産された物だろうから、大気汚染が深刻で胸部疾患による死者もかなりの数になろうことが想像できる。
 むろん、CO2つまり二酸化炭素の排出量はべらぼうであろう。
 これが昨年の地球温暖化抑制を協議するコペンハーゲン会議において先進諸国の提案を頑強に拒否した開発途上国の一つである人口大国インドの現状なのである。
 片や日本ではスーパーなどではレジ袋を使用する市民の姿が激減しているが、インドや中国などでのクルマ使用は今後も激増するであろうから、レジ袋の大幅削減などによるによる二酸化炭素削減の努力なんぞはまことにささやかそのものであり、二酸化炭素削減の努力による効果のほどは「暖簾(のれん)に腕押し」どころではないのである。
◆写真[上左]列車の屋根にへばりつく乗客 [上右]交通渋滞解消を目指す建設途上の高架道路 [下左]ムンバイ市でのおぞましいまでのクルマの洪水 [下右]大気汚染調査を行う富裕階層市民のボランティア