島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

健康には直ちに影響はございません

2011-10-27 10:42:11 | 原子力発電所
 タイトルの「健康には直ちに影響はございません」と美しい山並みの写真との関係は如何に?
 山並みは山形市街の東方に連なる奥羽山脈の中の蔵王国定公園を構成する雁戸山系(右側)と神室山系(左側)であるが、神室山系には花崗岩が多いと某書物に記されていた。
 この神室山系からは馬見ガ崎川(山形市街地を流れる)、高瀬川(山形市高瀬地区と楯山地区)、遊仙峡渓流と立谷川(山寺地区と出羽地区)の三本の源流が発している。
 つまりは、これらの河川には砂礫となった花崗岩が多く流れ込んでおり、当然水質にまで影響を及ぼしていると考えるべきである。
 さて、福島原発事故が発生して既に七か月半を経過しているが、むろん日本国中は放射能に対する恐怖心は衰えることなしであり、わが山形市内にも福島県北部からの移住者(多くは子どもたちと母親)が増加しており、その対策が県政や市政の上でも上位の課題とまでなっているほどである。
 また、放射線量の測定が東日本の至る所でますます盛んになっており、山形市役所でも学校敷地などで詳細な測定をしているが、昨日某中学の敷地で「除染基準を超える放射線量」が測定されたと報道され、市議会でも報告されている。
 ところでその中学校の位置は馬見ガ崎川水系の地下水脈の上にあり、約400年前までは馬見ガ崎川の本流の河道が蛇行を繰り返していた箇所であり、戦後しばらくまでは至る所で地下水が湧き出していた。ということは花崗岩質の土壌の地帯とも考えられ、特に排水溝にたまった土砂は花崗岩質の物質が濃密であると言える。
 話は飛躍するようだが、西日本にはかなり放射線量が高い地域が多いと言われ、福島県に次いで高い放射線量が観測されるのが山口県であるが、それは花崗岩が多い地域だからという。[◇むろん福島と山口での放射線量はケタが大いに違う]
 某週刊誌によると花崗岩(御影石)で築かれた国会議事堂の外部壁面近くや花崗岩が多く混じった敷石で覆われた銀座の歩道では放射線量が高いという。
 だとすれば、山形市内の某中学で測定された“高い”放射線量も必ずしも福島原発起源ではなく、古来から馬見ヶ崎水系の花崗岩質土壌による可能性も排除できない。
 また、たとえ“主犯”が福島原発起源のセシウムだとしても山形市が言うように「通常の生活をおくるのに問題はない」ということに落ち着くのか。それでも山形市職員までが東電や経済産業省の「御用公務員」呼ばわりされるのであろうか?

この一面の白塗り地盤は何?

2011-10-21 13:27:00 | クルマ社会の問題
 利便は何ものにも優先する。

 この白塗りの地盤の先に門柱のようなものが見えるから、ここはかなりの“お屋敷”か老舗料亭、または寺院の門前のように思える。
 それならそれで門前の小道には瀟洒な敷石のようなものが敷かれて両脇は並木や生け垣、芝生やミニ花壇などで彩られ、風情ある空間となっているはずなのだが、ここでは景観美などは一切求められないようだ。
 確か以前には少なくとも現在よりは若干ながら風情ある門前景観であったが、ご覧のとおりの白塗りだけが広がる空間と化してしまっている。
 なぜこんな無粋で景観美ゼロの空間となってしまったのか。
 要するにここを訪れる人たちの駐車の利便向上だけのために地盤を真っ平らにし、また除草の手間を省き、冬季の除雪や融雪をやりやすくするために単純にコンクリートで塗り固めたためである。
 山形では(むろん山形だけではなく、雪国ではどこでも見られることだが)市街地の至る所にこのような殺風景で景観美ゼロの空間が増殖している。まさしく、利便は何ものにも優先させるべきと考えられているからである。
 晩秋を直前にしてまさしく寒々とした景観であるが、これが地方の破壊でなくして何なのであろうか。

あえて、“過激”?発言

2011-10-04 22:53:32 | 原子力発電所
 大震災被災地ながら福島原発からかなり距離のある岩手県の被災樹木を利用しての大文字焼きでは京都市民の中から「放射能飛散」を懸念してかなり強い反対と抗議の声が湧き上がった。
 また、これも西日本でのことだが、福島県内で製造された花火を使用しての花火大会を福島県民支援のために企画したにもかかわらず、これまた住民の抗議で福島県内で製造された花火を使用することはできなかった。
 確かに福島県産の牛肉やキノコを食べたくないという話なら多少はわからないでもない。
 それでも、私は日本国民なら中年以上の者なら敢えて福島産の牛肉をわずかでも(買い上げて)食べるべきではないかと提案したい。
 なぜなら、原発事故による放射能の広域拡散については多かれ少なかれ日本国民全体(子どもたちを除く)に責任があるからであり、いわば“一億総懺悔”ものだからである。
 確かに原発事故の直接的責任は東京電力と経済産業省が負うべきものであるが、「原発を必要とさせる」ような多消費型、エネルギー浪費型の生活に浸りきってきたのは日本国民の大半だからである。
 とりわけマイカー依存症者は進んで福島産の牛肉やキノコを食べるべきであり、関東以西の産のお茶を飲むべきである。[クルマこそ原発を促進させた重工業の「華」]
 身の安全が一応は保障されている被災地(岩手、宮城)での被災者支援は今なお活発だが、福島県関係の支援はきわめて低調である。
 岩手、宮城にでかけるばかりが被災地支援ではない。
 福島県産の物産を買い求め、福島県内の、しかもできるだけ原発に近い場所へ観光にでかけるることも立派な支援なのだ。
[ただし、牛肉やキノコなどは政府により出荷禁止され、また大手スーパーなども福島県産品の販売を手控え、買い求めたくとも買えないのが現実]
 えっ、ガンで死んでしまう?
 でも、それよりは自動車事故で死んだり大怪我してひどい後遺症になる確率の方がかなり高いと思われるのだが、いかがであろうか。
 また、事故に遭わずとも、毎日の運転で神経をすり減らすことによる健康阻害にも留意すべきであろう。